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Joon's blog

どんな傑作にも100点を、どんな駄作でも0点を与えないのが信念です

冬休みは未消化のBlu-rayでも鑑賞しようかと思ってたんだけど、録画する番組が多すぎてムリっぽい。
DRモード以外で録画しているとBlu-rayは使えないんだよねー、少なくともうちのディーガさん。

って事で、仕方なく(?)『スタア誕生』26話から最後までイッキ観。

順子に塞がる障害も全て取り払われ、あとは映画に打ち込むのみ!となりましたが、ラスト3話で、まさかの急転直下の展開。
どこまで順子を追い詰めれば気が済むんだよ、この作品は…。
イマイチ泣けそうで泣けないところが多かったけど、まさか入江広美に泣かされるとは思わなかったなー…。

言わずもがな、本作は余命いくばくもない少女が女優を目指すというストーリー。
となれば、最後はやっぱ死んじゃうのかどうかが気になりますが、そこは自分の目で確かめて下さい。
個人的には、大局的に見ればハッピーエンドなんだろうなーと思います。

…でもね、こういった、いわゆる難病モノが描くのは“生き様”だって事を、本作を観終えて改めて実感しました。上っ面しか見えない連中は、主人公が生きるか死ぬかの動向しか興味を向けないものですがね。
ただ「生きろ」と言うだけではなく、「どう生きるのか」と問い掛けているというか。
我々は順子より長いor短いが違うだけで、誰しもが限られた時間の中で生きています。
その上で、自分がいなくなった後にも誰かに何かを与えられるような生き方ができれば、自分が味わってきた苦しみや悲しみも報われるのではないでしょうか?
思いやりを忘れず、自分のやりたい事をやりながら生きられるような人生を送れれば有意義だし、そんな生き方を目指してみようとも思える作品だったと思います。

ところで、チト俗っぽい話題になりますが…。

この人。
三上アクターズスタジオの生徒の一人なんですが……可愛くないですか?
宇佐見京子という、年季の入った雑貨屋の娘で、裕福な家庭であるとフカシていた人です。

不勉強ながら存じ上げなかったんですが、これを演じている栗原景子さんという方、個人的に80'sビューティーだと思います。否、“思います”じゃなくて、断言。
背も高くてスレンダー、ホントはモデル志望って役柄も納得です。
…けど、途中から見掛けなくなるんですよねぇ。生徒が集うようなシーンにも見当たらないし……んっ?


…あれ、背格好とかは似てるけど、髪の長さが違うしなぁ。違うけど…。

…れっ?
俺ッチの断りもなく(?)、いきなりバッサリ切ってたのね…。三上の元に行くにあたり、一念発起&心機一転したという自己解釈。
もちろん、これはこれで可愛いんですがね。

そうそう、調べてみると本作は1985年の作品。
…つまり、来年=2015年は『スタア誕生』30周年、アニバーサリーイヤーでわないかっ!
と同時に、加賀順子30回忌なんてイベントやりませんかねぇ、大映テレビさん…(堀ちえみさんも呼べずに済むし)。

 

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以下はネタバレなので、オチを楽しみにしている人はサヨーナラ。
それ以外は、Ctrl+Aにて読んで下さい。

どんなキャラでも、レギュラーを死なせないのが大映ドラマのポリシーなのかと思ってましたが、意外と最後の最後でいきなり殺しちゃうんだよね(笑)。『スクール☆ウォーズ』とか『花嫁衣装は誰が着る』とか。
でも、まさか広沢先生が亡くなるのは意表を突かれました。
広沢は亡くなる直前に、自分の心臓を順子に移植して欲しいと遺言を残す。そして広沢は順子の中で共に生き続けましたとさ、めでたしめでたし……なんてのと想像したものですが、そこまでハッピーエンドにしてしまえばチープなファンタジーになってしまいますからね。



☆ 追記 ☆

この記事、もう10年も前に綴ったものながら、このところアクセス数が多いんだよね。

世の中の『スタア誕生』需要に当ブログがひっそりと役に立ったのか(←ないない)、TOKYO MXで再放送が始まるようです。

24年10月3日から放送開始だ……見れるな、順子?

