草莽崛起~阿蘇地☆曳人(あそち☆えいと)のブログ

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自虐…それは資本の国家を愛すること。。。自虐史観を乗り越えて、「日本」のソ連化を阻止しよう!
The Rising Multitude

「士は武士なり。君下に武士を立てて衆人直耕の穀産を貪り、若し之れを抗む者あれば武士の大勢を以て之を捕縛す。是れ自然の天下を盗むが故に、他の己れを責めんことを恐れてなり」(安藤昌益)

 



「侍をして国中にあらしむべからず」(播磨土一揆)




「君民の共に重んずる所は社稷である。社稷を重ぜざる民は民ではない。社稷を重ぜざる君は君ではない。」

「君を主とするから、暴君政治の弊が起る。民を主とするから、賤民政治の弊が起る。」

「憲法即ちコンスチチューシヨンといふ語は、本質といふ意味である。國の本質は、社稷の外にはない」 (権藤成卿『自治民範』平凡社、一九二七年、二七八~二七九頁)。

 



さ自分たちでコントロールできる技術を使って、人間一人ひとりの安全を守る。この理想を、どうやって実現していけばいいでしょうか。現実的でないと思われがちですが、反対に「技術や権力が一部の大きな力に集中しすぎる」方向に極端に傾くのを防ぐためにも、こうした考えをしっかり持ち続ける人が必要だと思います。


武器輸出解禁は、「抑止力と産業強化」という短期的メリット と、「軍事偏重・緊張激化・自由の制約」という長期的リスク の両方を持っています。


経済の軍事化・監視国家化の流れを、さらに後押しする方向に働きます。生活主体が技術を制御する理想から見ると、この流れの中で「個人・民間が技術を主権的に扱える仕組み」(オープンソースの推進、プライバシー重視のデュアルユース規制など) を同時に追求することが重要です。


ブロック化(西側陣営中心の「friend-shoring」や軍事同盟重視)に沿った防衛産業成長政策は、特定の分野の「安全保障レジリエンス」を高める一方で、経済全体の柔軟性・多様性・適応力を低下させるリスクが大きい。


1. 防衛産業成長政策がもたらす「プラス面」(限定的)二重用途技術の波及:防衛投資がAI、素材、センサーなどの民間技術にも役立つ場合がある(例: 過去のインターネットやGPS)。
供給 chain の「信頼できる仲間」内強化:中国依存を減らし、戦時や危機時の安定供給を目指す。
雇用・需要創出:政府の大型発注で一時的に雇用が増え、関連産業が活性化する(軍事ケインズ主義的な効果)。

日本政府も、武器輸出解禁や防衛費増で「防衛産業を成長エンジンに」と位置づけ、技術力向上や経済波及を期待しています。

2. 経済全体のレジリエンスを低下させる主な理由資源の集中と機会費用
お金・人材・研究開発力が防衛・軍事関連に偏ると、民間分野(医療、環境、デジタルサービス、基礎研究など)の投資が相対的に減る。結果、経済全体の多様性が失われ、予期せぬショック(気候変動、新技術革命、パンデミックなど)への適応力が弱まる。

ブロック化による非効率とコスト増

「味方国同士で調達・生産」を優先(friend-shoring)すると、グローバルな最安・最適調達ができなくなり、生産コストが上がり、国際競争力が低下しやすい。IMFなどの分析では、こうした分断で世界全体のGDPが1-2%程度低下し、一部国ではさらに大きな打撃を受ける可能性が指摘されています。

サプライチェーンの「新 vulnerabilities(脆弱性)」
グローバル分散を減らして「ブロック内集中」すると、ブロック全体に影響するショック(同盟国内の政治不安、共同の資源不足、自然災害)で一気に弱くなる。以前の「どこからでも安く買える」多様性より、リスクが集中しやすい。
秘密主義・規制強化の弊害
防衛関連は機密扱いが多く、オープンイノベーション(みんなでアイデア共有)がしにくくなる。輸出規制や安全保障審査が増えると、企業活動の柔軟性が失われ、長期的な技術進化が遅れる。

産業構造の硬直化

一度防衛偏重になると、企業や人材がその分野に特化し、平和時や別分野へのシフトが難しくなる(path dependency)。戦後日本の成功は、民間主導の柔軟な産業転換にあった点と対照的です。

