こんにちは。アセント学習塾の山田です。
今週月曜日の2月20日に大阪公立高校の特別選抜入試の学力試験がありました。
毎年恒例の問題レビューをいたします。
過去5年分のレビューが気になる方は、下記の記事もご参考にどうぞ。
国語A(45点満点・40分)
漢字読み6点・漢字書き4点・古文7点。作文なし。
楷書と行書の違い、漢文の返り点、自動詞と他動詞、熟語の構成が読解以外で出題。
配点は例年通りで、読解問題は抜き出しが中心です。
記述も不要なところを削ったり、文末を変えたりするだけのほぼ抜き出し問題ですので、
じっくりと文章を読んで探す練習をしましょう。
国語B(45点満点・40分)
漢字読み4点・漢字書き4点・古文7点。作文なし。
楷書と行書の違い、慣用句、熟語の構成、言葉の意味などが読解以外に出題。
楷書と行書の違いは、2020年の特別・国語Bでも出題され、
その時は「格」、今回は「種」でした。いずれも「きへん」「のぎへん」の省略や、
連続(続け字)がポイントですね。
記述は、大阪でよく出題される「1~2行離れたところをつないで書く」問題です。
数学A(45点満点・40分)
小学校の範囲8点・中1の範囲12点・中2の範囲10点・中3の範囲15点。
昨年と配点や形式は変わらず。
大問3の規則性は毎年形式が一緒なので、
1次関数の式y=ax+bに代入して連立方程式を解く方法に慣れると満点が取れます。
大問4の(3)は、(2)の証明による相似がヒントです。
数学B(45点満点・40分)
中1の範囲10点・中2の範囲14点・中3の範囲21点。
大問2(5)の「相対度数は小5で習った割合と同じ」と覚えていれば
全体の人数(もとにする量)がわかり、そこから順に答えまで導けます。
大問4の(2)②は、私はアホなことに図形からの思い込みをして間違えました。
また後日紹介いたします。
英語A(34点満点・40分)
語彙文法小問12題12点・和文英訳選択4題4点・会話長文適語補充選択3点・
会話文4題4点・長文読解1題7点・英作文4点。
配点は昨年と同じです。英作文は和文英訳と前後からの類推による自由作文です。
大問3は3点ですが、「会話文は長文だから無理!」と思わず、
単語テストだと思えば、英語が苦手でもいけるかもしれません。
英語B(34点満点・40分)
語彙文法小問5題5点・会話文読解1題9点・長文読解1題13点・英作文2題7点。
配点や形式は昨年同様です。
大問2の(4)の文の並べ替えは、空欄の直前の部分の文の先頭と、
選択肢の文の先頭が、「This means …」や「So, it …」で同じです。
この対比構造に気づけると、文の訳が少々不安でも解けます。
文頭に注目するのは長文読解のテクニックの一つですね。
リスニング共通(11点満点・15分)
配点・形式ともに例年通りです。
大問6の選択肢は前半部分が同じです。後半部分の訳について、
それまでの大問でリスニングの途中でも答えに確信が持てる問題があれば聞き飛ばして、
その空いた時間であらかじめ訳しておくと最後に焦らずに済みます。
理科共通(45点満点・40分)
中1地学5点・中2地学7点。地学分野12点。
中1化学7点。中2化学4点。化学分野11点。
中1生物6点・中3生物4点。生物分野10点。
中1物理2点・中2物理8点・中3物理2点。物理分野12点。
中1が20点、中2が19点、中3が6点。
昨年のレビューで「来年の受験生は中1の単元はあまり出ない、かな」と
予想しましたが、外れました。毎年毎年偏り過ぎなんですよ!
文中の「発泡ポリスチレンの密度はポリスチレンの10分の1程度」や
「質量1.0㎏の物体に働く重力の大きさは9.8Nとする」というヒントは見逃さないように。
社会共通(45点満点・40分)
地理10点・歴史15点・公民20点。
去年と同じく公民が多め。
漢字指定は「公正取引」「資本」「少子」の3語6点。去年に引き続き減少です。
日本国憲法の条文の穴埋めは、第19条の「思想」でした。
基本的には一問一答でカバーできる問題が大半です。
なお、大問3の(3)のbの「公正取引」(委員会)を書かせる文章適語補充問題は、
2017年の大問3の(3)①の問題と、適語補充前後の文章まで全く一緒です。コピペ!
市販の赤本は過去5年分しか載っていないから普通の受験生は気づかないですね。
塾に行っている人や兄姉がいる人はちょっと前の過去問もやってみましょう。
ちなみに当塾ではこの2017年の問題を、この試験日の前日にやりました。
というわけで、合格発表は来週3月1日(水)です。
当塾からも受験生がいますので、合格していてほしいです!