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FCバルセロナファン

にわかバルセロニスタによるゆるい日記。

さて、リーガエスパニョーラ第32節、バルセロナ対レバンテがカンプノウにて行われましたよ。
バルセロナの先発は、
GK:バルデス
DF:モントーヤ、アドリアーノ、アビダル、アウベス
MF:ソング、チアゴ、イニエスタ
FW:テージョ、セスク、ビジャ
となりました。
先発でアビダルが入ったのが嬉しいですね。もう1人はバルトラかと思いましたが、アドリアーノが入りました。怪我明けのアビダルと全く本職でないアドリアーノのセンターバックコンビはなかなか冒険な気がしますが、2人ともビラノバ監督の信頼を勝ち得ているのでしょう。ピケはお休みでした。

この試合は83分にセスクがゴールを上げ、1-0でバルセロナが勝ちました。
今日はかなり高いポゼッション率を実現するも、攻めあぐねましたね。
前半にバルセロナはPKを得るも、ビジャがこれを失敗。これによってレバンテが精神的に持ちこたえるきっかけになった様な気がしました。そもそも公平に見ると、PKはないよね、という采配だったんですが。

後半13分にシャビと交代するまで、イニエスタが孤軍奮闘といった感じでした。パスはつながりポゼッションするも変化を生み出す選手、期待出来る選手がイニエスタしかいないという時間が続きましたね。セスク、チアゴあたりにもっと動きのあるプレイを期待したいところだったんですが。セスクは消えていた時間が多々ありました。
83分にそのセスクが見事なシュートで本日の唯一の得点を上げ、なんとか勝ち点3をものにしました。セスクは得点を上げるまで存在感のあるプレイはありませんでしたがとても大きい結果を残しましたね。そこのコースしかない、というサイドネットへの素晴らしいシュートでした。

アビダルフル出場。
今日はソングが安定して中盤の底に蓋をしていたこと、そしてアビダルがフル出場で申し分無いプレイをしていたことが嬉しかったです。
試合開始早々に、バルサディフェンスの裏へ出たボールをアビダルが巧く体を入れて相手をかわして、ボールを次へと生かしたシーンがありました。このプレイにカンプノウは大歓声でした。
バルセロナの守備陣らしい、リスクを恐れないでピンチをチャンスに変える、素晴らしいプレイだったと思います。そのままフル出場して安定したプレイを見せていたアビダル。マスチェラーノ、プジョルが怪我で離脱しているところでのこのアビダルの充実ぶりはバルセロナにとっては大きな力ですね!

さて、リーガエスパニョーラ第31節、サラゴサ対バルセロナがサラゴサのホーム、ラ・ロマレダにて行われましたよ。
バルセロナの先発は、
GK:バルデス
DF:モントーヤ、アドリアーノ、バルトラ、アウベス
MF:ソング、シャビ、チアゴ
FW:テージョ、セスク、アレクシス
となりました。
いつかのクラシコぶりにアドリアーノがセンターバックに入りました。今シーズン通して怪我に苦しんでいる印象があります、ちょっと心配。
バルデスが出場停止処分が解けて4試合ぶりにリーガに戻ってきました。
怪我の心配もあるシャビが先発だったのが少し驚きましたよ。


この試合0-3でバルセロナが勝利しました。テージョの2得点、チアゴの1得点で完封勝利。出場機会に恵まれない選手達が活躍した印象もありますが、シャビが思ったより長い時間出場して、試合をコントロールしていたのが大きかったように思います。

今日のバルセロナは攻守の切り替えが意外にもよかったですね。サラゴサの攻撃が少し雑な感もありましたが、セカンドボールを拾い続けてポゼッションするバルセロナが見られました。ソングは中盤の底でいいディフェンスをしていましたね。今日はかなり良かったんじゃないでしょうか。

