このところ、アクセス数が伸びたのもあって、僅かに『暴れん坊将軍』熱が再燃中。
でもドラマ版は観終えてるしな~と思ってたところに、思い出したのがコレ。
『暴れん坊将軍』小説版です。
発売されたのは2018年で、当時はちょっと話題になっていました。こんな企画もありましたしね。
覚えている人も、今ではもう少ないだろうなぁ…。
書き下ろしとの事で、スピンオフ作品にありがちな、“〇話の前日譚”とか“〇話と〇話の間を繋ぐストーリー”といったあざとさはありません。
…あ、この意見、東映の変身ヒーロー作品の安直なスピンオフ商法を糾弾していますので(笑)。
第1弾である『暴れん坊将軍 江戸城乗っ取り』は、一冊丸ごとを使った長編です。
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内容はタイトル通り。
第1シリーズ=『吉宗評判記~』では新之助に幕府への不満を吐露する、山下幸内の登場が印象的です。
吉宗が城下町にやって来るのは、庶民の暮らしを自身で見知りしたいがため。その現状に加え、町人の代弁者として御政道に対する批判をする幸内は、吉宗を苦悩させる→ドラマを面白くさせる役目がある、実はおいしいキャラなんですよ。
なのにドラマ版ではセミレギュラーだったのに突如として出番がなくなりましたが、小説版での登場はそのリベンジとも思えます。もしドラマ版で幸内が出続けたらこうなるのかな?と思わせる活躍でした。
第2弾の『~獄中の花嫁』、
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第3弾の『~盗賊の涙』は、それぞれ4つの短編を掲載。
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言うならば、第1弾はスペシャル(もしくは映画)版、第2&3弾はテレビのレギュラー放送版を想定しての小説と解釈していいでしょう。
ドラマ版の放送を観ていたら、どことなく既視感があるなと思ったら、これ小説版で読んだヤツじゃん!と思う回がいくつかありました。覚えている限りでは、第2弾に掲載されている『闇の極楽』とドラマ版『~XI(11)』の1話とか。
著者の井川公彦さんはドラマ版でも脚本として参加していて、↑の回も井川さんが担当していた事から、この小説版はドラマ版のセルフアレンジ作品と言ってもいいかもしれませんね。
小説版とドラマ版がリンクしているのは、それぞれどの回だろう?とWikipediaを調べましたが、どうも見当たらないので、今回の記事は中途半端に貴重です(笑)。