『病院坂の首縊りの家』を観ました。

 

本條写真館に、出張で婚礼写真を撮って欲しいという依頼が入る。本條の息子である直吉が向かった場所、そこは目の前の坂道が病院坂と呼ばれる由来ともなった法眼[ホウゲン]家が経営する病院で、ここで女性が首を吊って死んだ曰くもあり、現在では空き家と化していた。

夫婦の写真を撮った翌日、再び同じ場所に来るよう連絡を受けた直吉は、パスポートの写真撮影のためにやって来た金田一を伴い病院跡に向かう。そこには夫の生首が吊るされていた…。

これを発端に、次々と犠牲者を出しながら金田一は法眼家の過去に起因する謎多き事件に挑むが……といったお話。

 

お馴染み、金田一耕助が登場する横溝正史さん原作の映画化作品です。

“病院坂の首縊[クク]りの家”、もうタイトルからインパクト大だよね(笑)。ぜってーこえーヤツじゃん?

タイトルだけでなく内容ももちろん怖いんですが、監督の市川崑さんワールド全開の、いかにも映画と言わんばかりのビジュアルがいっそう不気味な雰囲気を与えています。

電気が通っていない時代の話でもないんだし、相変わらず部屋の照明が暗すぎるとかね(笑)。

唯一、ペンキ感丸出しな血の表現だけが興醒めですが、あれで血の色がリアルだったら、ショック度が跳ね上がるだろうなぁ。

 

どうも金田一が関わる事件には家族や親族が多めの名家が絡む事が多いですが、このキャラの多さが作品の複雑度を上げる要因になっているんだよね。

本作はその極みと言っていいほどで、相関図というか家系図を頭の中で描かなきゃならないどころか、その家系図も新キャラが増えたり関係が更新されたりで、ややこしい事この上ない。

こういうのを、たった1回の鑑賞で咀嚼した上で理解できる人とは、よっぽどの集中力があるというか映画力に長けた人なんだらうなぁ、羨ましい。

 

古谷一行さんが金田一を演じるテレビ版も存在しますが、あちらはもう少し分かりやすく描かれていた記憶。あんま覚えてないんだけど。

話によれば、映画版もテレビ版も原作をアレンジしてあるそうなので、映画版が分からなかったからってテレビ版を見て補完するという復習はできなさそうです。

 

しかしまぁ、金田一シリーズで起きる事件の、諸悪の根源たるキャラは若い女性を食い物にして脅迫じみた真似をする色情ジジイが多いですね。金田一あるあるですよ(笑)。

本作もそんな例に漏れず、本作では五十嵐という男がヒロインである弥生を嫌らしい手段で追い込みます。

弥生と五十嵐、そして冬子との胸クソ悪い関係は『チャイナタウン』を思い出します。

 

本作のキーとなる由香利と小雪を演じる桜田淳子さんの力演には唸らされますね。

桜田さんと言えば歌手としての活躍しか知らず、少なからず演技の仕事もやってはいたんでしょうけど、ここまでガッツリ女優業をやってる姿を見るのは初めて見るので新鮮です。パッツン前髪も可愛い!

そんな桜田さん演じる小雪の兄、敏男を演じるあおい輝彦さんは相変わらずの超イケボです。あのボクサーの役は作った声ではなく地声だったんだなと実感します。ああまでヒゲ面にしちゃイケメンが台無しとも思いますが、五十嵐とダブらせる演出でもあるんですよね。

 

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『キングコング対ゴジラ』を観ました。

 

パシフィック製薬がスポンサーを務めるテレビ番組『世界驚異シリーズ』は聴取率の低迷が続いていた。この状況を打破するため、宣伝部長の多胡[タコ]は、ソロモン諸島のファロ島に言い伝わる巨大な魔神をスクープするため、テレビ局員の桜井と古江を派遣する。

ファロ島に着いた桜井と古江は巨大タコに遭遇、そこに現れたキングコングこそ魔神の正体だったのだ。村に貯蔵してある赤い汁を飲み干し眠りについたコングを見た二人は日本に連れ帰る事を思い付く。

一方、北極海の氷山の中から目覚めたゴジラが復活、日本に向かい始める。

日本に着いた両怪獣は動物的な本能のままお互いを目指し、ついに対決の時を迎える……といったお話。

 

巨大ヒーローが怪獣と闘うのは好きですが、ヒーローがいない怪獣映画には食指が伸びない俺ッチ。『ウルトラQ』は不朽の傑作とすら感じるのに、我ながら何なんでしょうね、この矛盾は。

そんな食わず嫌いを治そうと(?)テレビで放映するゴジラシリーズをちょいちょい見ていますが、未だに苦手なままです。

 