3. 現実の兆候と日本への示唆

欧米でも、friend-shoring推進で「効率低下・コスト増・成長抑制」の警告が出ています。特に新興国や中間国への影響が大きく、日本のような輸出依存国もグローバル市場の縮小で打撃を受けやすい。

日本では防衛産業強化でサプライチェーンを国内・同盟国内にシフトする動きがありますが、国内需要だけでは規模が小さく、輸出に頼る形になると、国際緊張の度合い次第でビジネスが不安定になります。

防衛産業成長政策(防衛費増、武器輸出解禁、ブロック化重視)は、一部の重工業・ハイテク分野を活性化させる一方で、全体として「民間主導の多様性・柔軟性」を弱める方向に働きます。

1. 短期的な変化(好影響中心)

防衛関連企業・サプライチェーンの拡大

三菱重工、川崎重工、IHI、東芝、三菱電機などの大手が中心。防衛費が9兆円超(2026年度)に達し、ミサイル、艦艇、ドローン、センサーなどの需要が増大。中小企業を含む下請け網も活性化し、雇用や設備投資が増えます。輸出解禁で国際市場(同盟国向け)への販路拡大も期待されます。

軍民両用技術(デュアルユース)の推進

AI、半導体、素材、量子、ドローンなどが防衛予算で開発され、民間分野(自動車、航空、医療など)への波及を狙う。

政府はこれを「経済成長の推進力」と位置づけています。

2. 長期的な構造的影響(懸念が大きい点)

資源・人材の集中(crowding out)

お金と優秀なエンジニアが防衛分野に集まりやすく、自動車、消費財、環境・エネルギー、デジタルサービスなどの民間成長分野への投資が相対的に減る可能性。

日本の強みだった「民間主導の柔軟なイノベーション」が弱まるリスクがあります。

産業構造の硬直化

防衛産業は政府調達依存が高く、官僚的手続きや秘密主義が強まりやすい。量産効果が出にくく、国際競争力がつきにくい構造(過去の「ファミリー型」体制)が残る場合、非効率でコストの高い産業になりやすいです。

人材不足(熟練工・エンジニア)も深刻で、少子高齢化の中で他分野から人材を奪う形になります。

サプライチェーンのブロック化

「friend-shoring」(同盟国内調達優先)で中国依存を減らす一方、グローバル最適調達ができなくなりコスト上昇。中国からのデュアルユース品禁輸などの報復で、素材・部品供給が不安定になるリスクも高まっています。

ブロック全体のショックに弱くなる点は、経済全体のレジリエンス低下につながります。

集中リスクの増大

防衛生産が大手数社に偏在(約60%が上位5社)。

JIT(ジャストインタイム)生産のため、サプライチェーン一点攻撃(サイバーなど)で全体が止まりやすい脆弱性があります。

3. 全体としての産業構造シフト 

戦後型(民間輸出主導・多様性重視) → 安全保障偏重型 への変化。

成功すれば「強い防衛産業」が経済の柱の一つになる可能性がありますが、失敗すると軍事・監視関連に偏った硬い産業構造になり、国際情勢の変化で大きく揺らぎやすくなります。

イノベーションも「安全保障審査」を意識したものに限定され、自由な創造性が抑制される恐れがあります。

まとめ

この政策は防衛力強化と一部産業のテコ入れとして理にかなう面がありますが、日本の産業構造全体を見ると、多様性・効率・民間活力の低下リスクが目立ちます。特に、輸出依存が高まると国際緊張の影響を強く受け、国内のバランスが崩れやすい点に注意が必要です。

ブロック化に沿った防衛産業成長は「軍事的安全保障」を優先する政策として理屈は通りますが、経済全体のレジリエンス(持続的な強靭さ) を高めるとは限りません。むしろ、多様性・効率・民間活力の低下という代償が大きくなるリスクの方が目立ちます。

「生活主体が技術を制御する」理想や、外交・対話ルートの維持、過度なブロック固定化を避ける努力は、まさにこのリスクを緩和するための重要なオプションです。生命圏安全保障を進めるなら、民間技術とのバランス、オープンな部分の確保、資源配分の多層化を同時に追求しないと、長期的に日本経済の底力が削がれる恐れがあります。

マルゲリータの夜明けは

満天の星


まるで真夜中みたいな
満天の星

マルゲリータの夜明けを
覚えているかい

祭りの後の静寂に
たった二人で

曲がりくねった通りを

はしゃぎまわった

 

祭りの後の静寂に
たった二人で

 

マルゲリータの夜明けを

覚えているかい

 

