こんにちは。アセント学習塾の山田です。

 

だいぶ更新が遅くなりました。

本日3月9日は大阪府立高校入試の一般選抜でしたが、

この記事は2月17日に実施された大阪府公立高校入試・特別選抜の問題レビューです。

一般選抜の問題レビューはまた後日書きます。たぶん。

 

過去4年分のレビューが気になる方は、下記の記事もご参考にどうぞ。

大阪府公立高校入試・特別選抜・2018

大阪府公立高校入試・特別選抜・2019

大阪府公立高校入試・特別選抜・2020

大阪府公立高校入試・特別選抜・2021

 

 

国語A(45点満点・40分)

漢字読み6点・漢字書き4点・古文7点。

接続詞・部首・文節などの問題のほかは読解。作文なし。

例年通りの問題構成でレベルもそれほど変わりありません。

大問2の問3の「点→線→面」という次元に関する知識のように、

いろいろなことに興味関心を持っていると読解がスムーズになります。

2020年の特別選抜の国語Bも「海風・陸風」が出ましたね。

 

国語B(45点満点・40分)

漢字読み4点・漢字書き4点・古文7点。

漢文の返り点・文法「ない」の識別のほかは読解。作文なし。

大問2の問2は本文の内容に書かれていること書かれていないことを

丁寧に読み取って判断することが大事です。

「選択肢のこの部分が×」と普段から、記号選択の根拠を考える訓練をしましょう。

 

 

数学A(45点満点・40分)

小学校の範囲8 点・中1の範囲12点・中2の範囲10点・中3の範囲15点。

大問3は大阪で再頻出の規則性の一次関数で

大問4の図形は三平方と相似の図形問題です。

五ツ木模試よりはるかに易しい問題ですので、

学校の定期テストや実力テストの中で点が取りやすい問題を中心に復習しておきましょう。

 

数学B(45点満点・40分)

中1の範囲8点・中2の範囲16点・中3の範囲21点。

昨年は円と三平方が範囲外でしたが、円は出題されず三平方は出題されました。

大問4の(1)②は相似の証明問題で、(2)はそれを利用する問題です。

同位角と錯角でつなげていく証明を書けなかったとしても部分点を狙ったり、

また、証明ができなくても(2)の計算問題では証明の結論を堂々と利用したりして

点数を稼いでもかまいません。貪欲に行きましょう。

 

 

英語A(34点満点・40分)

語彙文法小問12題12点・和文英訳選択4題4点・会話長文適語補充選択3点・

会話文4題4点・長文読解1題7点・英作文4点。

配点は昨年と同じですが最後の英作文の大問が和文英訳になりました。

難易度はそんなに変わらないですが、

現在完了や後置修飾が当たり前に出題されていますので

A問題と言えども中1・中2だけを復習せず中3の復習にも力を入れましょう。

 

英語B(34点満点・40分)

語彙文法小問5題5点・会話文読解1題9点・長文読解1題13点・英作文2題7点。

配点や形式は昨年同様です。

大問2の〔1〕の(6)は、今年度から学習指導要領が変わって登場した

仮定法の和文英訳になっています。

「もっと困難でしょうに」という表現で、

仮定法のwouldとbe動詞と比較級をつなげられるかがポイントです。

過去問では出題されていないので、練習不足になりやすく注意が必要です。

 

リスニング共通(11点満点・15分)

こちらも配点・形式ともに例年通りです。

大問4の(1)は、大阪のリスニングでよくある攪乱させる問題。

過去問では時刻や交通手段が問われていましたが、

今回は国名が複数出てきて「生まれた場所は?」というものでした。

余裕のある人は1回目の長文中にメモを取るべきですが、

それが苦手な人は1回目の質問文を確実に聞き漏らさないようにして、

2回目の長文に集中するようにしましょう。

 

 

理科共通(45点満点・40分)

中1地学6点・中3地学6点。地学分野12点。

中1化学11点。化学分野11点。

中1生物5点・中3生物6点。生物分野11点。

中1物理6点・中2物理5点。物理分野11点。

中1が28点、中2が5点、中3が12点。今年も中1の単元からの出題に偏っています。

去年は中3が4点分しか出なくて、今年は中2が5点分。

やはり2020年度の学習状況がコロナ禍で不十分ということに配慮してるような気がします。

ということは、来年の受験生は中1の単元はあまり出ない、かな。

2年連続中1の単元が27点~28点は異常ですし。

難易度は一般選抜に比べると易しいと思います。例年と比べても変わりありません。

 

 

社会共通(45点満点・40分)

地理14点・歴史12点・公民19点。

大阪は歴史の配点が高いのが通年ですが、今年は公民が高いですね。

これもコロナ禍への配慮でしょうか。

でも出題された歴史の時代は室町・江戸・明治・現代なのであまり関係ないか。

漢字指定は「惣」「日米修好通商条約」「公害対策基本法」「持続可能」の4語7点。

増加傾向でしたが減りました。

毎年出ている日本国憲法の条文の穴埋めは、第76条の「良心」でした。

なお、大問2の(5)①の「田沼意次の株仲間奨励の理由」の記述は

「『独占』『税』の2語を用いて」の部分も含めて、

2017年の一般選抜の大問3の(5)②と全く同じ問題です。

手抜き、もとい、典型的な問題ですので、特別選抜・一般選抜関わらず

過去問対策をしっかりやっておきましょう。