『ゴジラ』という作品は、巨大な怪獣が街を破壊したり怪獣と闘ったりするだけの痛快な印象は薄く、風刺や皮肉を含んだ作風のイメージが強いです。

本作ではテレビの視聴率合戦が描かれますが、ハッキリ言わずとも視聴率を取り合うとは切磋琢磨する上でも必要な競争とも呼べるから、むしろやるべき事なんです。

が、それが過剰になり、手段を問わなくなれば無法地帯も同然です。ネットなんか特にね。

コメディ役者として知られた有島一郎さんが首謀者の役を演じているおかげでマイルドになっていますが、本来なら日本の一部に大被害を及ぼした原因を作ったパシフィック製薬は戦犯として弾劾されてもおかしくないんですよ(笑)。

 

その辺を始め、令和になって初めて観る作品ゆえ、古い作品とは分かっていても色々とツッコまざるを得ない描写が多々あります。

たかが一製薬会社がコングという巨大生物を連れてこようとするだけでも無茶苦茶なのに、その道中で無許可での持ち込みは禁止と言われて落胆する前にやるべき事があったでしょと(笑)。

自分が北海道あたりで遭難したと思い込んだふみ子が現地に向かったと知り、車で追いかける一雄の発想や行動力も昭和ですよね(笑)。電話や電報も使わず、あくまで自分の足で愛する人を追う姿は令和の女性でもキュンとする……かな?

 

迫り来る両怪獣に太刀打ちできず、となれば対抗し得る兵器として水爆がチラつきますが、落とし穴とか電流といったTHE昭和な作戦(笑)が通じなかったとして、おそらく最後の最後になっても使わないのが日本人だよね。

ゴジラという存在がアンチ水爆の極みである証左であり、ゴジラが登場する作品を作るための不文律なんでしょうね。

 

出演者に関しては見どころが多すぎて、本作はこのおかげで最後まで観終えられました(笑)。

桜井を演じる高島忠夫さんは『ゴールデン洋画劇場』と“イェ~イのオジサン”くらいの認識しかなく(笑)、俳優だった頃の仕事ぶりを見るのが初めてだったんですが、まさに60年代イケメンでカッコ良いですね。威勢のいい江戸っ子風なキャラで、有島一郎さんに負けじ劣らじと(?)コメディ芝居も達者で面白い。

60年代イケメンと言えば、サブ主役でもある佐原健二さんはこの手のジャンル作品ではお馴染みです。この手の作品だからこそ、田島義文さんとの共演も淳ちゃんとデスクを思い出しちゃいますね。

そして個人的な最大のトピックは、若林映子さんと浜美枝さんの共演! まさか『OO7は二度死ぬ』より前に、このお二方の組み合わせの作品があったとは知らなかったので、これは大収穫。日本が誇るクラシックビューティーなんだぜ!

 

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いわゆる番組改編というんですかね、テレビやラジオには四半期(or半期)に一度、番組を継続するか否かの判断を下すタイミングがありますが、それを乗り越えられない番組があるものです。

1or2クールの番組かなと思いきや、振り返れば数年が過ぎている番組ほど思い入れも強く、終わってしまうのが残念で仕方ありません。

 

そんな2024年秋、俺ッチが毎週チェックしている番組が2つも最終回を迎えてしまうんだよ、なんてこったい。

まずはTOKYO FMの『日向坂46の余計な事までやりましょう!』。

 

最初はべみほやにぶちゃん目当てで聴いていましたが、回が進むにつれミクティー回も面白くなってきました。

そして、べみほの卒業と入れ替わりに入ってきた強烈キャラ、はるはる回の火薬量多め(笑)なトークが面白すぎて。

 

ああいうアイドルグループって、一目見ただけで可愛い子しかいないじゃないですか?

可愛いのは分かり切ってるので、そこから面白い個性を持っている人を見い出せるのがラジオじゃないか思っています。

それ故、特定の推しというものはいない俺ッチですが、ラジオでの喋りが面白い人は贔屓にしたくなります。逆に、世間で人気がある人がラジオで喋ると、中身は面白くない子だなーとガッカリする事もしばしば。

個人的にはみーぱんとかはるはるとか、あれくらいカロリー高めな番組が好きです。はるはるの発掘こそ『余計な事まで~』最大の功績!

