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「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 
 
 
 
 
 
 
一輪、花が咲いたのは一昨日。

次々とふくらんだ蕾が咲いて。

上州名物の空っ風にめげず、

なんともけなげ。

大木でありながら、

眼の高さまで枝が張り出し、

話しかけるのにちょうどいい。

これからしばらくは愉しめそう♪
 



◆カワヅザクラ(河津桜)


日本にあるサクラの一種である。

オオシマザクラ (Cerasus speciosa (Koidz.) H.Ohba, 1992 ) と

カンヒザクラ (Cerasus campanulata (Maxim.) A.N. Vassiljeva, 1957 )の

自然交雑種であると推定されている。


1月下旬から2月にかけて開花する早咲き桜である。

花は桃色ないし淡紅色で、ソメイヨシノよりも桃色が濃い。

また花期が1ヶ月と長い。
                
 (解説&画像 ウキペディアより)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 






 
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笈田ヨシ、演出のオペラ「蝶々夫人」を

高崎音楽センターで観る。


笈田ヨシはピ-ター・ブルックのもとでの俳優、

 

現在公開中の「沈黙」など国際的に活躍。

オペラの演出も多数手懸け、日本では初めての演出。


素晴らしい、熱気のこもった公演。

笈田「蝶々夫人」、

蝶々さんの「愛の悲劇」でなく、

「富める国と貧しい国の間にある問題を語った作品。

 

必死に自分の人生を掴みとろうとしたひとりの女性の、

 

非常に苦い、苦しい、辛い物語です」と言う。



ピンカートンはまさに「富める強国の身勝手」な人物。

このピンカートン: ロレンツォ・デカーロ 、

ガタイが大きく(197センチとか!?)、まさにそのもの。


第二幕では3年経た、

貧しい(野良着のような衣装)家で、

「ある晴れた日」は歌われる。

蝶々さんは信じている、と歌うが・・・


蝶々さんの中嶋彰子、

スピントのソプラノがくっきりとドラマを刻む。

スズキの鳥木弥生、情がありながらも、

事実を見つめている、蝶々さんの同志よう。

深い声が凛として、立ち姿も美しい。


初演版のようにケイトと直接会話をかわす場も。

シャープレスの ピーター・サヴィッジ、

アメリカの良心といった知的なバリトン。

ゴローの晴 雅彦、

いかにもぬけめのない女衒といったていで、

 

実に達者。



今回の公演、オーケストラの群馬交響楽団、

ミヒャエル・バルケの指揮で、熱い渦となって。


第一幕の愛の二重唱の夜の青い闇に、

灯される行灯がうつくしい。

本火がたかれて、情緒を高揚させる。

群馬バージョンでのサプライズというのはこのこと?


カーテンコールは満員の観客の

拍手がなりやまず・・・




東京公演が池袋藝術劇場で2月18、19日に

あるので、時間があるようでしたら、どうぞ。

 

 

 

結婚式(金沢新聞より)




◆演出:笈田ヨシ

◆蝶々夫人: 中嶋 彰子

ピンカートン:ロレンツォ・デカーロ

シャープレス ピーター・サヴィッジ

スズキ: 鳥木 弥生

ゴロー: 晴 雅彦

ケイト・ピンカートン: サラ・マクドナルド


◆指揮:ミヒャエル・バルケ

管弦楽:群馬交響楽団

合 唱:高崎オペラ合唱団

助演:ダンサー 松本響子


◆舞台美術:トム・シェンク

   衣裳:アントワーヌ・クルック

照明:ルッツ・デッペ

音響:石丸耕一

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

追儺かな鬼の女房になりすます          掌

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆追儺(ついな)・なやらい・鬼やらい

悪鬼を追い払うための儀式で、


なやらい・鬼やらいともいう。



もとは大晦日(陰暦)の夜、


宮中で行われていたものが、


寺社や民間に広まって、節分の夜、


豆をまいて災いを追い払うという行司となった。


冬の季語。

この句、節分の定番となってきました♪

 


◆今年は福豆に黒豆を用意。


友人に教えてもらったように、


「福はうち、福はうち」と


お口にいれましょう(笑)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冬麗人体神経図宙吊り              掌

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆冬麗(ふゆうらら・とうれい)・冬晴(ふゆばれ)

 

 冬日和(ふゆびより)・寒日和



冬の晴天。


風があると寒いが、


風もなければ、うららかな好天になる。



冬の季語。

 

◆この頃、


まさに冬麗、真青な空。



散歩にゆく公園の河津桜のつぼみがふくらみ、


今日はついに一輪咲いて!