まるで真夜中みたいな

満天の星

 

マルゲリータの夜明けは

満天の星

 

 

 

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On the US and Israeli military attack on centres of the Islamic Republic

February 28, 2026 Latest, Statements

 

「イスラム共和国中枢へのアメリカとイスラエルの軍事的攻撃について」(抜粋)

 

 

People are pleased at the killing of officials and at the very fact of military attacks against the Islamic Republic, expressing their joy by sounding car horns, chanting slogans, dancing and in other ways. This atmosphere must be encouraged. The regime has announced the closure of schools and universities, and government offices have been partially shut down. In such circumstances, students, teachers and pupils, workers in production and service centres and office employees can stop work and launch a political strike, preparing themselves for further blows to the government. Under conditions of bombardment and military attacks, people must take care to avoid any gathering or action that endangers their safety. In all circumstances the atmosphere of protest must be maintained. Mutual aid and solidarity must be expanded as much as possible, and wherever feasible control of neighbourhoods and cities must be taken into people’s hands. In these conditions it is particularly important to place at the forefront, with full force, the effort to free political prisoners and those arrested in the recent protests.

人々は官僚の殺害、そしてイスラム共和国への軍事攻撃そのものに歓喜し、クラクションを鳴らしたり、スローガンを唱えたり、踊ったり、様々な方法で喜びを表現している。こうした雰囲気を助長する必要がある。政権は学校や大学の閉鎖を発表し、政府機関も部分的に閉鎖された。このような状況下では、学生、教師、生徒、生産・サービスセンターの労働者、そしてオフィスワーカーが仕事を中断し、政治ストライキを起こし、政府へのさらなる打撃を準備することができる。爆撃や軍事攻撃の状況下では、人々は自らの安全を脅かすような集会や行動を避けるよう注意しなければならない。いかなる状況下でも、抗議の雰囲気を維持しなければならない相互扶助と連帯を可能な限り拡大し、可能な場所では、地域や都市の統制を人々の手に委ねなければならない。このような状況下では、政治犯や最近の抗議活動で逮捕された人々の釈放に向けた努力を、全力で最前線に据えることが特に重要である。)

 

As a result of the military attacks, it is possible that the situation will quickly unravel, that the regime will lose control over society and that its capacity for repression will be severely reduced. We must prepare for such conditions in order to use any opportunity that arises for advancing against the regime and shaping broad and powerful mass protests.

(軍事攻撃の結果、事態は急速に錯綜し、政権は社会に対する統制力を失い、弾圧能力は著しく低下する可能性がある。私たちは、政権に対抗し、広範かつ強力な大衆抗議行動を形成するあらゆる機会を捉えるために、このような状況に備えなければならない。)

 

The Worker-communist Party firmly condemns any attack that harms the lives and property of the people. The party declares that the goal in all circumstances is the overthrow of the Islamic Republic, and calls on all activists and organisers of protests and movements, students and revolutionary youth to prepare themselves to organise the people, organise mutual aid, take control of neighbourhoods, cities and workplaces and services, and organise protests whenever and wherever conditions allow. The Islamic Republic must be overthrown, and this is the task of a united and organised people.

 

Worker-communist Party of Iran

28 February 2026

 

労働者共産党は、国民の生命と財産を侵害するいかなる攻撃も断固として非難する。党は、いかなる状況下においてもイスラム共和国の打倒を目標とすることを宣言し、すべての活動家、抗議活動や運動の主催者、学生、そして革命的な若者に対し、人民を組織し、相互扶助を組織し、地域、都市、職場、そして公共サービスを掌握し、状況が許す限りいつでもどこでも抗議活動を組織する準備をするよう呼びかける。イスラム共和国は打倒されなければならない。これは団結し組織された人民の任務である。)

労働者共産党(イラン)

2026年2月28日

 

 

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莽崛起(The Rising Multitude )

 以下に訳出するのは、1922年に国際連盟が制定した「パレスチナ委任統治条項」の抜粋である。抜粋は、主としてJewish national homeやJewish agencyの位置づけにかかわる分に限定した。多様な住民から構成される「包括的」ともいうべきパレスチナの一部というJewish national homeやJewish agencyの位置づけは,この後もチャーチル白書やマクドナルド白書で繰り返し表明されている。

 

[第2条] The Mandatory shall be responsible for placing the country under such political, administrative and economic conditions as will secure the establishment of the Jewish national home, as laid down in the preamble, and the development of self-governing institutions, and also for safeguarding the civil and religious rights of all the inhabitants of Palestine, irrespective of race and religion.