先制点はチアゴ。
アレクシスと2人だけで崩した形でした。ディフェンダーの網の中、なかなか難しいシュートを決めましたね。
テージョのゴールをアシストするなど、結果を残したチアゴ。シャビがいた分のびのびとプレー出来ていたのではないでしょうか。よくあるイージーミスもなかったように思います。いつもより前への意識が強く、やっぱり攻撃が好きな選手だよなーという感じですね。

2得点のテージョ。
チームの2点目、3点目を上げました。得意の角度からキーパーの逆を付いた巧いゴールと、突破力を見せつけたゴールでした。
バルサには縦への突破力のある選手が少ないですが、その中でテージョの個性が非常に生きている感じがしますね。スペースのある中で、大きなストライドで抜け出すような選手は見ていて気持ちがいいですよね。

終盤まで選手交代はなく、アドリアーノに代わってアビダル、シャビに代わってセルジ・ロベルト、テージョに代わってビジャが入りました。
意外だったのはシャビの出場時間が長かったこと。そしてやはり存在感のあるプレーを見せていました。アビダルがもう少し長く出場するのではと思っていましたが、出場時間は10分程でしたね。まだ大事を取ってということなんでしょう。そもそも戻って来れた事は本当に凄いことですよね。
今週はミッドウィークの試合はないようなので、ゆっくりと休んで欲しいです。

さて、リーガエスパニョーラ第30節、バルセロナ対マジョルカがカンプノウにて行われましたよ。 
この試合はメッシが怪我で不在、シャビはチャンピオンズリーグを見据えて温存と、メンバーを少し落としての試合となりました。
そして、ティト・ビラノバ監督がリーガに復帰。ようやく指揮官が戻って来て頼もしい限りですね。

バルセロナの先発は、
GK:ピント
DF:モントーヤ、ピケ、バルトラ、アウベス
MF:ソング、チアゴ、イニエスタ
FW:テージョ、セスク、アレクシス
となりました。
メッシの代わりにはセスクが入ってゼロトップの形でした。テージョは左サイドにはって、縦への突破をみせ、右ではアレクシスがセスクが空けた真ん中のスペースに走り込む、という狙いがはっきりしたバランスの取れた攻撃をしていましたよ。試合はイニエスタがコントロールしていましたね。

セスク、アレクシス。
この試合5-0でバルセロナが勝利しました。その大量得点を上げたのは不調がささやかれる、セスク、アレクシスの2人でした。
イニエスタが攻守にわたる活躍で、点を取るのは時間の問題だなあと見えた前半立ち上がり。そして前半20分程、セスクがバイタルで前を向くと、アレクシスとのワンツーで抜け出して落ち着いて流し込みました。先制。
その2分後にはセスクのシュートのこぼれ球をアレクシスが押し込み、2点目。
前半はその後この2人がまたアシストし合ってそれぞれが得点を上げました。
今日はこの2人が仕事をしましたね。マジョルカにもゴールチャンスはある中での差は、やはり決定力でしょうか。マジョルカはディフェンスはダメダメでしたが、前半の攻撃陣は可能性はあったように思います。

セスク、ハットトリック!
後半開始直後、セスクがゴール前に走り込んだところ、イニエスタから素晴らしいパスが通ります。セスクはキーパーを前にしたゴール前でワントラップして一つ切り返して簡単にゴール。相手をあざ笑う異常な落ち着きを見せます。自身のゴールと4点リードといった中での余裕でしょうか。
このセスクのハットトリックを決めるゴールで、かなりの余裕をもって後半に入れたためか、後半早々にイニエスタが下がりました。メッシ、シャビ不在の中でイニエスタまで休ませられる展開。素晴らしいですね。その後イニエスタに続き、セスクも下げて代わりにデウロフェウが入ってきます。

帰って来たアビダルさん。
後半24分、カンプノウは大歓声。アビダルさんが復帰しました。
ウォームアップから大歓声でしたが、ついに戻ってきてくれました!代わったのはピケ。プジョル、マスチェラーノが怪我をしていて手薄になっているセンターバック。そこへ戻って来たアビダル。ヒーローです。最初のボールタッチは言うまでもなく、ワンプレーワンプレーに歓声が上がっていました。
僕はまた改めて一つのチームを追って見ていくことの喜びを感じました。

