馬殴たれ紅葉かつ散る腐るまで 掌
馬殴たれ紅葉かつ散る腐るまで 掌
もだ
紅葉かつ散る朝の疲れの黙の中 掌
◆紅葉散る・紅葉かつ散る・散紅葉(ちりもみじ)
野山を美しく彩った紅葉も、
木枯らしが吹くと一晩でおおかた散ってしまう。
散紅葉は地面や水面に散り落ちた紅葉をいう。
冬の季語。
冬籠かげと睦みて影となる 掌
◆冬籠
寒さを避けて家の中に籠もっていること。
また、動物が巣の中にこもっていること。
冬の季語。
高崎演奏家協会 第36回定期演奏会、
無事に終了することが、できました。
ご来場の皆様、そしてこころにかけてくださった方々、
感謝申し上げます。
ありがとうございました。
◆プログラムに「曲目解説」を載せましたので、
ご覧くださいませ。
「三つの小唄」は北原白秋の詩集『雪と花火』(1916年刊)より
「春の鳥」、「石竹」、「彼岸花」に團伊玖磨が1958年に作曲した曲。
白秋の詩はどこか艶で、湿った抒情が匂いたつ。
ことに「彼岸花」では「憎い男の心臓を針で突かうとした女」と
高潮した情念が、生々しくせまる。
詩の行間にひそむ<日本的な間(ま)>を凝縮させ、
それを團伊玖磨は洋楽の技法であらわしている。
「小唄」という日本の唄、その楽譜に書ききれない
リズム、その動き、その揺れ、など
かつて日本人のなかにある<血>が
伝えてきたそうした<唄>や<謡(うた)>。
それを西洋の発声・ベルカントでどう歌うか。
ピアノがどう奏でるか。
お聴きくださいませ。
いよいよ、明日に迫りました。
高崎演奏家協会 第36回定期公演
高崎シティギャラリー コアホール
19:00開演です。
明日は冷え込むようですので、
暖かくしていらしてくださいませ。
◆<北原白秋をうたう> 團伊玖磨 作曲
春の鳥
石竹
彼岸花
メゾソプラノ:山本 掌
ピアノ:中島章恵
◆高崎シティギャラリー・コアホール
アクセス http://
◆全自由席
◆チケット:1500円
プログラムはこちらに
http://ameblo.jp/bashouza/entry-12219778435.html
彼岸花
懀い男の心臓を
針で突こうとした女、
それは何時(いつ)かのたわむれ。
昼寝のあとに、
ハツとして
けふも驚くわが疲れ。
懀い男の心臓を
針で突こうとした女――
もしや棄てたら、キツとまた。
どうせ、湿地(しめじ)の
彼岸花
蛇がからめば
身は細(ほそ)る。
赤い湿地の
彼岸花、
午後の三時の鐘が鳴る。
北原白秋 詩集『雪と花火』一九一六年刊
◆初版 詩集『雪と花火』早稲田大学図書館データベースの、
244ページに掲載されています。
http://archive.wul.waseda.ac.jp/kosho/bunko03a/bunko03a_00283/bunko03a_00283.html
石竹
障子閉(し)めても、石竹の
花は出窻にいと赤し、
障子閉めつつ、自堕落(じだらく)に
二人(ふたり)並(なら)んで寢そべれど、
花はしみじみ、まだ赤し。
愚かなる花、小さき石竹。
◆すでに褪せてしまった恋情、
それを、まだかかえている女の
やるせない、ため息のような詩。
◆
初版『雪と花火』早稲田大学図書館 データベース
「石竹」は353ページに掲載されています。
http://archive.wul.waseda.ac.jp/kosho/bunko03a/bunko03a_00283/bunko03a_00283.html
春の鳥
鳴きそ鳴きそ春の鳥、
昇菊の紺と銀との肩ぎぬに。
鳴きそな鳴きそ春の鳥、
歌澤(うたざは)の夏のあわれとなりぬべき
大川の金(きん)と青とのたそがれに。
鳴きそな鳴きそ春の鳥。
<惜春>のおもいが、
紺と銀、金と紺など色彩であでやかに。
「昇菊(しょうぎく)」は一世を風靡した
娘義太夫のスターの名。
野暮を言えば「な・・・そ」は禁止の意をあらわし、
平安朝からもちいられた、とか。
◆『雪と花火』早稲田大学図書館データベースの、
204ページに掲載されています。
http://
北原白秋の詩集『雪と花火』
1916年刊行なのでちょうど100年前の出版。
『東京景物詩』に一章を増補して改題した詩集。
前年に萩原朔太郎を前橋に訪問し、一週間滞在。
江口章子(あやこ)と結婚をした年。
清貧生活がつづいた頃。
画像は初版。
装幀は北原白秋自身によるもの。
挿絵 「初夏の遊楽」が木下杢太郎、
凾画:も「雪と花火」北原白秋。
布張で 天金、そして 箱。
『雪と花火』早稲田大学図書館が、
全ぺージを公開しています。こちらからどうぞ。
http://