皆さま、こんにちは！
先週末のことですけど、
ジェイアールバス関東白棚（はくほう）線の
沿線を眺めてきました。
その日のブログもチェックくださいませ。
ここは、昭和19年に運行が休止された
東北本線白河駅～水郡線磐城棚倉間を結ぶ国鉄白棚線に代わり
休止直後から運行を開始したバス路線です。
鉄道の廃止によって運行される代行バスは
全国各地で見られますけど、
白棚線のスゴイところは
線路跡をバス専用道にしたところ。
バス専用道の大半は一般道に変わりましたが、
２区間が鉄道時代のカーブを残しながら
存続していたのでした。
そのうちのひとつ、磐城棚倉駅寄りの区間が７月１日付で廃止。
バスは一般道を経由するルートに変更されるとのことで
先月末に慌てて訪れたのです。
動画も撮ってきましたので、
鉄道時代の緩いカーブが残る
バス専用道を行くバスの様子も見てください。
鉄道からバスに変わって
停まるバス停留所が増えましたが、
元々は鉄道駅だった停留所をひと通り見てきました。
駅の位置が特定出来ないまま現地を訪れましたので
間違ってる箇所がありかもしれませんが、
そこは大目に見ていただくことにしまして…
今回は起点の白河駅跡と
1.3キロ先にあった登町駅跡です。
まずは白河駅跡からですけど、
その前に昔の航空写真を確認します。
下は国土地理院のサイトに掲載中の
昭和22年撮影の航空写真ですが、
白棚駅の廃線跡が写っているのがわかりますかね？
白棚線の廃線跡はここにありました。
白棚線の前身である白棚鉄道は
大正５年に開通してます。
当時の駅名は「白河町」で昭和７年に「棚倉白河」に改称。
昭和13年に国鉄駅と統合されて
「白河」に変わったそうな。
航空写真によると
白棚線の白河駅は駅舎の正面にあったようです。
白棚線の駅跡ですけど…撮る方向をミスってもうた。
駅前から西方に伸びる外堀通り（交番の左に見える道路）が
白棚線の廃線跡でした。
７年前、ブログに白河駅の訪問記をUPしてますので
こちらもチェック頂けると嬉しいです。
お次は白河駅より1.3キロ先にある
登町（のぼりまち）駅跡です。
まずは昭和22年撮影の航空写真をチェックください。
赤い矢印の先にホーム跡らしきモノが写っているのが
見えますかね？
現在も白河市内にある「登り町」という地名ですが、
航空写真の下方に写る白河高校の北側、
赤い矢印辺りのごくごく狭い地域を指してました。
ここが登町駅跡であることは
間違いないのではないでしょうか？
こちらが現地です。
駅の跡地には「白河高校前」停留所がありましたよ。
憶測が正しければ、
上屋がある停留所辺りに登町駅のホームがあったはずです。
反対側からも写真をパシャリと。
駅時代の遺構ですけど…残念ながら見つからず。
自分が見逃してるだけなのかな？
道路の対面側に白河駅方面に向かう停留所がありますけど、
こちらは上屋が設置されてません。
停留所を引き気味に眺めると
道路（白棚線の廃線跡）に対して
上屋がある左側の土地が膨らんでいる様子がわかります。
これこそが、ここに駅があった名残ではないでしょうかね？
廃線跡はこの道を直進し、
ぶつかった建物の先で
廃線跡を改装した国道289号線と合流しますぜ☆
余談ですが、
昭和19年に休止された国鉄白棚線は昭和27年、
鉄道に復元されることが決定した歴史があります。
翌年にその決定は反故になりますけど、
ホンキで鉄道線を復活させるために
白河市内の街ナカを伸びてた線路跡に代わって
磐城西郷駅（現在の新白河駅）と白棚線を結ぶ
新線が設けられました。
新線上の鉄道線は結果的に未成で終わりましたが、
このルートの大半がのちに一般道として整備。
白棚線のバスは現在、
ここを経由しているのが興味深いです。
次回は南湖駅跡、関山口駅跡ですが
長くなりましたので次回に続きます。
続きもチェックくださいませ。
旧国鉄白棚線の線路跡を転用したジェイアールバス関東白棚線の駅跡めぐり
白河駅跡（令和６年６月30日）
登町駅跡（令和６年６月30日）
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