(委任統治者は、前文に規定されているようにユダヤ教徒の民族的根拠地の設立と自治機関の発展を確保するような政治的、行政的、経済的条件の下に国を整備する責任を負い、また、人種や宗教にかかわらずパレスチナのすべての住民の市民権と宗教的権利を保護する責任も負う。

 

 明らかにユダヤ教徒は、パレスチナ住民の一部として位置づけられている。Jewish national homeは、独立した主権国家ではなく,ユダ教徒のコミュニティ(各種のイシューブ)を指していることがわかる。

 

[第4条]An appropriate Jewish agency shall be recognised as a public body for the purpose of advising and co-operating with the Administration of Palestine in such economic, social and other matters as may affect the establishment of the Jewish national home and the interests of the Jewish population in Palestine, and, subject always to the control of the Administration, to assist and take part in the development of the country .

適切なユダヤ機関は、ユダヤの民族的根拠地の確立とパレスチナのユダヤの利益に影響する可能性のある経済的、社会的およびその他の問題に関してパレスチナ行政に助言し協力する目的で公的機関として認められ、常にその行政の統制の下で、国の発展に対して支援し、参加するものとする。)

 

 「適切な」ユダヤ機関は、「包括的」ともいうべきパレスチナ行政(イギリスによる委任統治--ただしそれは現地の多様な全住民の自治を促すものとされている)の統制に服し、これに参加するものと位置付けられている。やはり、ユダヤ系住民単独の主権が認められているわけではないのである。

 

The Administration of Palestine, while ensuring that the rights and position of other sections of the population are not prejudiced, shall facilitate Jewish immigration under suitable conditions and shall encourage, in co-operation with the Jewish agency referred to in Article 4, close settlement by Jews on the land, including State lands and waste lands not required for public purposes.

(パレスチナ行政は、住民の他の層の権利と地位が損なわれないことを保証しながら、適切な条件の下でユダヤ人の移住を容易にし、第 4 条で言及されているユダヤ機関と協力して、国有地や公共目的に必要のない荒地を含む土地へのユダヤ人の密接な定住を奨励するものとする。

 

 この条項もother sections of the populationという部分から、将来独立するはずのthe countryがユダヤ系市民が単独で構成するものではないことがわかる。

 

[未完]

 

 

 
《資本主義においての格差について質問したいです。資本主義が関係なければ、世の中の仕組みと読みかえて回答をください。
 
世の中、お金を持っている人は自分に投資をすることができますが、所得が低い人は自分に投資する余裕などはなく、所得を上げるのは厳しいと思います。やはり、お金があればいろいろな経験(人付き合い・留学・専門学校に通う)ができ、それに見合った収入のアップが望めますが、お金に余裕のない人ほどそれがしにくいです。やる気があるだけでは自分の能力を伸ばすことができません。 私はやる気がある人は、成長することができる制度ができればよいと思いますが、実際このような制度はなかなかないと思います。
 
また、お金持ちの人がいれば、貧困の人もいるというのはなんとなく分かるのですが、これは解決できない問題なのでしょうか? 例えば、日本のお金が10あるとしたら、6割はお金持ちの人に渡って、4割は貧困層に渡るとします。このとき、日本のお金を11に増やして貧困層の配分を5割に増やすことはできないのでしょうか?つまり、世の中の人を全てWin-Winにすることはできないのでしょうか?
 
でも、人の幸福度から考えれば、収入が増えたからといって幸福度があがるというのも違う気がします。。。
 
上記のことを踏まえて、これは資本主義が関係しているのでしょうか?また、資本主義以外の経済の仕組みは作ることができないのでしょうか?私には分かりません。 詳しい方がいらっしゃいましたらご回答いただけるとありがたいです。 》
 
素晴らしい質問です。まさに資本主義に深く関係する問題です。

《日本のお金が10あるとしたら、6割はお金持ちの人に渡って、4割は貧困層に渡るとします。このとき、日本のお金を11に増やして貧困層の配分を5割に増やすこと》

これは可能ですし、現実にもある程度までなら、実現してきた事柄です。ただ資本主義にはこのことを妨げる力も働いています。したがって、資本主義社会では、これを極めて抑制的にしか実現できないのです。