 
セスクのハットトリック、アビダルの復帰、そして5-0の大勝。格下相手に大量得点、きっちり守って選手を休ませる。この上ない結果でしたね。
この大量得点の試合を完封したことは、非常に大きいと思います。最近何だか完封勝利は少なかった気がするので。

 さて、リーガエスパニョーラ第29節、セルタ対バルセロナが行われましたよ。代表week明けでのアウェイゲーム、さらにバルサは怪我人続出と、なかなか頭を悩ませる状況での一戦です。

 バルセロナの先発は、
GK:ピント
DF:モントーヤ、ピケ、バルトラ、アウベス
MF:ソング、チアゴ、セスク
FW:テージョ、メッシ、アレクシス
となりました。
そして、この試合にはなんと!アビダルさんがベンチ入りしましたよ!アビダルさんがどれだけ大変な思いでこの一年過ごして来たのか僕には想像もできないですが、健康を取り戻したこと、さらにトップチームに戻って来れるようにまでなったこと、本当に素晴らしいことですね。涙。
 約二ヶ月間の治療を終えてニューヨークから戻って来たビラノバ監督は、この試合は大事を取ってお休みでした。監督代行はジョルディ・ロウラです。

 この試合バルセロナは先制されるも、テージョ、メッシのゴールで逆転に成功。このまま終わるかと思われましたが、終盤に追いつかれ2-2のドローに終わりました。
しょうがない事と思いますが、この試合のバルセロナの選手達の動きは重かったですね。あまり面白くない試合でした。攻撃の焦点が合っていない感じ、リズムが出てこなかったです。

 バルセロナで唯一光っていたのは左アタッカーに入ったテージョ。キレキレのスピード狂でしたよ。今日のバルサの全得点に絡む活躍でした。この試合の見所はテージョだけでしたね。メッシからのパスをうけてネットを揺らした同点弾は、力強くゴールに流し込むテージョらしい見事なものでした。
 
 やっぱりやってくれたのは生ける伝説メッシ。19試合連続ゴール。なんでも、連続でリーガの全チーム相手に得点したことになるそうです。なんなんでしょうか。前線の選手達が皆メッシを見ながら攻撃しているのは確かだと思いますが、ボールを渡せば決めてくれる選手がいてくれるのですから、当然ですよね。今日はチームとして出来が悪かったと思いますが、それでも得点を上げるという凄さ。この選手を評価する基準として、もうバロンドールなどでは収まらないような気がします。記録にも記憶にも残る選手がいる時代に自分もいられることに感謝です。

さて、リーガエスパニョーラ第28節、バルセロナ対ラージョ・バジェカーノがカンプノウにて行われましたよ。 
バルセロナの先発は、
GK:ピント
DF:アルバ、マスチェラーノ、ピケ、アドリアーノ
MF:ブスケツ、セスク、イニエスタ
FW:ビジャ、メッシ、アレクシス
となりました。
プジョルとシャビは怪我で招集外です。この場合キャプテンはピントかなあと思いきや、イニエスタがキャプテンマークをつけていましたね。イニエスタがチアゴと交代した後はメッシがつけていました。
そして嬉しいニュース。ビラノバ監督がリハビリを終えて、今月中には戻ってくるという話です。ジョルディ・ロウラが監督代行を勤めるのはこの試合が最後となる様ですね。おつかれさまです。

この試合はビジャの先制点、メッシの2得点で3-1でバルセロナが勝利しました。
ラージョはラインが高く非常にコンパクトな布陣で戦っていました。それは終始変わりませんでしたね。
バルセロナは前半に2点取れましたが、バルセロナの時間が続いていたという印象はありません。ラージョもいいチーム状態のような感じがしましたよ。能動的なサッカーをしていました。ラストパス以前でもたついてしまったものの、最後まで自分たちの戦い方を貫いていたと思います。
そんな調子良さげなラージョでしたが、バルセロナだって負けてはいません。ラインの高いラージョに対して前線からのプレスが積極的で、チームのコンディションの良さというか、ミラン戦を経てのいい流れを感じました。

