前橋にも雪。
お昼過ぎまで降りつづき、あわあわと積もる。
11月の雪、
前橋市では2002年11月9日以来14年ぶり。
このときは、霙。
雪積があったのは1950年11cmという記録。
かつてはこうした薄雪をめでていたけれど、
2014年の豪雪以来、
雪が降ってくると動悸が・・・
画像は写真家・小松健一さんのチベットの山山。
山襞が美しい。
高度8000メートルのからの撮影とか。
墨色の馬の耳より冬が来る 掌
山裾の唇紅き僧に冬 掌
幾億劫水に眠れる青き猫 掌
◆青き猫
朔太郎の「青猫」へのオマージュです。
この句、
『現代俳句歳時記 無季』現代俳句協会編(学研)の
<猫>の例句に載っています。
豹めざめたり紺碧の冬のしたたり 掌
◆冬・玄冬(げんとう)・厳冬・冬将軍
立冬(11月7日ごろ)から立春(2月4日ごろ)の前日まで。
厳冬でモスクワ遠征に失敗したナポレオンの故事から、
冬の厳しさを「冬将軍」とした。
冬の季語。
現在は「月球儀」のタイトルにしている冊子、
「UNTITLE」として船出をしたその俳誌を紹介。
この画像は2号で、ここから「月球儀」に。
まだ題字が決まっていない、レアな(?)表紙。
装画は創刊号と同じ多胡宏「月光に潜む」。
◆創刊号の紹介をこのように。
秋、創刊の「UNTITLE」アンタイトル。
俳句を核として、詩、評論、脚本をいれる。
むろん雑誌を創るのも初めてのこと。
編集なるものもやってしまった!?
これも<無知の知>ならぬ、無知のチカラゆえか。
詩人の清水哲男氏の句評、
文芸評論家の黒古一夫氏の句集評もお願いできた。
わたしの試みとしては<俳句>からインスパイアーされ<詩>にしたこと。
このところ試行錯誤しながら舞台作品となるように
創っている「おくのほそ道」の脚本を載せた。
これは松尾芭蕉の「おくのほそ道」の紀行文を
原文の<語り>と俳句を<うた>にし、
ピアノで伴奏や叙景、などをつづるもの。
「おくのほそ道」はアナウンサーや俳優の朗読によるもの、
あるいは音楽作品では俳句のみをうたにし上演などしているのはあるが、
このように紀行文や俳句を取り入れた形態ではないのではないか、と。
今回は旅立ちから日光、遊行柳を通り最上川までを。
俳句の曲はいまあるものであえば取り入れ、
ずいぶん曲を新たに作曲家に書き下ろしてもらっている。
<俳句>という定型は朗誦、朗詠に適さない形態である。
あえて取り組むのは「書くこと」、「うたうこと」に手をそめているものとして、
なにか<創る>ことができないかという思いに他ならない。
その語りと作曲家にもそれぞれの立場から発言してもらった。
作曲家・野澤美香は連句のごいっしょした連中でもあり、
言葉への感覚が確か。
語りは芝居から<ひとり語り>となり、
古典から近代まで広いレパートリーをもち、
このところは「近松」の世話物にちからをいれている古屋和子。
近松の演出は能楽師観世榮夫。
特集の<言葉から音へ>へでは上記のものの他に
「萩原朔太郎の音楽」を初代萩原朔太郎・前橋文学館の館長の
加藤鶴男氏に寄稿していただいた。
俳句は新作五十句。
雑誌の表紙は多胡宏氏のメゾチントの作品で飾った。
個展で拝見し、ひとめで気に入ったもの。
題は「月光に潜む」。
しらじらとした月光のもと少年がTシャツをかかげ、
口元はかくれ、
わずかに鋭利な<眼>がのぞいている。
そのしたには邪悪そうな雄鶏とくゆっている蝋燭がおかれ、
画面の多くをつやつやした葉が繁茂している。
高崎兜太句会11月。