「win-win」を可能にするカギは、生産力の向上です。生産力が上がれば、僕たちが分け合う「パイ(全体の利益)」そのものが大きくなります。例えば、今まで「10」しかなかったパイが、生産力の向上によって「11」に増えたとしましょう。
以前は 6(富裕層)+ 4(貧困層)= 10 という配分だったものを、増えた分を貧困層に回して 6 + 5 = 11 に変える。これなら誰も損をせず、貧困層だけが豊かになれるはずです。理屈の上では、こうした「全員が負けない分配」は可能です。しかし、現実にはこれほど劇的な変更が行われることはありません。

なぜ、そう簡単にいかないのか。それは、増えたパイが「一旦はすべて企業の持ち物になる」からです。

資本主義では、労働で生み出した成果は、まず企業のものとなります。労働者はそこから「賃金」という形で一部をもらっているに過ぎません。たとえパイが10から11に増えても、増えた「1」をそのまま手に入れられるわけではないのです。その「1」をこちら側に引き寄せるには、賃上げ交渉をしたり、政府に税金を通じた再分配を要求したりと、企業から「取り戻す」プロセスが必要になります。

もちろん、企業も増えた分をすべて渡してはくれません。

結局、増えた「1」をめぐって激しい駆け引きが行われ、労働者の取り分は「以前のままの4」から「増加分をすべて手に入れる5」のあいだのどこかで決まることになります。

そして現実には、ご指摘いただいた自己啓発的投資の件とまったく同じように、お金のある側は政治状況をコントロールする上でも圧倒的に優位ですから、実現する配分は、長期平均的には、7:4に近い値になってしまいます。

最後に、収入と幸福度の関係ですが、これも全くご指摘通りです。生産性向上の成果は、賃金上昇とか所得再分配という形態以外でも受け取り可能です。資本主義の枠さえ外せば。

生産性が向上すれば、1時間ごとに生産される価値が増えます。例えば、10人の労働者を8時間ずつ働かせ、したがって延べ労働時間で80時間を投入して800の価値を生産していた企業があったとします。生産力が向上して同じ条件で1600の価値が生産できるようになった時、資本主義の枠を外して考えれば、一人あたりの労働時間を短縮して4時間としても企業収益も働く人々の所得水準も従来通りで、労働する諸個人は、4時間の自由時間を得ることができます。

資本主義の場合、物の売れ行き次第で状況は変わります。価値は生産物の形で資本の手に入ってくるので、彼らをこれは販売して貨幣化しなくてはいけません。売れ行きが良ければ、従来通りまたはそれ以上の労働投入をして新たに生産される価値を以前より増やそうとしますが、景気が悪く、価値を含む生産物を倍増させてもすべて売ってお金に換えるのは難しいと考える場合は、資本主義企業も延べ労働時間を減らします。

つまり、80時間を例えば40時間に減らします。しかし、資本主義の場合、このような状況で労働者一人当たりの負担が減ることはありません。なぜなら、資本主義的企業は、このような場合、労働者一人当たりの負担は減らさずに、労働者の数のほうを削るからです。
 
 
【生産性は2倍に上がるが、売上増が見込めない場合】
 
8時間×10人(80mh)→800万円 ※ mhは「マンアワー」と読みます。

8時間×5人(40mh)→800万円

(1mhの生み出す価値は、生産性向上によって10万円から20万円にアップしています)
 
5人の労働者に「失業」という「強制的な自由時間」が押し付けられることになります。
 
同じ条件でもっと悪いシナリオもあり得ます。
 
 
現役労働者:10時間×4人=40mh(800万円)
失業者:6人
 
 
現役労働者には、以前よりも長時間の労働が押し付けられ、失業者がさらにもう一人増えます。
 
結論的に言って、資本主義に於いては、パイが大きくなっても、それだけでは、格差が緩和されるとは限りません。この社会の根本的な問題は、成果物の分配の仕組みにあるのではなく、それを生み出す際に投入される労働力の扱われ方にこそあるからです。
 
どれだけの数の労働力を購入し、どれだけの時間使用するか、そしてそれによって何をどれだけ作るかの究極の決定権は、資本の側にあります。
 
労働する諸個人が、自分達でそれを決めることができて、より多くの人が、それぞれより少しずつ働き(ワークシェアリング)、それぞれが必要とするものを必要ようなだけ作る事ができれば、過重な労働負担、失業、ニーズの不充足等が同時的に解決できる可能性が生まれます。
 
 
 
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