ビジャ、メッシ。
得点は、メッシからビジャ、ビジャからメッシ×2と、個人的にとても嬉しいものでした。特にミラン戦に続いてのビジャのゴールはうれしいですね。今日はワントップというより、左サイドスタートを基本としていたと思いますが、フリーになるシーンが多く、よく顔を出して攻撃に絡んでいました。もう1点取れそうでしたね。
生ける伝説のお方は2ゴールを上げ、18試合連続ゴール。うーん語る言葉はそろそろ無くなってしまうのではないでしょうか。
特にメッシの2点目、カウンターでの得点はテンション上がりましたよ。ラージョのコーナーキックのクリアボールをビジャが拾って、体を投げ出してメッシへ繋ぎます。ビジャは相手ディフェンダーに潰されながらも頑張りました。そして、広大なスペースの中、メッシがディフェンダーと一対一となり、スピードで振り切ってキーパーをあざ笑うかの様なループシュートを決めました。緩急自在な見事なプレイ。何か、記憶に残るような絵になるゴールでしたね。感動しました。

アドリアーノ、セスク。
若干不安なのは怪我で交代したアドリアーノと、なかなか攻撃に絡まなかったセスク。
アドリアーノは大事なところでチームを助けるゴールやポリバレント性が魅力だし、いてくれて本当に良かった、という選手ですが、いかんせん今シーズンは怪我がちです。安定してその実力を発揮して欲しいところ。怪我を早く、そして十分に直して復帰してほしいですね。
wowow解説の奥寺さんが試合に入れていないと指摘されていて、なるほどそうか、そんな気がするなあと思ったのはセスク。ポジショニングの相性などがあるんでしょうが、ここ最近はいまいちな感じです。シーズン開始当初に不調といわれていたのは、単純に決定機を連続で外してしまったことに起因していると思いますが、その頃でも動きは良く、攻撃に書かせないアクセントとなっていたと思います。ただ、現在ではボールに絡む機会が少ないように見えます。スペースに飛び出すシーンが見られないですよね。皆がみんな調子がいいというのはあり得ないので大きな心配では無いですが、チームに加入して来た頃の印象とはかなり違いますね。

金髪坊主のアウベスさんは絶好調!
$FCバルセロナファン
 いやあバルサ勝ちました!感動です。倍返しですよ。
メッシの2点目、そして何と言ってもビジャの勝ち越し3点目!!泣きましたよ、ええ。
ビジャという選手はなんであんなにカッコイイんでしょうか。雄叫ぶ姿の魅力的なこと。

 1点目2点目と、メッシの決定力はどうなっているんでしょうか。メッシに関してはTVゲームの中のメッシよりも決定力あるんじゃないでしょうか。
 ビジャがワントップに入っていることによって、囮となってメッシを生かす戦術を見せていたと思います。しかしそんなにバイタルエリアに広いスペースがあるわけではないのに、ほんの少しのスペースなのに仕事をしていましたね。
 
 神懸かったプレイを連発していたイニエスタ。もう遊んでいるように見えたし、笑っちゃう技術力ですね。バルセロニスタはもとより、ミラニスタもため息でしょう。時間が止まっていました。

 選手達の意気込み、そして煮え切らない攻め手を改善した戦術、共に素晴らしかったです。こんな逆転勝利あるでしょうか。ビジャの3点目での感動は言葉にならないですよ。
 今日は何にも文章がまとまりません。でも幸せなのです。ありがとう、バルサ!