 

そしてもう一つは、TOKYO MXの『ぐるり東京江戸散歩』。

 

前にも綴ったけど、数あるお散歩番組の中でも抜きん出て好きな番組。

三度の飯より江戸が好きになる事はないけど(笑)、そこそこ興味を持てるくらいに学びを感じる内容に思っています。時代劇を見る際の、ちょっとした予備知識にもなるしね。

 

そして、この番組と言えば、たまちゃんの無二な個性が大爆発する場なんですよ。

ありきたりな言葉なんかサッパリ出てこないし、進行も強引(笑)。これにゲストが呆気に取られる画が面白かったんだけどなぁ。ローカル局のお散歩番組とは言え、ナメちゃいけない。

 

――って事で、前者は4年、後者は1年半も続いたまぁまぁの長寿番組。

その間、俺ッチの生活スケジュールに組み込まれていたと言っても過言ではない番組ゆえ、これらがなくなってしまうのは残念とか寂しいというより、体調にも影響を与えてしまうよ(笑)。

これらの代替えとなる後番組が始まる事を、無駄だと思いつつもひっそり願っています…。

『エイリアン:ロムルス』を観てきました。

そこまで人気もなさそうだし、公開から5日しか経ってないのに劇場プログラムが売り切れ……おかしいだろ。

 

陽の光も差さない植民惑星ジャクソンで、ウェイランド・ユタニ社の社員として働くレインはこの星に限界を感じ、惑星ユヴァーガへの移住を決意する。

亡き父の形見であるアンドロイドのアンディを始め、仲間と共にジャクソンを脱出したレインらは廃墟と化した宇宙ステーションに辿り着く。

転がっていたアンドロイドのモジュールをアンディにセットしてアクセス権を得た事で、ステーション内の機能が復旧。それにより謎の生物が覚醒し、レインら一行を襲い始める……といったお話。

 

真っ先に思った事として、良くはないけど字幕はしっかり読める程度の視力ながら、ほぼ全編を通して暗いシーンが多すぎてよく見えないのが大ストレスに感じました。

視力に自信のない人は、いつもより何列か前の座席を選んだ方がいいかもしれませんよ。気休めだろうけど。

 

本作は第1作=『~(1)』の後日談です。

もし今からシリーズを追いかけようとする新規さんは、先に元祖の『~(1)』を先に見てから本作を見るのがセオリーですが、そこから『~2』を見る事なく、あえて見るのを本作までに留めておくのも一つの手です。

というのも、本作はもう一つの”エイリアン2”とも呼べるからです。

近年、『~(1)』の監督でもあるリドリー・スコットさんのエイリアンシリーズに関する言及を読む機会が増えましたが、『~2』から『~4』の監督をできなかったのが残念(or不服)に感じているようです。

本作では製作を担当していますが、本来は監督よりも力がある製作に回る事で、もしかしたら『〜(1]』の後にやりたかったアイデアを意見しているかもしれません。

それ故、本作はリドリー版としてリブートした“エイリアン2”と呼んでもいい作品になり得る可能性を秘めているんじゃないかと。

その辺は本作に続編があるかどうかで決まってきますが、個人的にはもうエイリアンシリーズはこの辺りで手打ちにしておく方が良さそうな…。

 

エイリアンは色んな進化をしてきたけど、妊娠している宿主に寄生したらどうなるんだろう?という疑問に対しての一つの解答を見せてくれますが……「違う、そうじゃない」どころか「ダッセーからやめてくれ」と。

同じように感じる人は、『~3』は許せても『~4』は許せないと思うんですが……どうでしょ? 個人的はエイリアンの生態やら進化やらには、さほど興味はないので…。

 

そんなエイリアンの進化云々についてはさておき、個人的にはアンドロイドもエイリアンシリーズには欠かせないファクターです。

人間の味方に見えて、そう見せていても実は会社の利益を大優先するという面従腹背の象徴というか、作劇的にもスパイのような存在として機能しているんですよね。

本作に登場する2種類のアンドロイドのうちの1体は、レインの亡き父より娘を守るように言い渡されているアンディ。疑似的ながらも弟として設定されているせいかレインには従順な姿が健気で健気で、青年の姿をしていながらも可愛げがあるよね(笑)。

情で結ばれている人間とアンドロイドとの関係が描かれているのが新鮮です。

そして、もう1種類のルークに関しては……あまり言及しない方がいいかな?

 

ロムルスというサブタイトルも謎。いや、“謎”と呼べるほどの深さはないかな。

ロムルスとレムスと名付けられた二つのブロックで構成された宇宙ステーションとの事ですが、ほとんど意味がないんだよね。”エイリアン:レムス”というタイトルでも何も問題はないくらい。

 

…って事で、後日、劇場プログラムを買ってきました。

車で数10分程度の距離だからまだ良かったものの、交通費やら時間を掛けて観に行った作品のプログラムが売ってなかったなんて言われたら、不条理で憤死しそうだぜ。

公開開始翌週の土曜日には入荷していたようです。書き入れ時でもある土日に定番商品が置いてないという事態はないだろうという浅い予想でしたが、買えて良かった良かった。

ちなみに990円。キャスト&スタッフのインタビューが主で、写真はかなり少なめです。

シリーズのおさらいや紹介としてタイムラインが載っていますが、ここにプレデターとの関連作はないのが好印象です。リドリー監督もあの辺を嫌っているのは心強く感じます(笑)。

