こんにちは。アセント学習塾の山田です。

去る2月20日に大阪公立高校の特別選抜入試がありました。

毎年恒例の問題レビューなんですが、ちょっと遅かったんちゃう!?

……すみません、サボっていました。

 

過去6年分のレビューが気になる方は、下記の記事もご参考にどうぞ。

大阪府公立高校入試・特別選抜・2018

大阪府公立高校入試・特別選抜・2019

大阪府公立高校入試・特別選抜・2020

大阪府公立高校入試・特別選抜・2021

大阪府公立高校入試・特別選抜・2022

大阪府公立高校入試・特別選抜・2023

 

 

国語A(45点満点・40分)

漢字読み6点・漢字書き4点・古文7点。作文なし。

漢字の画数、漢文の返り点、助詞「の」の識別が読解以外で出題。

配点は例年通りで、読解の難易度もそれほど高くはありません。

とにかく中3が読むレベルの説明文や論説文を読む練習をしておくことが大事です。

 

国語B(45点満点・40分)

漢字読み4点・漢字書き4点・古文9点。作文なし。

漢字の部首、漢文の返り点、四字熟語「古今東西」が読解以外に出題。

古文の配点が昨年より2点アップ。

現代文の大問で抜き出し以外の記述が、30~40字と55~65字の2題が出ています。

しかし、どちらも本文の近い箇所をつなぐことで長い記述ができますので、

国語Aと同様に、過去問をこなしていれば書き慣れができているはずです。

 

 

数学A(45点満点・40分)

小学校の範囲8点・中1の範囲14点・中2の範囲10点・中3の範囲13点。

基本的な計算問題や小問集合の問題をこなせていれば得点できると思います。

例年エンパワメントスクールは国数英ともにA問題が出ていますが、

合格の最低基準(足切り点)が45点中10点ですので、

小学校の範囲は最低でも取りたいところですね。

 

数学B(45点満点・40分)

中1の範囲8点・中2の範囲14点・中3の範囲23点。

大問3の(2)は連立方程式の問題で、最後にちゃんと金額も計算しないといけません。

解答欄が単位付きであるのでケアレスミスは起こらないと思いますが……。

大問4の図形に関しては、リボン型の相似を利用した問題。

今年はおとなしめの印象で難易度は下がったと思います。

 

 

英語A(34点満点・40分)

語彙文法小問12題12点・和文英訳選択4題4点・会話長文適語補充選択3点・

会話文4題4点・長文読解1題7点・英作文4点。

配点は昨年と同じです。

毎年のことですが、英語Aのレベルだと単語についてはスペルを書くよりも

まず意味を覚えていくことを優先して勉強すべきです。

その次には単語を並べ替えて文法の語順を覚えることと

会話文でよく使われる表現を覚えましょう。

 

英語B(34点満点・40分)

語彙文法小問5題5点・会話文読解1題9点・長文読解1題13点・英作文2題7点。

配点や形式は昨年同様です。

断食と罰金とセリフと紙幣 | アセント学習塾・塾長の「こうかい」日誌 (ameblo.jp)

でも書いたように、今春入試から英単語の量が増大しています。

東京書籍の教科書『NEW HORIZON』に載っていないようなもので目についたものだと

attractやsoilやcorrect、また、not only …… but also ……のような構文です。

また仮定法が長文中に出てきてそれに関する選択肢も出てきており、

10年前に比べると少しずつ英語の問題レベルは上がっている気がします。

 

リスニング共通(11点満点・15分)

配点・形式ともに例年通りです。

前年同様のアドバイスになりますが、自信をもって解答できる問題を解き終えた後は

次の問題の選択肢の文章に目を通して訳しておくことが大事です。

そしてそれに関連するワードをリスニングしながらメモするようにしましょう。

 

 

理科共通(45点満点・40分)

中1生物2点・中2生物7点・中3生物2点。生物分野11点。

中1物理7点・中2物理4点。物理分野11点。

中1化学8点。中2化学3点。化学分野11点。

中2地学8点・中3地学4点。地学分野12点。

中1が17点、中2が22点、中3が6点。

昨年に引き続き中3からは6点分しか出ていません。

4分野のバランスは完璧ですが、学年のバランスは不均衡です。

今年の理科の特徴は「呼吸」や「導体」といった用語を漢字で書かせる指定が出たことです。

今までは社会に限って漢字指定がありましたが、

今後は理科でもきっちり漢字で覚えさせる指導が、ますます必要になってきますね。

 

 

社会共通(45点満点・40分)

地理17点・歴史15点・公民13点。

今年は3分野のバランスがほぼ整いました。

漢字指定は「北大西洋」「赤道」「国務大臣」「石油」の4語8点。昨年より1語2点分の増加。

日本国憲法の条文の穴埋めは、第21条の「表現」でした。

難問奇問はなく、1911年の工場法はちょっとマニアックな気もしましたが、

1925年の治安維持法との選択肢問題なので間違わないでしょう。

 

 

というわけで、いつの間にか合格発表は明日の2月29日(木)。

今年も当塾からも受験生がいます。合格を願っています!