 
 さて、リーガエスパニョーラ第27節、バルセロナ対デポルティーボ・ラコルーニャがカンプノウにて行われましたよ。
 この試合は次のチャンピオンズリーグミラン戦を睨んで、主力を温存させた先発メンバーとなりました。シャビ、イニエスタ、ブスケツ、メッシがいない先発。僕はバルセロナをここ3年見ていますが、この主力4人が1人も先発出場していない試合を見るのは初めてかも知れません。
 その先発は、
GK:ピント
DF:アドリアーノ、マスチェラーノ、プジョル、アウベス
MF:ソング、チアゴ、セスク
FW:テージョ、ビジャ、アレクシス
となりました。

 バルセロナは2-0で勝利。久しぶりの完封勝利でした。
 
 ビジャが純粋なワントップのポジションに入り前線で駆け引き。動きが無いと見ると普段のメッシくらいのポジションまで落ちて来てボールをさばいたりしていました。惜しい得点チャンスもあり、動きはよかったですね。頼れる選手です。
 セスクは前線に飛び出して得点チャンスに絡むシーンは見られましたが、ゲームメイクという点では物足りなかったです。そのセスクの代わりにゲームメイクしていたのはチアゴでした。前半の序盤ではなかなか煮え切らないパスワークといった感じでしたが、中盤くらいからドリブルして展開するなど、パスワークの中で変化を付ける役割をだんだんと見いだしていったように見えました。危ないところでのパスミスがあり、安定感はものたりないですが、いい動きでした。
 
笑顔なしのメッシ17試合連続ゴール。
 メッシが途中出場にもかかわらず得点を上げ、17試合連続となるゴールを決めました。
 アレクシスのクロスを上手くループシュートに生かした技ありゴールでした。クロスは絶妙だったとはいえ、本当に簡単に決めましたね。生ける伝説です。
 30分程の調整の様な出場でも記録をさらに延ばす、うれしいゴール。しかし、メッシに笑顔はありませんでした。これは、チームの置かれている状況や、次のミラン戦などを見据えて、気を引き締めている様な感じでしたね。大事な試合でいい仕事が出来なかった自分を戒める表情にも見られましたが、考え過ぎでしょうか。得点はメッシ頼みになっているのが今のバルセロナの問題ではあると思いますが、やはりミラン戦はメッシの出来如何でしょう。

 今日の試合はデポルのゴールチャンスが無かったので、完封勝利もまあ当然だよね、という感じでしょうか。危なくなる前にしっかりと攻撃の芽を摘んでいたシーンもありましたが、デポルの攻撃に怖さがまったくありませんでした。
 もう少し攻撃陣の爆発を見たかった一戦でした。
 僕はバルセロナを見続けてまだ3シーズン目なんですが、こんなに展望の見えないチーム状況は初めてです。(にわかなので悪しからず>>ごあいさつ

 バルセロナの試合で面白いのは、試合中に相手を見て穴を探していくところ。攻められるところを見つけると、そこを繰り返し繰り返しポゼッションしながら突いていく、というものだと思います。そして、時間が経つと当たり前に氷が溶けていく様に、狙っていた攻撃で得点を取る。そんな攻撃サッカーが魅力だったのです。
 では、相手チームの穴(穴は言い過ぎでしょうか、そこ攻めれば行けるんじゃね的な)を見つけるのは誰がしているんでしょうか。バルセロナにおいてはシャビ、そして何より監督でしょう。
 グアルディオラの、タッチライン際まで出て来て戦況を見つめて、表情豊かに事細かく指示を飛ばしていた姿が思い出されます。
 ペップバルサの場合は頑なにポゼッションを第一と捉えて、その中でメッシの位置を変えたり、3バックを試したり、哲学ありきで試合中にいろいろな手を打ってた様に思います。
 
 もうすこし思い出を語ると、初めてシーズン通してのバルセロナを見た時に、何に驚いたかというと、キーパーまでボールポゼッションに参加しているということ。たしか解説者の方が、「スペインではキーパーにも足下が要求されますからね。」と平然と言っていたのを覚えていますが、僕には異様な光景に見えました。今振り返ってみても、あそこまでのボールの繋ぎをキーパーが勤めているチームというのは、あの時のバルセロナだけではないでしょうか。