リドリー監督と言えば、の代表作の一つでもある『ブレードランナー』のラストシーンはスタンリー・キューブリックさんから譲ってもらったという話は有名ですが、これについての経緯を知れたのは収穫だったかな。

珍しく部屋の整理をしていた時に出てきた『東映キネマ旬報』。

まだDVDが全盛だった2010年代、東映ビデオに会員登録していたんですが、カタログやら新作映画のチラシといった宣材と共に定期的に送ってもらえた小冊子です。

 

タイトル通り東映作品に限った20ページ前後のフリーペーパー誌です。

近々DVD化される過去の作品を振り返った上で、作品の紹介どころかキャストやスタッフの新規インタビュー(!)まで載ってるんだから、タダで配られている割には内容が濃密なのが驚き。200円くらいなら買ってもいいくらい。

 

令和になった今において昭和の作品に興味を持つようになる事は、俺ッチにはままあります。最近だと『あぶない刑事』とかね。

そういう古い作品について言及される証言は、当時を知らなかった身としては実に貴重な資料にも感じます。

正直、これらに載っている作品の半分くらいは未知、もしくは今のところは興味がありませんが、いつかはこれらが貴重に思える時が来るかもしれないんだよなぁ。

本当は処分しようと思ってたんだけど、いつの間にかガッツリ読み込んでしまい、あっさり捨てちゃうのが勿体ないと感じるようになったところで見事に断捨離失敗です(笑)。

 

そんな『東映キネマ旬報』、2019年の32号を以て届く事がなくなってしまいました。

そこで気になるのは、これ、まだ発行しているんですかねぇ? できれば定期購読したいくらいなんだよ。

 

本誌は東映ビデオが発行しているんですが、そもそも昨今の東映ビデオと言えば、not変身ヒーロー作品の映像ソフトなんかほとんど出していない状態。あったとしても若者向けの新作ばかり。

東映なんて映画会社としては老舗中の老舗ですし、それこそ『東映キネ旬』に紹介されるような過去の名作や傑作はゴロゴロあります。そんなのはジイさん向けだからDVDで十分だろという思惑が読み取れるほどに、Blu-rayにアップデートした商品を発売する事はなかなかないというか、まだまだ足りない。

つまり、今や東映ビデオは変身ヒーローにしか力を入れていないといっても過言ではないでしょう。

その辺に絶望するからこそ、ああいうのとかこういうのと言った古い作品のソフト化はあちらに依存するしかないんだよね。『それから』に気付いてくれないかな…。

 

――と、ここまで綴って、別にアクセス数を伸ばしたい欲があるわけではないものの、相変わらず世の中にニーズのない記事だなぁ。

『量産型リコ ―最後のプラモ女子の人生組み立て記―』を観終えました。

 

祖父の訃報を聞いたリコが帰郷した。

田舎町にある実家には父と母と妹が住み、姉とリコも帰ってきた事で小向家は数年ぶりに家族全員が揃う。

祖父の遺品を整理する中、リコは作りかけのプラモデルを発見する。生前の祖父が通っていたという模型店に行ったリコは、店主に言われるがままにプラモデルを作ってみる事に。

新たな趣味としながら、リコはプラモデル作りを通じて家族の新たな一面を知っていく……といったお話。

 

ここ数年の夏の定番ドラマ、『量産型リコ』シリーズ第3弾です。

お仕事モノだった前作&前々作とは対極的(?)に、今作は家族モノとしてお話が進みます。

いくら家族でもお互いに理解できない面は持ち合わせているものですが、それを肯定した上で受け入れるような、ほっこり系のお話です。

とは言え、もちろん相手を思いやる気持ちはありながらも、どこか突き放しているようなドライさを感じるんですよ。終盤の、立ち退き問題の結末が特に顕著であるように感じました。

親身にはなるけど、結局は他人事と割り切っているような、これが令和のファミリードラマなのかな。荒んだねぇ…。

 