兜太先生、グレーの明るい感じのチェックのジャケット。
「それ素敵ですね」と言うと、
「そうか、そういうのは全然わかんないんだ」とのこと。
今回の兼題「星月夜(ほしづきよ・ほしづくよ)」二句と
自由句を一句。
並選三句と、問題句一句を選ぶ。
四点で最高点で、三点句が多数。
負けん気が背中ににじむ星月夜
合評は好意的な評。
兜太評:まあ、「背中ににじむ」はふつうの感受だ。
「星月夜」、飛躍が必要。
夕顔の実と寝ころんでいるプライド
兜太評:器用な句。
漠然としている。感覚をしぼる。
どういう「プライド」か。「夕顔の実」は他のもの。
あなうたてあやしうらめしかまつかや
問題作ばかりの四点句。
披講のひと「読めません」と披講はなし。
表記が平仮名ばかりで、どこで切れるか「はて?」
兜太評:「かまつか(葉鶏頭)」からの体感か。
「あなうたて」「あやし」「うらめし」と感じたのか、
よくわからない句。
兜太先生、エネルギッシュに全句講評へ。
「これは説明だな」「この句は手の内がみえている」
「報告にとどまる」「フツーの句」「韻文になっていない」
ほぼすべての「星月夜」に、
季語がかわる、飛躍させる、
付き過ぎ、働かない、とメッタ斬り。
句の評価として、秀逸、入選、佳作なのだが、
今回はすべての句が全滅。
高崎兜太句会では初めてのこと。
兜太先生「この『星月夜』を兼題にしたのがいけない。
<罪はわれにあり>だなぁ。
新鮮な季語を出さなければいけない。
季語を創らなければいけない」とも。
次の兼題を決めて終了。
(問題の「かまつか」は山本 掌の句)
<ぐろくて、かわいい!>
<変態だっていいじゃない。>
このキャッチコピーが話題になっている
「パノラマ・ジオラマ・グロテスク 江戸川乱歩と萩原朔太郎」。
萩原朔太郎記念 前橋文学館で催されている展示に
「のぞきからくり」がやって来た。
江戸川乱歩「押し絵と旅する男」に登場。
覗機関(のぞきからくり)とは
「江戸時代後半から昭和初期まで大道芸。
覗き穴のあいた箱に絵が仕掛けられ、
口上師の語りとともに一枚ずつ絵が入れ替わり、
それをレンズ越しに絵を眺める<見世物>」
新潟市指定有形民俗文化財になっていて、
口上師の実演もある。
◆前橋文学館1階
◆展示期間
2016年11月12日~11月23日まで
◆口上師実演
11月12日(土)・19日(土)・20日(日)
10時・11時・13時・15時
「のぞきからくり」ついてはこちらへ
http://
高崎演奏家協会 第36回定期演奏会の
プログラムです。
今回もアンサンブルが充実しています。
群馬交響楽団のメンバーが普段の演奏会で
上演していない曲など、取り上げています。
1 無伴奏ヴァイオリンソナタ第2番 P・ヒンデミット
ヴァイオリン 古橋綾子
2 三つの小唄 北原白秋 詩 團伊玖磨 曲
春の鳥
石竹
彼岸花
メゾソプラノ 山本掌
ピアノ 中島章恵
3 ディヴェルティメント ハ長調 M・ハイドン
フルート 高崎玲梨
ファゴット 原梢
コントラバス 若林 昭
4 チェロソナタより F・ショパン
チェロ 芝崎紘生
ピアノ 伊藤正
5 ピアノ三重奏曲 作品11「街の歌」 L・v・ベートーヴェン
クラリネット 中条美穂子
チェロ 小野恵美
ピアノ 今川寿美
◆高崎シティギャラリー・コアホール
◆開場 18:30 開演 19:00
◆全自由席
◆チケット:1500円
高崎コアホール アクセス
http://
ご来場いただけるようでしたら、
チケット、私も預かっておりますので、
お知らせくださいませ。