青空に映える♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぞうぞうとわれもたましいも凍土           掌

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆凍土(いてつち/とうど)・凍上(とうじょう)・大地凍つ

 


寒気にあって土地が凍ること。


凍上とは、土が凍って持ち上がること。



冬の季語。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミラノスカラ座2016/17シーズンの初日、

2016年12月7日の「蝶々夫人」を録画で観る。

プッチーニ作曲「蝶々夫人」は

1904年スカラ座で初演され、

大失敗だったことはよく知られている。

今回の舞台はその初演版を112年ぶりに取り上げる、とのこと。

日伊国交150周年にあたり、

ミラノは日本色であふれ、

ショーウインドーに着物が並んでいるそう。


この舞台、日本人役は白塗り、

スズキはスカートふう着物、ゴローは「殿」のような金ぴか、

所作というより、動きは西洋人がかつてみた東洋風(?)

そうしたことが気にならなければ、

音楽、ドラマに入っていければ、いいのだが・・・


二幕仕立てで、三幕のピンカートンのアリアはカット、

蝶々夫人とケートと直接の対決(?)もある。



かつてスカラ座では

林康子の蝶々夫人、浅利慶太演出、森英恵の衣装で

上演されたこともある。

youtubeでアップされていたのでここに。
 https://www.youtube.com/watch?v=cOcAZwimCC0
 






  「蝶々夫人」(全2幕・初演版)
               プッチーニ 作曲

<出 演>
蝶々さん:マリア・ホセ・シーリ

スズキ:アンナリーザ・ストロッパ

ピンカートン:ブライアン・イーメル

シャープレス:カルロス・アルバレス ほか



<合 唱>ミラノ・スカラ座合唱団

<管弦楽>ミラノ・スカラ座管弦楽団

<指 揮>リッカルド・シャイー

<演 出>アルヴィス・ヘルマニス


画像はカーテンコール(ミラノスカラ座のHPより)

収録:2016年12月7日 ミラノ・スカラ座(イタリア)
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

(奥・左に美術館、右に歴史博物館)

 

 

 

 

<群馬の森>は、明治百年記念事業で造成された公園。

1974年に開園。

なにしろ広大な地に巨木、樹木をいかした自然豊かな公園で、

冬の青空のもと、ジョギングやウオーキング、犬の散歩など、

平日でもひとが集まる。


群馬県立近代美術館や

その隣に群馬県立歴史博物館もこの公園なかにあって、

園のなかに一歩はいるとまさに<森>。


その公園の一画にダイナマイト発祥の碑が置かれている。

というのも戦前は陸軍の火薬製造所があった地。

黒色火薬、ダイナマイトなどここで製造されていた。

烏川と井野川に沿って舟運の便が良く、

水車の動力も得やすいからとの由。

 

 

 

 

(旧火薬製造所)

 



ウキペディアではこのように。

<「東京砲兵工廠岩鼻火薬製造所」と称した黒色火薬の製造所が

1882年11月より設置されていた。その後、

1923年4月に「陸軍造兵廠火工廠岩鼻火薬製造所」へ、

1940年4月に「東京第二陸軍造兵廠岩鼻製造所」へと改称し、

1945年の終戦を迎えるまで、黒色火薬やダイナマイト、

軍用火薬、民間用の産業火薬の生産・供給を行なっていた。

公園内には爆風避けの土塁や当時の建物・壁が残されている。>


いまは土塁や建物は柵にさえぎられているが、

鬱蒼とした木々のなに、当時の雰囲気が残る。

現在ではこの隣接地に原子力研究所が建っている。

 

 

 

 

 



萩原朔太郎<帰郷>の画家・司修による

『近代化遺産への旅』(上毛新聞社刊 1998年)に

「岩鼻火薬製造所Ⅰ Ⅱ」の項にくわしい。

 

 

 

 

 

群馬の森ホームページ

http://www.gunmori.info/

 

 

(画像は群馬の森、高崎市ホームページ、ウキペディアより)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 










 

 

 

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
片山真理「帰途」を観る。

片山真理は先天性四肢疾患により

9歳のときに両足を切断。

その装飾した義足によるセルフポートレート、

自身の身体を立体化した作品を発表している。

そのセルフポートレートのまなざしのなんと強靭なことか。

利根川、渡良瀬川で撮影された写真、

観るものの存在・そのありようを問いかけてくる。


3月20日(月・祝)まで

  
 