リコシリーズの妙はストーリーとプラモの出自をリンクさせてドラマを生む点にあると思います。後半しか見ないガンプラバカも少なくないんでしょうが(笑)。

そんなプラモに関してですが、スポンサーだから仕方ないとは言え、相変わらずバンダイ製品ばっかりってのがちょっとね。

そこは仕方ないにしても、プレミアムバンダイ限定商品をねじ込むのは外道の極みに思います。

これまでの作風を見ていれば、まさかそんな真似はしないだろうと気を抜いていましたが、もはや開いた口が塞がりません。スタッフももう少し違和感とか抱いて欲しいよね。

 

このせいで、矢島模型店とは販売を主とするお店ではなく、啓蒙活動を促す場所なんだろうなと曲解せざるを得ません。現実でもたまにあるじゃない、潰れたコンビニ跡を利用してすぐになくなる胡散臭い店(笑)。

ネット限定プラモを易々と他人に作らせちゃうやっさんの神経も謎ですが、画面には映っていない、無数にあるであろう積みプラ崩しでも始めたんだろうと解釈。俺ッチも終活を始めないとな…。

 

「…で、何が“量産型”なの?」

今作から見始めた人が1話~10話=最終話まで見終えて、タイトルにある”量産型”というワードの意味が分からない人もいるかと思います(取るに足らない数だろうけど)。

その良し悪しはさておき、リコが量産型=どこにでもいそうなタイプの人間である事を自覚するところからお話が始まるのが前作&前々作での常でしたが、今作にはその理由付けがないんですよね。これを説明しないあたり、ちょっとしたタイトル詐欺でもあるんですよ(笑)。

 

どうでもいい話ながら、マギーさん演じる土地開発の業者が祖父の遺影の脇に飾ってあったプラモを見て「…あのガンダム、イカしてますね」というセリフは生々しいですね。社会人経験が長い人にこそ分かる絶妙なセリフで、ちょっとした“あるある”だよね。

「何言ってんだコイツ、ガンダムじゃねーよ、百式だよ!」なんてツッコミが幼稚に感じる人は、それなりに大人です。

 

正式タイトルに“最後の”とか冠しているためか、リコシリーズは今作限り、与田ちゃんの乃木坂46卒業も近いのかなと憂いている人も少なくありません。だからって、与田ちゃんが卒業しなければ続編の可能性があると考えるのは変な夢を見ている人だと思います。

…が、最後の最後を見れば今作で終了なのが濃厚です。

だって、次にやっさんが現れそうな場所を鑑みると……ああ、これは『プリズナーNo.6』を思い出しますね。

やっさんのスピンオフなんてダッセーのは要らないけど(東映だったらやるんだろうな)、スポット放送だった『プラモnoハナシ』みたいな、田中要次さんをMCに据えた大人向けのプラモ番組なら熱望します。

 

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番組終了後の見逃し配信の告知について言及しているのは当ブログくらいなものですかね?

前作では与田ちゃんのあからさまなカンペ目線に失笑したものですが、今作でも僅かにカメラ目線を外しているものの、かなり上手くできるようになりましたね。前よりはやる気が出てるのかな。

これに続くLINKL PLANETの子に関しては目線が変どころか、撮ってるカメラを間違えてるようにしか見えない(笑)。ああいうの指摘するスタッフっていないのかな?

 

ところで……とあるガンプラ系のサイトで本作を話題にしている中、今日び与田ちゃんを“AKBの子”と呼んでいるのを見た事がありまして……今作はシリーズ3作目、もう3年だよ?

 

 

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観終えた、『量産型リコ』

観終えた、『量産型リコ('23)』

観終えた、『量産型リコ('24)』

『怪盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー en film』を観ました。

 

現在、警察戦隊パトレンジャーが手を焼いている異世界犯罪者集団ギャングラーによる犯罪の解明、そして怪盗戦隊ルパンレンジャーを名乗る者たちの正体を暴くため、国際警察日本支部はイギリスの名探偵エルロックを招聘する。

報道陣に囲まれたエルロックは、その中の一人がギャングラー怪人である事を見破る。それと同時にルパンレンジャーも現れ、エルロックを警護していたパトレンジャーも加わった三つ巴の戦いが始まる。

そこに現れたもう一人のギャングラー怪人は、ルパンレッドとパトレン1号をギャングラーのアジトのある異世界へ飛ばしてしまう。

敵対関係にありながら、異世界でギャングラーを相手にするには分が悪い事からルパンレッド=魁利[カイリ]とパトレン1号=圭一郎は一時的に休戦。異世界からの脱出を図ろうとするが……といったお話。

 

スーパー戦隊史上には異色作が何作かありますが、『『怪盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』は確実にその中の1作です。かつ、スパ戦史上最も長いタイトル(笑)。

