信用情報にキズをつけるか否かは、職業と債務額次第。債務整理その２

先日、ある読者から借金整理の相談メッセージが届いた。

自己破産は、得か損か？債務整理その１

・借金の返済とクレジットカードのリボ払い返済があり、生活が苦しい

・クレジットカードの任意整理をするか、考えている

・なにか得策はないか

ざっくりとまとめると、上記となる。

これについて僕は、「仕事」「金融機関、カード会社。それぞれの残債、返済条件」

「周囲の人、連帯保証人の有無」「年齢、家族構成」など具体的なことが分からないと

最適解を示せない、と書いた。

それを本人に伝えたところ、少し具体的な状況が分かった。

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・銀行カード50万、月1万の返済
・アコム借入50万、月1万5000円返済
・プロミス借入50万、月1万5000円返済
・VISAクレジット150万、リボ払い月25万円
月々の返済は、リボ払いと奨学金の返済も含め月30万円。

年齢２8歳、妻あり子なし、個人事業主＋バイト
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なんとも微妙な状況だ。

微妙というのは、債務額300万円という金額。

このくらいの金額が一番苦しい。

かつての僕のように10億とかになると、金利でさえ働いて返せる金額ではない。

どうにもならないから、諦めもつくし、残る手は「一発逆転」しかない。

300万だと、どうにかやり繰りできる。

だから苦しい。

自転車操業的に頑張ってしまう。

それなのに、元本はなかなか減らない。

家賃、光熱費、事業の維持など最低限かかる金額は30万円ほどなのだろう。

できるだけカード払いするようにし、収入による現金は返済に回す状態。

まさに自転車操業で、かなり苦しいはず。

では、自己破産や任意整理がいいか、といえば、そうとも言えない。

それらは信用情報にキズをつけることになり、後々苦しむことになる。

現代は「情報共有される」、そういう時代なのだ。

一番いいのは、親や親類などから300万円を一括で借りて、

一旦債務をキレイにし、ゼロからやり直すことなのだ。

しかし、奨学金を借りているということから、親に頼るのも限界がありそうだ。

あるいは、友人から借りるという方法もあるが、20代という年齢からして

それも限界があるだろうが、少額ずつ複数から借りれば不可能ではない。

可能性としてあるのは、生活の仕方がまだ甘いのではないか。

食費や生活費に関しては１日1,000円まで切り詰めているか。

固定費として、家賃、光熱費、携帯電話、ネット、などは仕方ないにしても

食費や衣類などはもっと削れる可能性がある。

月額25万円になるリボ払いを減らすことはできるはず。

奥さんの手取り収入が20万円、自分がバイト掛け持ちで40万円、

毎月かかる金額を30万円に切り詰めれば、1年半ほどで完済できる。

と、、ここまでは、普通の人がなんとか考えられる当たり前の方法だ。

では、当たり前でない方法とは？

さすがに、ここでは書けない。

が、あることはある。

もちろん、事件になるような危ないことではない。

ただ、、それなりのギリギリの線だから、倫理観だの言い出す人にはできない。

それなりの経験をしてきた経営者なら、知っていることがある。

ただし、初対面の人には話しにくかったりするから、人間関係を作るなり

頭を下げるなり、紹介してもらうなり、食い下がるなり、覚悟は必要だ。

働いて稼ぐには限界があるわけで、ウルトラＣがあると形成は一気に変わる。

まとめると、下記になる。

１、周囲の人から借りて一旦綺麗にし、少しずつ返済する。
　　この場合は、300万を借りて、月10万円の返済にする。

２、生活をさらに切り詰め、１年半～２年で返済する
　　その間は返済以外のことにお金を使わない

３、経験豊富な人間からウルトラＣを教えてもらう。

若い経営者で今後も経営者でやっていきたいなら、300万円程度で信用情報にキズはつけない方がいい。

ちなみに、相談者がいうクレジットカードの任意整理はデメリットが大きい。

これについては、またの機会に書こう。