「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ -306ページ目

「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「パノラマ ジオラマ グロテスク 江戸川乱歩と萩原朔太郎」

最終日をかざるのは二人の孫のトーク。

「猟奇な二人の病気な話」に

たくさんの猟奇な(?)観客がつめかけた。


乱歩の孫・平井憲太郎と朔太郎の孫・萩原朔美による

トークは終始なごやか。


朔美館長:評判をよんだキャッチコピー

      「ぐろくて、かわいい」「変態だっていいじゃない。」
       
      反対があってたいへん。グロテスクが足りなかったなぁ

      屋根裏からの覗き、鏡部屋などやりたかった。

平井憲太郎:乱歩は整理魔。それは孫にも伝わっている。

        18禁、とかつくってもいい。

朔美:整理魔は覗きという説がある。寺山修司がそうだった。

憲太郎:乱歩は甘党、朔太郎は辛党。

    
出会って、乱歩と朔太郎は浅草で木馬に乗った。

夜には「ユーカリ」というゲイバーへ。

そこから「美少年」趣味のことなど話しはつきない。


最終日ということで、展示を無料公開。

 

 

◆平井憲太郎 「乱歩を語る」
  http://www.rikkyo.ac.jp/aboutus/profile/facilities/edogawaranpo/about/about_02_03.html
 

 

◆月刊イトイ(ミュージシャン 鈴木慶一と訪問)

月刊イトイ 乱歩邸 (ミュー十シャン鈴木慶一と訪問)。
 http://www.1101.com/rampo/slide_1_1.html

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

「パノラマ・ジオラマ・グロテスク-江戸川乱歩と萩原朔太郎」

最終日の明日、記念イベントが催されます。

題して「猟奇な二人の病気な話」。

江戸川乱歩孫の平井憲太郎さんと、

萩原朔太郎孫で前橋文学館館館長の萩原朔美さんによる対談。



  司会:安 智史さん(文学研究者)

 手品・解説 栗原 飛宇馬さん(文学研究者)


どんな話が飛び出すのか、楽しみ♪

 



◆2016年12月18日(日)

◆前橋文学館 3階ホール

◆14:00開演(13:30開場)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 

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十二月大歌舞伎 第三部を観る。

第三部は舞踊二本立て。

「二人椀久」と「京鹿子娘五人道成寺」。


「二人椀久(ににんわんきゅう)」は勘九郎と玉三郎。

巨木の松の背景がとてもすっきり。

勘九郎の椀久は松山に惚れこみ、

気真面目なだけに恋に狂う男の姿が哀しい。


なんといっても玉三郎の松山。

スポットに抜かれ、すーっとした立ち姿に気品ただよう。

高髷、白地に菱田模様、錦絵から抜け出たような、あでやか。

長唄は勝四郎、勝国。


「京鹿子娘五人道成寺(きょうかのこむすめごにんどうじょうじ)」

玉三郎を芯に勘九郎、七之助、梅枝、児太郎の若手四人の「道成寺」。

なんと花子が五人!

もうもう絢爛たる煌びやかさ。

五人の踊り、姿の美しさの競演・饗宴で、贅沢にして豪奢。

眼福とはこのこと。

玉三郎、さすがの貫目、品格があって、

ひときわ華やか。


地方も聞いたか坊主もいつもより人数が多く、

撒いた手ぬぐいが三階席まで届いて、大興奮。

客席も沸きにわく。


鐘入りは鐘の上に上手に玉三郎、下手に勘九郎、

平舞台の台に七之助、梅枝、児太郎。


なんとも名残惜しいような舞台。


26日まで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

兜太句会、今日の兼題は「台風」。

九月の台風続きのときに出された題なので、

ちょっと季節にそぐわない。


三句選&問題句を一句という選句。

めずらしく七点という高得点句があり、その句から合評。


無花果や直情というゆきづまり

評:「直情というゆきづまり」が言い得ている。

兜太:いい句、よくできている。

 

中七下五に配する「無花果」が働く。


無花果の実がつまっているのが感じられる。
 

 


台風北上朝日に甘き山羊の乳

これは六点句。

評:台風が北上して、その朝陽のなかで、


ことのほか山羊の乳が甘い、と。しっかりと書かれた句。

兜太評:緊密にできた句。うまい。

 



台風来ぎりぎりと人体錆びて

評:焦燥感、台風が来たときの感情、体感が


「ぎりぎりと人体錆びて」で表現されている。

錆びるときの音が「ぎりぎり」

兜太評:上の評がいいな。強張り。


実感としていただけないが、これは問題句だな。


「ぎりぎり」がどうか。


この句は評を書けといわれたら、二ページは書ける。


これはわたしの句。

 



