こんにちは。アセント学習塾の山田です。

 

一昨年(大阪府公立高校入試・特別選抜・2018)、

昨年(大阪府公立高校入試・特別選抜・2019)、に引き続き、今年もレビューを行います。

試験は2/20(木)に学力テスト、21(金)に実技テストや面接が行われました。

 

 

国語A(45点満点・40分)

漢字読み6点・漢字書き4点・古文7点。

手紙のルールや漢字部首、その他読解。作文なし。

主な配点は昨年と同じです。昨年と同様に時間は十分にあると思います。

抜き出し問題は時間をかけて丁寧に探すようにしましょう。

また本文中の言葉を使う記述も、

二か所の抜き出しを上手につなぐ問題と考えて解きましょう。

 

国語B(45点満点・40分)

漢字読み4点・漢字書き4点・古文7点。

慣用句、行書と楷書の違い、その他読解。作文なし。

古文は昨年と同様に国語Aと共通の題材で現代語訳はついていません。

大問4の(1)の抜き出しはなかなか見つけづらいと思いますが、

設問中の「ことが多い」と本文中の「ことが多い」をリンクさせて探せるかどうか、

また、たとえや具体例は正解になる可能性が低いのでそこからは探さない、

という読解のテクニックを使えるかどうかがポイントです。

 

 

数学A(45点満点・40分)

小学校の範囲6点・中1の範囲16点・中2の範囲10点・中3の範囲13点。

大問3は数学Bと一部問題が共通となりますが、

毎年の典型的な一次関数の文章題です。規則性が分かれば点数が稼げます。

y=ax+bを代入・連立して特定する練習をしておくともう少し稼げます。

大問4の(3)は最終問題。三平方の定理と(2)で証明した相似を利用します。

数学Aにしては難で、満点狙いでなければ捨ててもいいかな。

 

数学B(45点満点・40分)

中1の範囲8点・中2の範囲16点・中3の範囲21点。

できるところで点を重ねていくのは基本です。

大問4の(2)②の面積を求める問題が最終問題で、途中式も書く欄がないわりに

三平方の定理、相似、相似比と面積比などを駆使するので、ちょっと難しいと思います。

それを正解しても3点しか手に入りません。

大阪の数学の最終問題は、そういう「満点阻止」的な嫌らしさがあるので、

一般選抜を控えている人や中2以下の人は、基本問題を落とさず稼ぐようにしましょう。

大問2の(8)で、中2の「式と計算」の証明記述問題が出たのは、大阪としては珍しいかも。

 

 

英語A(34点満点・40分)

語彙文法小問12題12点・和文英訳選択4題4点・会話長文適語補充選択3点・

会話文4題4点・長文読解1題7点・条件自由英作文4点。

昨年まであった英単語の書き取り問題がなくなった代わりに、

「ラーメンを訪日外国人に薦めるか否かと、その理由」という

条件設定に従った自由英作文が出題されました。

傾向が変わったので少し面食らったかもしれませんが、(メンだけに!)

配点的には4点分でそう大きくなく、語数も10語程度ですので、

文法的に誤りのない簡単な文を書けば、内容的にしょうもなくても点が入ると思います。

 

英語B(34点満点・40分)

語彙文法小問5題5点・会話文読解1題9点・長文読解1題14点・和文英訳3題6点。

配点や形式は昨年と同様です。

英語Bの最終問題の英作文は、自由ではなく和文をほぼその通りに英作する問題ですので、

語彙力や文法の理解が必要です。

ちなみに大問2の長文を読んでいると

To make their canned mackerel safer, the students tried to thicken the soup by adding something.  

なる一文が出てきて、canned=缶詰の、mackerel=サバ、thicken=とろみをつける、は

注にあるのに、「safer」は注にもないし、なんじゃこれは、

suffer=患う、は大阪府教育委員会が要求する単語リストには載っているけど違うし……。

と、ちょっと悩みました。 

何のことはない、safe=安全な、の比較級ですね。

「彼らのサバ缶をより安全なものにするために、生徒たちは何か加えることでスープにとろみをつけようとしました」ですね。

 

 

リスニング共通(11点満点・15分)

大問5の2は解答用紙の「~countries」を先に見ておくと、

1回目のリスニングのときからメモをとれると思います。

私みたいにリスニングが苦手だとそんな余裕はないかもしれません。

それでも、音声と質問は2回流されますので、1回目の音声の後の質問はしっかり聞いて、

2回目の音声のときにそこだけ集中して聞き取るようにできれば十分です。

 

 

理科共通(45点満点・40分)

中1生物4点・中2生物6点、中1化学2点・中2化学10点、

中1物理6点・中3物理5点、中1地学5点・中2地学3点・中3地学4点。

生物が1点少なく、化学と地学が1点多い配点でした。

中1が17点、中2が19点、中3が9点。

去年は18:16:11ですので、2年連続で中1・中2の分野が多めでした。

難問はありませんが、力学的エネルギー保存と摩擦などによる減少の関係の問題や、

春分の日における透明半球上の1時間ごとの太陽の位置の計算問題は、

問題をよく読んでケアレスミスに注意しないといけません。

 

 

社会共通(45点満点・40分)

地理9点・歴史15点・公民15点・総合6点。

大問4の(3)はグラフの読み取りと過疎化についての記述問題で地理と公民の総合問題です。

全体的に記号の選択が多く、また公民分野では一問一答型の用語記述が多くみられました。

一般選抜と違って国数英でC問題レベルを出題する学校がないため、

理科社会ともに標準的なレベルの問題です。

40分だと時間が余ると思いますので、入念な見直しが必要です。

 

 

レビューなっが! 長すぎる! 誰が読むねん!

それはさておき、特別選抜の合格発表は、3月2日の月曜日。

今年は閏年でもあり、カレンダーの都合上合格発表まで週末を2回も挟むので

例年以上に発表まで期間が長いです。

受験した生徒さんは気が気でないでしょうが、ひとまずお疲れさまでした。

自分を信じて待っていてください!