 中盤での2選手間だけで繰り返されるショートパスも衝撃的でした。3~4回は平気で壁パスをしている。まるでフットサルの様な光景。サッカーのTVゲームで性格の悪い奴がやってくる相手のおちょくり方のような。これは、それこそTVゲームのように相手をおちょくって引き出す効果や、味方のポジション調整や把握など呼吸を整える効果があると思います。
 これに関連して、選手間の距離が非常に近いポゼッション。ボールを奪われてもパス交換していた選手達が近くにいるから、切り替えを早くすればすぐに2~3人で囲い込めます。「攻撃は最大の防御」という言葉をさらに一歩進めた様な戦術です。
 世界最高峰のチームで世界最高峰の選手達が、特異に見えるサッカーをしている。このことが僕がバルセロナを見続けるきっかけの一つだったように思います。

 さて、現在のバルセロナ。クラシコ2連戦におけるより大事な試合、勝ち上がり戦のコパでカンプノウでの完敗。それを受けての今日の一戦に、戦術的なプランはなかったようにみえました。
 両チーム慎重に入って、そしたらレアルが先制して、ずるずる…という感じでした。メッシのゴールで追いつくものの、バルセロナの時間は無かったように思います。レアルが敷いて来たバルセロナ対策に対して、バルセロナの次の一手が見られませんでした。
 
 今日の敗戦で、ただむすっとしている監督代行を見て、グアルディオラの表情豊かな指揮を思い出したので、こんな記事を書いてしまいました。なんだかタイトル負けな感じですし、論理的でないですが、何か吐き出したい気持ちだったので。
 うーん選手のコンディションは落ちていると思います。しかし、今日の敗戦、選手のコンディションよりもなによりも、バルセロナのサッカーに次の一手が見られなかったこと。それが残念です。

あまり書くべき言葉が見当たらないのですが…。
完敗でしたね。チャンピオンズリーグミラン戦での完敗に続き、です。 
 
なんだか小学生の時、僕がサッカーを始めたあたりのことを思い出しました。
当時はサッカーといえばブラジル!という様な感じで(今思えばキャプテン翼の影響なんだろうか。ロベルト本郷…)ボールを蹴る楽しさを感じつつ、ブラジル人の様な華麗なボールタッチに憧れていました。イマジネーションあふれる攻撃サッカーはとても魅力的でした。
それに対してイタリアの守備のサッカーがありました。カテナチオ(ゴールに鍵をかけるような守備。だっけ?)からのカウンターでゴールをかっさらう。耐えて耐えて守ってからのカウンターが決まった時には爽快なサッカーです。ただなんとなく好きにはなれなかったのを覚えています。

さてさてまったく安易な対比ですが、今日のバルセロナの完敗を見てこんな他愛もない小学生の時の事を思い出したのです。
今日はレアル・マドリードのリアクションサッカー、合理的なカウンターにやられてしまいましたね。
バルセロナの攻撃陣はイニエスタは異次元でしたが、他の選手達はふるわなかったですね。試合開始直後のイニエスタのシュート、メッシの角度のないところからの強烈なシュートと、クラシコに対しての気持ちの入り様を見せつけられて、期待と緊張に心躍らされていたのは数時間前。残念な結果に終わってしまいました。

中3日で今度はリーグ戦でのクラシコがサンチャゴ・ベルナベウにて行われます。個人的には、ブスケツのミドルシュートに期待です。

 さて、リーガエスパニョーラ第25節、バルセロナ対セビージャがカンプノウにて行われましたよ。今シーズンのセビージャに対しては、サンチェスピスファンでは苦戦した苦い思い出があります。バルセロナは2点のリードを許した後、1点返します。その後セビージャの選手が1人退場して、数的優位にたってからの逆転劇でした。アディショナルタイムのビジャのゴールは感動しました。
 あの試合の時はレアル・マドリードにも勝ち、バルセロナに対してもギリギリのところまで迫るなど今シーズンのセビージャは面白そうだなあと思っていました。ただ、その後は低迷してしまった印象があります。監督は交代し、現在はあのウナイ・エメリ監督が指揮を執っているようです。そして、ここへ来ての立て直しは功を奏しているようですね。メンバーは揃っているし、ネグレドもゴール数は2桁上げる安定した活躍をしていますし、侮れない相手に間違いなさそうです。
 バルセロナはチャンビオンズリーグミラン戦での完敗からどう立て直しているのか、続くクラシコ2連戦に向けてどういう布陣で望むのか、注目の一戦です。
 
