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先日、友人のブログ記事でザリガニを食べる件(ていうか、食べませんよ!という件)があった。
エビ感覚・・・?
「ザリガニって食べられるの!?」という反応が巻き起こっていたのですが、
実は私、ザリガニを食べる話を、うっすら1カ月ほど前に小説の一場面で読んでいました。
たびたび私が好きだ好きだと1人で騒いでいる、スウェーデンの児童文学作家リンドグレーンの
作品に、「エーミールと60匹のザリガニ」という話があります。
これはスウェーデン南部の農村の日常を描いた作品なのですが、リンドグレーンが父親から聞いた、
父親の幼少期の農村の様子がモデルとなっています。
ざっと130年ほど前のことだと思います。
なので、ここでザリガニを食す話は、日本でいう「イナゴの佃煮」くらいの存在かと思っていたんですけど
現代でも普通に食べるのでしょうか…
それとも「昔のくらし」的なコンセプトのイベントなのでしょうか。
この件の発端はスウェーデンの家具店「IKEA」のイベント案内でした。
・・・スウェーデン!
そんなわけで、リンドグレーン展に行って数週間ですが、熱は冷めず!
「エーミールって、読んでみようと思ったけど本屋にないよ!」と言われたので
かいつまんでご紹介しますと、全3巻の小説と全3巻の絵本の中で
ちょっと成長してる感があるので、7~10歳くらいの間ではないかと思います。
(いつもの図書館には絵本版が無かったので、先日のリンドグレーン展で
初めて絵本の存在に気付きました!)
まー、この兄が、やることなすこと、すべて「いたずら」に繋がってしまいます。
妹のイーダは無邪気で素直でとても良い子です(エーミールだって良い子です)
この物語、大人が子供をしかるメカニズムと、子供がいたずらをやらかすメカニズムに納得!
どういうこっちゃと申しますと、例えば小説3巻の表題作「60匹のザリガニ」。
先の話にも出たとおり、ザリガニは食べ物です。
ある日、エーミールがザリガニをたくさん獲ってきました。
田舎の小さな男の子だから、ザリガニ獲りや魚釣りが趣味でもおかしくないですね。
それにしても60匹って!
エーミールの思考
・ザリガニがたくさん獲れた!
・おかあさんがたくさん料理してくれるだろう。ザリガニおいしい!おかあさん喜ぶ!
・おとうさんも褒めてくれるはず!
・あんまりいっぱい獲れたから、ビックリするだろうな。
家に帰るとお父さんは寝ていました。
早く見せたい!
というわけで、寝ているお父さんのそばにザリガニをごっそり置いておきました。
クリスマスのプレゼントみたいに、起きたらザリガニがたくさんいることに
驚いて喜んでくれると思ったんです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
そのままおとうさんの部屋にザリガニを放置して、エーミールは自分の部屋に戻って寝ました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
朝、ザリガニがおとうさんの足の指を・・・。
・・・・・・・・・・!!!!!
驚いて飛び起きると、足の踏み場もないくらいに部屋中ザリガニが・・・。
・・・・・・・・・・・・!!!!!!!!!!
おとうさんにこっぴどく叱られたのは言うまでもないですが、
だいたいエーミールの失敗は、家族が喜ぶと思ったのに酷いオチになってしまいます。
まぁ、うっかりとか、好奇心とか、そんなんもあるけど、
良い子なんです。
ついでにリンドグレーン繋がりで、違う話「長くつしたのピッピ」のトミーとアンニカ。
この子たちは普通に凄く育ちが良くて良い子たちです。
ピッピの爆発的破天荒ぶりをスルーできるのが逆に凄いです。
誰か!誰かツッコミを!
ピッピ小説最終巻「ピッピ、南の島へ」で、
ピッピ、トミー、アンニカが海で遊んでいると
トミーが鮫に襲われました。(トミーは運が悪い属性)
ピッピ(9才)は急いで泳ぎ、鮫を力ずくで捕まえて、ぶん投げ、 トミーを助けます。
最終巻になると、これしきのことで読者はもう驚きません。
ピッピ「トミー!怪我はない?」
トミー「少し足を怪我したけど大丈夫だよ」
そこでホロリと涙を流すピッピ・・・
アンニカ「ピッピはトミーの怪我を心配して泣いてくれてるんだわ・・・」
ピッピ「いいえ、違うの!あの鮫が朝ごはんを食べ損ねてかわいそうだから、私、泣いてるんだわ!
トミーを助けてしまったんだもの!」
さすがです・・・!!!!(何が)
エーミールのそばには良識ある大人がいますが、ピッピのツッコミは読者だけなのです。
トミーとアンニカはフンワリしてるのでツッコミ無法地帯なのです。
でも、ピッピとお別れする話のとき
アンニカは悲しくて泣いてしまいますがトミーは男の子なので
自分は泣いちゃダメだと思って、アンニカの手を握って泣くのを我慢していた場面には
猛烈にときめきました!