VSシリーズという現役戦隊と先輩戦隊が登場する外伝がありながら、現役戦隊がテレビシリーズ本編としてVSさせてしまえるのがスパ戦の懐の深さです。

怪盗戦隊と警察戦隊、さらに犯罪者集団も加わる事で、必然的に三つ巴の戦いになるのが新鮮です。

 

で、劇場版のお話としては、普段は敵対関係にある両戦隊のレッド同士が、一時的ながらも共闘するのが見どころ。これはいつか両戦隊が和解するであろう布石か?とも思わせます。

本作が公開される頃はテレビ版=本編も中盤ですが、両戦隊が同時に変身するシーンは劇場版ならではのレアなシーンです。

久々に見ると、パトレン1号=朝加圭一郎を演じる結木滉星さん、カッコ良いなぁ。当時は黒髪が野暮ったいと思ってたけど(笑)、一本気でクソ真面目なキャラには実によく合う、ちょっとした役作りでもあるよう思えました。松阪桃李さんにもそんなイメージがあります。

 

そんな両レッドの活躍が見どころになっているせいで、それ以外の面々の影が薄くなってしまっているのが惜しいですね。レッドが留守の間も(?)それなりに活躍はしているんだけど、もう少し出番が欲しかったかな。

近年の夏映画のようにロボ戦を排除してドラマを多めに見せてくれればなぁ…。『ルパンレンジャーVSパトレンジャー』はドラマとしても楽しめるので、ロボ戦の時間が本当に邪魔なんですよ。

 

隠れた見どころとしては冒頭の、エルロックが見物人や報道陣に囲まれながら空港を出ようとする際に、ルパンレンジャーの3人が現れるシーンです。

ルパンレンジャーが白昼堂々、しかも大衆の前に姿を晒すのは軽い衝撃じゃないですか?

余談ながら、エルロックを囲むのが報道陣だけではなく見物人がいるのは分かるけど、この人たちはただの見物人ではなくエルロックのファン。警察に協力するVIPとも呼べる人に、アイドルのコンサートよろしく応援ボードを向けるとか意味不明すぎです(笑)。エキストラとして安上がりに雇ったTTFC会員をハシャがせたいのは分かるけど、場違い感が半端じゃないんだよ。

 

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Blu-ray版はこのコレクターズパック版と銘打ったものしかなく、本編とメイキング等の映像特典が満載のBlu-rayと、本編と予告等の映像特典しかないDVDの2枚組です。

Blu-rayがあるなら、全く同じ本編をわざわざDVDなんかで見ねぇだろう!というバカ仕様。こういうクズ商法を続ける東映ビデオには、汚ったねー痰が混じった唾でも吐き付けてやりたくなりますね。

『インデペンデンス・デイ』を観ました。

 

7月2日、月の4分の1ほどもある飛行物体が地球に接近。

その中から現れた直径20数キロもある、ワシントンの空を覆うまでの円盤は攻撃を開始。戦闘機による攻撃も全く通じず、世界の主要都市に現れた円盤群は地上に壊滅的なダメージを与えた。

万策も尽きた中、アメリカ大統領ホイットモアは奇策とも呼べる作戦の決行を承認。人類は明日=7月4日を懸けた最後の反撃に出る……といったお話。

 

若い頃に観た際は、全世界の有事でありながら映すのはアメリカばかりで、あたかも世界のリーダー面しているところに反感を感じたものですが(湾岸戦争以降のアメリカに不信感もあった)、歳を取り、何だかんだでアメリカという国は世界の番長(リーダーとは呼ばない)なんだよなと割り切れるようになった今になって、ようやく面白いと感じられるようになりました。

映画というフィクションを現実と結び付けてしまうような、映画の楽しみ方をわきまえていなかった時代が俺ッチにもあったという事です。みっともないね、我ながら。

 

若い頃に感じていた「何でそうなるの?」といった数多の(笑)疑問や矛盾について、ある程度は自己解釈の落としどころが見つかるようになりました。

手っ取り早いところで、どうして円盤を配置するのが世界の主要都市ばかりなの?という点については、地球に関する情報の多くは10年前に捕らえたラッセルから引き出したんだろうなと推測します。

直径20キロもある円盤の主砲も超破壊力を秘めているからこそ、構造が脆弱でデリケートな諸刃の剣なんだろうなんてのもね。

10年前に地球に来た際にはパソコンも持って帰って、これを解析したところスゲー使える機械だったということで、短い時間であちらの星にも普及した……とでも思い込まなきゃ、ウイルスなんか通じないだろう(笑)?