 
◆群馬県立近代美術館 ホームページ
   http://mmag.pref.gunma.jp/exhibition/index.htm

片山は、先天性の四肢疾患により

9歳の時に両足を切断して以後義足で生活しており、

装飾を施した義足を装着したセルフポートレートや、

自身の身体をかたどった立体作品などにより、

自らの身体・精神と世界との関係を作品化し続けています。

2016年には「六本木クロッシング2016」(森美術館)への出品をはじめ

各地で作品発表が続き、今や日本を代表する

若手アーティストの一人となっています。

片山にとって、作家としてのスタートを切った

当館での11年半ぶりの展示となる本展は、

「瀬戸内国際芸術祭2016」参加企画として直島で開催された

個展「bystander」(傍観者)を引き継ぎつつ、

故郷とのつながりを再確認するものとなります。

直島では、初めて訪れた土地で自身の存在を

異質なものとして意識し、

また初めて他人の身体を作品のモチーフとして取り込んだことで、

自他の関係性というテーマが浮かび上がりました。

本展では、直島で発表した立体をさらに増殖させ、

幼少期より慣れ親しんだ土地──利根川や渡良瀬川の河岸、

自動車が行き交う国道脇など──で撮影した

セルフポートレートとともに展示します。

時間と空間の隔たりを超えて群馬へ帰り着いたとき、

片山の作品はどのような変化を見せてくれるでしょうか。



【作家略歴】
片山真理(かたやま・まり)

1987年埼玉県生まれ。群馬県太田市で育つ。
太田市立商業高校在学中の2005年、
「群馬青年ビエンナーレ'05」(群馬県立近代美術館)で奨励賞受賞。
2010年群馬県立女子大学文学部美学美術史学科卒業。
同年「identity, body it. ―curated by Takashi Azumaya―」(nca、東京)に出品。
2012年東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修了。
同年「アートアワードトーキョー丸の内2012」でグランプリ受賞。
2013年「あいちトリエンナーレ2013」出品。
2014年、小谷元彦個展「TERMINAL MOMENT」(京都芸術センター)に
出品された《Terminal Impact (featuring Mari Katayama "tools")》に制作協力。
2014-2015年、アーツ前橋の「地域アートプロジェクト」により
前橋にて滞在制作。
同時期に初個展「you're mine」(TRAUMARIS│SPACE、東京)開催。
2016年は「六本木クロッシング2016」(森美術館、東京)、
個展「shadow puppet」(3331ギャラリー、東京)、
「瀬戸内国際芸術祭2016」参加企画「アーティスト in 六区
2016 vol.3 片山真理 bystander」(宮浦ギャラリー六区、直島)、
アートプロジェクトおかやま
「片山真理展 セルフポートレートとオブジェ」(ルネスホール、岡山)
と各地で作品を発表。
ほかにも歌手、モデルとして、また執筆、講演など、
多方面で活躍している。太田市在住。


作家ホームページ:http://shell-kashime.com/

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

 

 

 

 

司修作品、萩原朔太郎の「帰郷」より、

インスパイアーされた絵画。

思いがけず、出合った!

(美術館のホームページにもなかったような・・・)


「帰郷」は妻に出奔され、

ふたりの子をつれ前橋に帰る、その詩。


ひとつの詩に一枚の画ではなく、

詩の一行にそれと照応(対峙)する画が描かれている。

たとえば<わが故郷に帰れる日>、

あるいは<母なき子供等は眠り泣き>、

<火焔は平野を明るくせり>

そして<人の憤怒を烈しくせり>、などの7葉。

板に油彩。


他に「広瀬川」<われの生涯(らいふ)を釣らんとして>、

「大渡橋」、「新前橋駅」など17点。

 

 

 

 

 

 

 

これらの作品は

『エレナ! 萩原朔太郎<郷土望景詩>幻想』

1993年刊 小沢書店に載る。

原画を見るのは初めて!

 

 

 

 




大江健三郎「同時代ゲーム」が大作。

その装丁した本も展示されて。


朔太郎、司修のファンの方はぜひ!



                   3月20日(日)まで。
 

 

 

      歸郷

                  萩原朔太郎

昭和四年の冬、妻と離別し二兒を抱へて故郷に歸る


わが故郷に歸れる日

汽車は烈風の中を突き行けり。

ひとり車窓に目醒むれば

汽笛は闇に吠え叫び

火焔(ほのほ)は平野を明るくせり。

まだ上州の山は見えずや。

夜汽車の仄暗き車燈の影に

母なき子供等は眠り泣き

ひそかに皆わが憂愁を探さぐれるなり。

鳴呼また都を逃れ來て

何所いづこの家郷に行かむとするぞ。

過去は寂寥の谷に連なり

未來は絶望の岸に向へり。

砂礫されきのごとき人生かな!

われ既に勇氣おとろへ

暗憺として長とこしなへに生きるに倦みたり。

いかんぞ故郷に獨り歸り

さびしくまた利根川の岸に立たんや。

汽車は曠野を走り行き

自然の荒寥たる意志の彼岸に

人の憤怒(いきどほり)を烈しくせり。

                     (青空文庫より)

 

◆<現代の美術 Ⅳ> (コレクション展示作品目録)
  http://mmag.pref.gunma.jp/permanent/list/room3.pdf

 

  司修作品はこの22~38まで

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桑枯れてうすきねむりの流離かな         掌