またもやギリギリ!なジェームズ・テイラーズ・シート | スチュワード麻子オフィシャルブログ 「ティータイムのある暮らし」

またもやギリギリ!なジェームズ・テイラーズ・シート

セイロンティーの父と言われるジェームズ・テイラー。スコットランド人の彼は16歳でここスリランカにやって来ました。

結婚もせず、旅行もお茶視察で訪れたインドだけという、正に一生を紅茶に捧げた人です。

彼がお茶を作っていたルーラコンデラ茶園に行ってきました。やや遠回りにはなりますが、キャンディからヌワラエリアに抜ける途中に立ち寄ることができます。とは言っても、結構な山の中。途中はずっと茶園が続きます。ようやく行き着いたこの看板に、「ジェームズ・テイラーズ・シート」と呼ばれる、彼が座ってお茶について思いを巡らせたという石はこちら、と書いてあります。


坂を登って行くと、ゲートがあり、ここで入場料を払います。しかし!ここからシートまでは5キロの登り坂....。時間もないし、乗ってきた車は大きすぎて山道は走れません。

ここまで来たのに、見られないかー、と近くをウロウロしていたら、トゥクトゥクがこちらに走ってきた!


坂の上から声をかけたけど届かず、ああー、行ってしまう!と、思ったら、今回全行程をドライブしてくれるドライバー兼ガイドのランカさんが走る!

で、無事トゥクトゥクを捕まえてくれました。

ただ、次の仕事に向かう途中なので上まで行って5分で降りるという条件つき。

もちろんそれで構いませーん!と、乗せてもらいました。ホッ。

うわあ、登る登る、すごい傾斜の坂道をこれまたすごい勢いで登ります。後で気づくことになるのですが、トゥクトゥクは相当無理して仕事を受けたと思います、何度も次のお客様から電話があって催促されてたので。


池もあります。テイラーはここで泳いでいた(bathingという英語はお風呂に入るという意味と水遊びする意味があるのでどちらかはわからない)と書いてありました。


こういう巨大な岩が何十とあり、ここを開墾するのはさぞかし大変だったことだろうと思います。

 

そして、到着、この前側に大きな石があり、テイラーはそこに座って自らの茶園を眺めていたのでしょう。


私も座ってみました!


眺めはこんな感じ、遠くまで見渡せ、心地よい風が吹いてきます。テイラーは、少しずつ育ってくる茶園をここから眺めていたのでしょうか。

でも長くはいられない、トゥクトゥクさんが急いでいる!


でも、親切に「この木が一番古い木だよ」と教えてくれました。

この木は100年以上経ってますね。


さあ!帰るわよ!

次のお客さんからはひっきりなしに電話が入り、どのコールにもきちんと出る律儀なドライバーさん。でも怒鳴り合ってる。そしてストレスがたまると唾を吐く。

でも、乗せてくれて本当にありがとう、最初の言い値の2倍くれと言われたけど文句言わずに渡しました。時間と経験にはかえられない。2倍と言っても500円ですし。

私たちを平地におろすと、彼は竜巻のようにすごい勢いで走り去って行きました。


トゥクトゥクを走って止めに行ってくれた私たちのドライバー、ランカさんも本当にありがとう!

その後少し走るとこんな像もあるよ、と教えてくれました。

本当にセイロンティーの父として、とても大切に思われているんですね。

私たちはギリギリで登れましたが、もし行くことがあれば近くの街でトゥクトゥクを手配してから行かないと往復10キロ山登りすることになります。

ただ、小型な車は無理やり山道登っていたので、サイズによっては車でも登れるかもしれません。


眺めの良さは素晴らしいし、かなりエキサイティングなドライブになりますのでおすすめです。