コンサート、終了。ありがとうございました。&曲目解説 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

高崎演奏家協会 第36回定期演奏会、

無事に終了することが、できました。

ご来場の皆様、そしてこころにかけてくださった方々、

 

感謝申し上げます。

ありがとうございました。

 

 

◆プログラムに「曲目解説」を載せましたので、

ご覧くださいませ。



「三つの小唄」は北原白秋の詩集『雪と花火』(1916年刊)より

「春の鳥」、「石竹」、「彼岸花」に團伊玖磨が1958年に作曲した曲。


白秋の詩はどこか艶で、湿った抒情が匂いたつ。

ことに「彼岸花」では「憎い男の心臓を針で突かうとした女」と

高潮した情念が、生々しくせまる。


詩の行間にひそむ<日本的な間(ま)>を凝縮させ、

それを團伊玖磨は洋楽の技法であらわしている。

「小唄」という日本の唄、その楽譜に書ききれない

リズム、その動き、その揺れ、など

かつて日本人のなかにある<血>が

伝えてきたそうした<唄>や<謡(うた)>。

それを西洋の発声・ベルカントでどう歌うか。

ピアノがどう奏でるか。

お聴きくださいませ。