リーガ第25節:バルセロナ×セビージャ | FCバルセロナファン

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にわかバルセロニスタによるゆるい日記。

 さて、リーガエスパニョーラ第25節、バルセロナ対セビージャがカンプノウにて行われましたよ。今シーズンのセビージャに対しては、サンチェスピスファンでは苦戦した苦い思い出があります。バルセロナは2点のリードを許した後、1点返します。その後セビージャの選手が1人退場して、数的優位にたってからの逆転劇でした。アディショナルタイムのビジャのゴールは感動しました。
 あの試合の時はレアル・マドリードにも勝ち、バルセロナに対してもギリギリのところまで迫るなど今シーズンのセビージャは面白そうだなあと思っていました。ただ、その後は低迷してしまった印象があります。監督は交代し、現在はあのウナイ・エメリ監督が指揮を執っているようです。そして、ここへ来ての立て直しは功を奏しているようですね。メンバーは揃っているし、ネグレドもゴール数は2桁上げる安定した活躍をしていますし、侮れない相手に間違いなさそうです。
 バルセロナはチャンビオンズリーグミラン戦での完敗からどう立て直しているのか、続くクラシコ2連戦に向けてどういう布陣で望むのか、注目の一戦です。
 
 バルセロナの先発は、
GK:バルデス
DF:モントーヤ、マスチェラーノ、ピケ、アウベス
MF:ソング、チアゴ、イニエスタ
FW:ビジャ、メッシ、アレクシス
となりました。
監督は代行でジョルディ・ロウラが勤めます。ティトは3月下旬になるのでは、という話もあるようです。やはり選手は落として来た印象ですが、チアゴやソングなどにはレギュラーメンバーを脅かす様な活躍を期待したいですね。

 ポゼッションするもなかなか崩せないバルセロナ。シュートチャンスまではなかなかいけませんでした。しかしセカンドボールを拾えていて、ほとんどゲームを支配していました。取られてからもいいディフェンスが見られました。マスチェラーノに相手のカウンターチャンスを摘む素晴らしいディフェンスがありました。この辺はやっぱり頼もしいマスチェラーノですね。メッシのニアサイドへのシュートなど、チャンスはありましたが全体的にこう着状態が続く地味な前半、…かと思いきや。
 41分、まさにワンチャンスでした。セットプレーからの流れで、滞空時間の長い高いクロスをボティーアが合わせてセビージャが先制。見事にチャンスをモノにしたセビージャでした。バルセロナとしては嫌な時間帯での失点となってしまいました。

 後半はスタートから、アレクシスに代わってテージョが入りました。そしてすぐにバルセロナは追いつきます。アウベスからピンポイントで素晴らしいクロスがあがり、ビジャが合わせて同点。本当に素晴らしいクロスでしたよ。空間を点で突いたという感じがしました。
 そして、14分にはメッシのゴールで勝ち越しました。メッシはリーグ戦15試合連続後ゴール。ぜひともクラシコでも得点をあげて欲しいものです。
 後23分にはイニエスタに代わってシャビ、33分にはビジャに代わってブスケツが入りました。
 ネグレドに一つビッグチャンスがありましたが、ネットを揺らすことはできず、このままバルセロナが2-1で逆転勝利しました。


前線のボジションチェンジ。
 後半に逆転に成功したバルセロナ、安易な発想かもしれませんが、後半スタートからテージョを入れた采配がこの勝利を引き寄せたのではないかと思いました。
 テージョが左のサイドライン際、いつも通りのポジションに入り、ビジャは右ウイングにチェンジします。ビジャは左サイドにいた前半よりも内側、むしろワントップの位置に入ったように見えました。同点ゴールのシーンでも、最終ラインのセンターバックの間に上手く入り込んでいましたよ。いつものゼロトップではなく、最初から最前線でゴールを狙うポジション取りでした。
 アウベスは右ウイング(まあいつもですが)で超攻撃的サイドバックとして右サイドを押し込んでいました。ペドロやアレクシスが右サイドに入ると、アウベスとの距離感が近いところに入って、ワンツーやショートパスで崩していくシーンが多いんですが、ビジャはアウベスと距離をとっていましたね。ビジャという選手の特徴を生かして、バルセロナの普段のスタイルを少し替えた采配だったのではないでしょうか。ゼロトップではなくワントップ、縦への速い攻撃もあるという相手への牽制にもなりますね。そのビジャの裏に走り込むメッシというシーンも見られました。
 この試合はテージョが入ってからの前線のポジションチェンジによって掴んだ逆転勝利だったと思います。テージョはメッシの勝ち越しゴールをアシストしましたし、それだけでも采配が当たったといえるでしょう。