他に選二、問題句四が

蓑虫の軌道修正すーっと河馬へ

兜太:言葉が踊り、中味がない。河馬はやり過ぎ。


兜太先生、エネルギッシュに全句講評。

すこし早めに終リ、忘年会へ。

忘年会からの参加者が二名。

メンバーによる一言のあと、

 

〆に先生のひさびさの<生歌>。

「特攻隊が、これを歌って、突っ込んでいくんだ」

「イヨッ、TOUTA!」と大向こうもかかる。


「来年もよろしくお願いします」と三本締めで、終了。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 







 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オペラ「眠れる美女」を12月10日(土)東京文化会館で観た。

川端康成のあの「眠れる美女」を、

どのようにオペラ化するのか、興味はつきない。


歌唱、ドラマ、ダンス、映像が緊密に織り成す

優れた舞台になっていることに驚嘆。

あの文化会館大ホールがタナトスとエロスの密室となった。


江口老人にバリトン。

女性に抱く思い、

そこから過去の女性たちの思い出を表現する。

ソプラノ、メゾソプラノ各2名の女声が眠る女性たちの身体を描き、

「自然」の描写をソプラノがうたう。

歌唱は英語。

 

 

 

 

 



その自然はプロジェクションで、紅葉、雪、がうつくしい。


舞台上部でのダンスが素晴らしい。

眠る美女の内奥をあらわにするといった

激しい振り付け。

 

 

 

 




江口と江口が訪れる眠る女と添い寝する館の女主人、

この寝室に入る前の会話は俳優による芝居。

長塚京三と原田美枝子の台詞が、ことばが、感情を紡ぎだす。

 

 

 

 





オペラ「眠れる美女」はベルギーで2009年に世界初演。

日本で今回が初演。

東京文化会館55周年、日ベルギー友好150周年記念の公演。

10日、11日の2公演なのが惜しまれるすぐれた舞台。

 

 

 




原作:川端康成

作曲:クリス・デフォート

台本:ギー・カシアス/クリス・デフォート/マリアンヌ・フォン・ケルホーフェン

演奏:パトリック・ダヴァン:指揮
東京藝大シンフォニエッタ

演出:ギー・カシアス

振付:シディ・ラルビ・シェルカウイ


老人:オマール・エイブライム(バリトン)

女:カトリン・バルツ(ソプラノ)

老人:長塚京三(俳優)

館の女主人:原田美枝子(俳優)

眠れる美女:伊藤郁女(ダンサー)

眠れる美女たち:原千裕/林よう子/吉村恵/塩崎めぐみ(コーラス)

美術:エンリコ・バニョーリ/アリエン・クレルコ
照明:エンリコ・バニョーリ
映像:アリエン・クレルコ
衣裳:ティム・ファン・シュテーンベルゲン
舞台監督:菅原多敢弘
共同制作:LOD(ベルギー)
 

(画像は東京文化会館ツイッターより)

 

 

「眠れる美女」の紹介サイト
 http://opera.jp.net/archives/5623

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

石蕗の花湯のたぎる間の自堕落           掌

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆石蕗の花・石蕗(つわぶき)の花・石蕗(つわ)咲く

キク科の多年草。


暖地の海辺に自生し、また庭に植えられる。


晩秋から初冬にかけて、花茎の先に枝を分けて、


鮮黄色の頭花を散房状に開く。



冬の季語。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

石蕗の花(季節の花より)

 

 

 

花の少ないこの時宜、

路地にひっそりとさいている

石蕗(つわぶき)の花の黄があざやか。


 

 

 

 

 

 

 

「ツワブキ(石蕗、艶蕗、学名:Farfugium japonicum)は、

キク科ツワブキ属に属する常緑多年草

(冬でも葉が緑のままで、1年や2年で枯れること無く、

よく生き残れる草)である。

葉柄は食用になる」。と、ウキペディアにある。

 


食べた方、いらっしゃいますか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ザルツブルグ祝祭大劇場

 

 

 

毎年夏にオーストリアで行われるザルツブルク音楽祭。

リヒャルト・シュトラウスの歌劇「ダナエの愛」を録画で観る。


ギリシャ神話を題材にしたオペラ。

絶大な力を持つ神々の長ユピテルと美しき王女ダナエ、

貧しい青年ミダスとの三角関係。

ダナエが選ぶのは愛。


歌手ではなんといっても

ダナエ(エオス王の娘):クラッシミラ・ストヤノヴァと

ユピテル(神々の長):トマシュ・コニェチュニが素晴らしい。


そして物語に絡んでゆくダンサーに見とれる。


舞台は中央にピラミッドのような階段が組まれ、

黄金の世界と簡素な白い場の対比がくっきり。

美術と照明で豪華絢爛にも、貧しい素朴な場にもなる。

衣装はオリエンタル風。


フランツ・ウェルザー・メスト指揮、

 