足りない情報は妄想解釈で補完するのも映画の楽しみ方の一つですよね(そうか?)。

 

しょーもねぇ粗探しになんか頭を使わないで、ド派手なビジュアルにただただ圧倒されるのがローランド・エメリッヒさん作品の正しい鑑賞法です。

異星人が円盤で地球を攻撃し始めるというシチュエーションは多々ありましたが、円盤の尋常ではない大きさは当時どころか、今の目で見ても恐怖を煽ります。

そこからの円盤の攻撃による大破壊は、とんでもない数の人々が死ぬシーンであるにもかかわらず見とれてしまいます。こういう美しき地獄を描くのもエメリッヒ監督の作風です。

この頃にはCGも使いこなれてきていながら、意外にミニチュアを多めに使っているのが好印象でした。

 

デイヴィッドを演じるジェフ・ゴールドブラムさんの、ルックスも含めたちょっとオタクっぽいキャラは、『ジュラシック・パーク』シリーズのイアン・マルコム博士と被って見えるどころか、もう同一キャラでいいんじゃないかと(笑)。全く毛色の違う『ジュラシック~』とのクロスオーバーなんて夢があるじゃないですか?

クロスオーバーと言えば、大西洋艦隊が云々という台詞があった事から、海軍から『デンジャー・ゾーン』に乗せてあの男が駆け付ける!なんて妄想も…。

ちなみに、映像では描かれていないものの、クライマックスの大反撃は世界各地で行われているはずですが、中東に現れた円盤への攻撃作戦はエリア88の面々が参加していると妄想しても熱くなれま……せんか?

 

“人類史上最大の空中戦”というグッと来るワードが出てくるものの、戦闘シーンはアメリカ軍しか見せてないのが勿体ないですね。ファントムあたりで地道に頑張る日本の奮戦ぶりを見たかったよ(笑)。

 

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↑の2枚組は続編『〜リサージェンス』も含んでいるので、別々に買うよりお得ですよ。

クリアパーツの気泡に心中複雑な、『30MM 1/144 フォレスティエリ 03』をパチ組みました。

30MMは何の躊躇いもなく気楽に組めるんだよね。30MMに関しては積みは皆無なくらい(笑)。

カスタマイズはせずとも、普通のロボとして好きなので、いつかはフル塗装までやりたい欲はあるんですがね。

 

誇張気味ながら、一部の界隈で大人気なポーズ。

肩幅以上に足を広げて、顔が見えなくなるくらいに俯かせて、何がカッコ良いんだコレ。対面恐怖症なのかキミは。

 

これは30MMメカの世界観だと捉えていますが、

素体のままだと、全身にあるΦ3穴=●が見栄えを悪くするんですよね。

いつかフル塗装をする際には、これらを埋めないと気が済みません。

 

そして、プラモでは不可避である合わせ目をデザインとしているのも30MMメカの特徴です。いわゆる段落ちモールドね。

まぁ、一つの打開策としてはナイスなアイデアだとは思うんだけど、そればっかりになると辟易します

なので、

全部を消すのはメンドくせーので、やりやすい部分だけ合わせ目消し。

これだけでもメリハリは付くんじゃないかな?

ちなみに、この銃の先端=銃口は別パーツなのはありがたいだけど、こんな小っせーパーツにすらゲートを3ヶ所も付けんじゃねーよ、つまめねーんだよ。こういうところがマニュアル設計者というか、まともにプラモを作った事のなさそうな素人感丸出しなんだよ。

そこで、

銃口にサーベル刃を挿して、これを持ち手にすればゲート処理も楽チン。ピンセット等で直につまむと、おそらくパチンという音とともに異次元へ向かって飛んでいきます(笑)。

ただ、1/144スケールのサーベル刃ならどれでもいいというわけでもなく、近年の過剰に長いサーベル刃は軸が太いので入りません。HGシリーズ序盤によくあった短めのサーベル刃(軸径Φ1.5)を探して下さい。

 

このフォレスティエリ、小型機EXAMACSという設定なので、

銃がオーバースケールに見えます。

小型機に合わせて銃もダウンスケールするのではなく、標準サイズのEXAMACSに合うスケールのままにしたのは良かったです。

銃がデカいんじゃなくてこの人が小さいんだという設定を活かしています。

 

ホントに小型なので、

敵の攻撃をかわしつつ、素早く懐に潜り込むような戦法を取る……という妄想も膨らみますね。

ここまで腰を落としたポーズでも自立できるんだから、可動に関してのストレスは皆無のキットです。

まだ組んだばっかなので、関節が渋めのうちにもう少し遊ばないとな!

 

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