 バルセロナの先発は、
GK:バルデス
DF:モントーヤ、マスチェラーノ、ピケ、アウベス
MF:ソング、チアゴ、イニエスタ
FW:ビジャ、メッシ、アレクシス
となりました。
監督は代行でジョルディ・ロウラが勤めます。ティトは3月下旬になるのでは、という話もあるようです。やはり選手は落として来た印象ですが、チアゴやソングなどにはレギュラーメンバーを脅かす様な活躍を期待したいですね。

 ポゼッションするもなかなか崩せないバルセロナ。シュートチャンスまではなかなかいけませんでした。しかしセカンドボールを拾えていて、ほとんどゲームを支配していました。取られてからもいいディフェンスが見られました。マスチェラーノに相手のカウンターチャンスを摘む素晴らしいディフェンスがありました。この辺はやっぱり頼もしいマスチェラーノですね。メッシのニアサイドへのシュートなど、チャンスはありましたが全体的にこう着状態が続く地味な前半、…かと思いきや。
 41分、まさにワンチャンスでした。セットプレーからの流れで、滞空時間の長い高いクロスをボティーアが合わせてセビージャが先制。見事にチャンスをモノにしたセビージャでした。バルセロナとしては嫌な時間帯での失点となってしまいました。

 後半はスタートから、アレクシスに代わってテージョが入りました。そしてすぐにバルセロナは追いつきます。アウベスからピンポイントで素晴らしいクロスがあがり、ビジャが合わせて同点。本当に素晴らしいクロスでしたよ。空間を点で突いたという感じがしました。
 そして、14分にはメッシのゴールで勝ち越しました。メッシはリーグ戦15試合連続後ゴール。ぜひともクラシコでも得点をあげて欲しいものです。
 後23分にはイニエスタに代わってシャビ、33分にはビジャに代わってブスケツが入りました。
 ネグレドに一つビッグチャンスがありましたが、ネットを揺らすことはできず、このままバルセロナが2-1で逆転勝利しました。


前線のボジションチェンジ。
 後半に逆転に成功したバルセロナ、安易な発想かもしれませんが、後半スタートからテージョを入れた采配がこの勝利を引き寄せたのではないかと思いました。
 テージョが左のサイドライン際、いつも通りのポジションに入り、ビジャは右ウイングにチェンジします。ビジャは左サイドにいた前半よりも内側、むしろワントップの位置に入ったように見えました。同点ゴールのシーンでも、最終ラインのセンターバックの間に上手く入り込んでいましたよ。いつものゼロトップではなく、最初から最前線でゴールを狙うポジション取りでした。
 アウベスは右ウイング(まあいつもですが)で超攻撃的サイドバックとして右サイドを押し込んでいました。ペドロやアレクシスが右サイドに入ると、アウベスとの距離感が近いところに入って、ワンツーやショートパスで崩していくシーンが多いんですが、ビジャはアウベスと距離をとっていましたね。ビジャという選手の特徴を生かして、バルセロナの普段のスタイルを少し替えた采配だったのではないでしょうか。ゼロトップではなくワントップ、縦への速い攻撃もあるという相手への牽制にもなりますね。そのビジャの裏に走り込むメッシというシーンも見られました。
 この試合はテージョが入ってからの前線のポジションチェンジによって掴んだ逆転勝利だったと思います。テージョはメッシの勝ち越しゴールをアシストしましたし、それだけでも采配が当たったといえるでしょう。