ウィーン・フィルハーモニーの素晴らしさは言うまでもない。



◆歌劇「ダナエの愛」(全3幕)
リヒャルト・シュトラウス 作曲

<出 演>

クラッシミラ・ストヤノヴァ(Krassimira Stoyanova):ダナエ(エオス王の娘):

トマシュ・コニェチュニ(Tomasz Konieczny):ユピテル(神々の長):

ゲルハルト・ジーゲル(Gerhard Siegel):ミダス(リディア王)

ノルベルト・エルンスト(Norbert Ernst):メルクール

ヴォルフガング・アブリンガー=シュペルハッケ:ポルックス
レギーネ・ハングラー(Regine Hangler):キサンテ
パヴェル・コルガティン(Pavel Kolgatin):国王1
アンディ・フリュー(Andi Früh):国王2
ライアン・スピード・グリーン(Ryan Speedo Green):国王3
ジョングミン・パーク(Jongmin Park):国王4
マリア・チェレン(Maria Celeng):セメーレ
オルガ・ベツメルトナ(Olga Bezsmertna):エウローパ
ミヒャエラ・ゼリンガー(Michaela Selinger):アルクメーネ
ジェニファー・ジョンストン(Jennifer Johnston):レーダ


<合 唱>ウィーン国立歌劇場合唱団

<管弦楽>ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団


<指揮>フランツ・ウェルザー・メスト

<演 出/美 術>アルヴィス・ヘルマニス


収録:2016年8月5、8、12日 ザルツブルク祝祭大劇場(オーストリア) 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(NHK-BSより 左よりベルタ、伯爵、ロジーナ、フィガロ、バジーリオ)

 

 

 

グラインドボーン音楽祭は、1934年に

英国の資産家ジョン・クリスティと

その妻のソプラノ歌手のオードリー・マイルドメイによって

創設されたオペラ音楽祭。

モーツアルトをメインプログラムされ、

開場はクリスティ家の邸宅=グラインドボーン・ハウス。


2016年今年は、初演から200年を迎えた

ロッシーニの「セビリアの理髪師」を

イギリスの女優で、演出家のアナベル・アーデンによる演出で上演。

ロッシーニの明るく、楽しい舞台が繰りひろげられる。

美術、衣装も前衛的でなく、なるほどと納得させる。


メゾ・ソプラノの役のロジーナを歌うのは、

ソプラノのダニエル・ドゥ・ニース。

華やかで、迫力のある美人、高音のコロラチューラが

舞台を縦横に彩る。

フィガロ(理髪師)をビヨルン・ビュルガーのしたたかさ、

アルマヴィーヴァ伯爵役テイラー・ステイトンの、

軽やか、というより軽薄といった伯爵が好ましい。

フィガロ、伯爵ともに若若しく、スリムな体形。


 

見事なのがバルトロ(医師、ロジーナの後見人)

のアレッサンドロ・コルベルリ、演技も歌もじつに達者。

若い女&財産を恋した高年の悲哀が切ない。

女中のベルタもいい味を出していて、アリアも踊りながら。

こういう脇の歌手が舞台全体をじつに豊かにしている。


演奏は、エンリケ・マッツォーラ指揮で、

オケッピットと舞台とのやりとりも気が利いて。

オーケストラはロンドン・フィルハーモニー管弦楽団。


この「セビリアの理髪師」、明るく、

 

                  <生>る喜びにあふれた、

 

                     愉しめるオペラ。

 





◆グラインドボーン音楽祭2016
歌劇『セビリアの理髪師』ロッシーニ 作曲」(全2幕)

<出 演>
フィガロ(理髪師):ビヨルン・ビュルガー

ロジーナ(バルトロのめい):ダニエル・ドゥ・ニース

アルマヴィーヴァ伯爵:テイラー・ステイトン

バルトロ(医師、ロジーナの後見人):アレッサンドロ・コルベルリ

バジーリオ…クリストファロス・スタンボグリス、

ベルタ…ジャニス・ケリー


<合 唱>グラインドボーン合唱団

<管弦楽>ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団

<指 揮>エンリケ・マッツォーラ

<演 出>アナベル・アーデン

収録:2016年6月17、21日 グラインドボーン音楽祭歌劇場(イギリス)
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紅葉かつ散る闇に仮面の舞い舞いて