こんにちは。アセント学習塾の山田です。

 

昨年(大阪府公立高校入試・特別選抜・2018)に引き続き、

昨日・今日と行われた大阪府公立高校入試の特別選抜の問題で

気になったポイントの感想を述べたいと思います。

なお、上記の昨年の記事は、この1週間アクセス数が伸びていたので、

今日の記事を来年の今ごろにご覧になる方もいるかもしれませんね。

役に立つかどうかはわかりませんが……。

 

国語A(45点満点・40分)

漢字読み6点・漢字書き4点・古文7点。画数・敬語(謙譲語)と、その他読解。作文なし。

時間をたっぷり使って丁寧に読み込んでいけばわかる問題が多いと思います。

大問2の(2)は、言葉を言い換えて字数以内に収められるかどうか、

大問4の(3)は、主語と述語を入れ替えて体言止めにできるかどうか、がカギですね。

古文には、ほぼ現代語訳を含んだ解説文がついています。

ただ、古文単語の助動詞「まじき」を含む部分が答えになる問題がありました。

現代語で「あるまじき=あってはいけない」を知っていれば正解できると思います。

 

国語B(45点満点・40分)

漢字読み4点・漢字書き4点・古文7点。

助動詞「まい」の意味、敬語(尊敬語と謙譲語)、漢文の返り点、その他読解。作文なし。

こちらも時間は余ると思いますので、抜き出し問題はじっくり探してほしいです。

古文は国語Aと同じ文章ですが、自分で訳を考える必要があります。

「おぼえぬべきを」の「を」が、「けれども」という逆接となるところがポイントですね。

 

 

数学A(45点満点・40分)

小学校の範囲8点・中1の範囲12点・中2の範囲12点・中3の範囲13点。

難しい問題は出題されないので、

計算力を鍛えることと基本中の基本の項目を抑えていくことが大事ですね。

大問2までを全問正解すると30点手に入るので、ここまでで稼ぎたいです。

 

数学B(45点満点・40分)

中1の範囲10点・中2の範囲19点・中3の範囲16点。

レベル相応と言ったところです。

大問4の(2)の1は、(1)の2の証明が書けなくても結論だけ利用して取り掛かるべきですが、

さかさまになったピラミッド型の相似形に気づけるか、

また(2)の2は、大阪特有の汚い値の答えが出ても自信を持って書くかどうか、がポイント。

 

 

英語A(34点満点・40分)

語彙文法小問12題12点・和文英訳選択4題4点・適語補充書き4題4点・

会話文4題4点・長文読解1題10点。

去年も書いたとおり、まずは単語の意味を覚えていくことがスペルを覚えるよりも先決です。

そのうえで、文法項目を例文暗唱などで覚えていくと良いと思います。

 

英語B(34点満点・40分)

語彙文法小問5題5点・会話文読解1題9点・長文読解1題14点・和文英訳3題6点。

去年も思いましたが、単語は一昔前に比べて注なしで

意味を知っていたりスペルを書けたりしなければならないものが増えました。

去年はsimilarで驚きましたが、今年もこの単語が出ています。

あとは、influence=影響、purpose=目的、lay=横になった(lieの過去形)、

fact=事実、various=いろいろな、など。

書きでは、最近=recently、冒険=adventure、など。

既知のものを発見するfindと、未知のものを発見するdiscoverの使い分けも

難しいと思いました。

「便利な」は、convenient=都合がよい、useful=役に立つ、どちらでもよいと思います。

 

リスニング共通(11点満点・15分)

聞いてみないとわからないですが、3の問題は選択肢を先に見ておいて、

ややこしく会話しているものからヒントを聞き取っていかなければならないと思います。

 

 

理科共通(45点満点・40分)

中1化学6点・中2化学6点、中1生物1点・中2生物2点・中3生物8点

中1物理9点・中2物理2点、中1地学2点・中2地学6点・中3地学3点。

化学分野が1点だけ多いですが、毎年おなじみの均等割です。

問題は特に難しいものはありませんが、

私は大問2の(4)で、図3のヒントを読み飛ばして

「根冠は成長しない」と思い込んで間違えました。恥ずかしい。

 

 

社会共通(45点満点・40分)

地理9点・歴史22点・公民14点。

歴史が少し多めでしたね。

私はインドの独立と中華人民共和国の成立の年で間違えてしまいました。恥ずかしい。

また、日本国憲法の穴埋め問題でも用語が出てきませんでした。

主要な条文は暗唱できないとだめですね……。

大問4の(3)最終問題はグラフ読み取りで各地方の特色を織り交ぜた推理が必要な

良問だと思います。

 

 

さて、当塾にはおりませんが、

大阪府公立入試の特別選抜を受けた受験生の皆さん、お疲れさまでした。

来週水曜日27日の発表までドキドキですが、自分を信じて待っていてください。

万が一の場合に一般選抜を受ける人は、

念のため引き続き明日からも勉強を続けておきましょう。