皆さま、おはようございます!
ちょい前から3回続けて「移設された歴史を持つ駅駅」を挙げてましたが
今回もそのような駅の訪問記です。
と言っても今回の場合、
移設された距離はわずか100メートルなのですけど…
青森県の大鰐町にある
弘南鉄道大鰐線・鯖石(さばいし)駅でした。
この日は、日中が閑散ダイヤの大鰐線の駅を効率的に周るために、
石川プール前駅から歩いて鯖石駅にやってきた自分。
真夜中に来たら絶対にビビっちゃう人里離れた場所の神社前も、
真昼間なら怖がらずに通ることが出来ますよね。
石川プール前駅から鯖石駅までは直線距離で800メートルです。
決して長くない距離なのに、
こんな自然豊かな風景がある場所に誘いてくれるとは…
大鰐線、マジで素晴らしい!
鯖石駅の近くには一級河川の平川が流れており、
そこに架かる森山大橋がありましたよ。
橋の上から平川を眺める。
空気は美味いし気分は最高!
カラダ中の隅々まで赤血球ちゃんが元気に動いてくれてる気がしました。
そんな大橋の近くに踏切があり、
「鯖石駅→」の看板の方向に進むと鯖石駅が見えてきます。
あったあった、中央に見える島式ホームが鯖石駅でしたよ。
鯖石駅は大鰐線が開通した昭和27年に開設された駅です。
開業当時は単式ホームが1本あるだけの停留所タイプの駅でしたが、
昭和56年に交換設備が設けられる際、
元々あった場所から南側(大鰐駅寄り)に
100メートル移設されたんですって。
ここで元々駅があった場所を目測しました。
踏切から駅の中心までは結構遠く、これだけ距離が離れているのです。
となると「犬の散歩なんちゃら」の看板があるこの辺りに
昔は駅があったのじゃないかと勝手に想像してたのですけど、
その真意については後ほど触れることにしまして…
そんな経緯から、現在ある鯖石駅は昭和56年に移設された駅。
駅舎が無い無人駅でした。
遠目から見た時、アイボリーカラーの建物が駅だと思いましたが、
事業用の施設だったのですね。
建物にはでっかく「鯖石駅継電器室」の字が書かれてましたわ。
ホームには構内踏切を渡って進入することが出来ます。
手前に「通過列車に注意」の注意書きが描かれてますが、
Wikiによると、鯖石駅昭和56年の快速列車運転開始に合わせて
列車交換可能駅となるため移設されたのだとか。
その快速列車は平成18年に廃止されてしまいました。
鯖石駅の島式ホームなり~
待合室はレトロっぽいモノですけど、
そもそもここに駅が移設されたのは昭和56年のこと。
古いモノではありませんので念のために言っておきます。
待合室の中はスーパーロングシート…もといロングベンチ仕様でした。
狭いホームの上に設けられた待合室ですと、
どうしても構造はこうなりますよね。
こうして満喫して帰ってきた鯖石駅でしたが、
帰宅後に移設前の駅の様子を見ようと、
国土地理院のサイトで
昭和50年に撮影された航空写真を見てみたところ…
あれ?鯖石駅が踏切の反対側にある!?
踏切と、現在の鯖石駅の間にある通路辺りに旧駅があったと、
勝手にイメージしていたのですが全然違ってました。
「鯖石駅→」の看板の正面辺りに旧駅があったみたい。
この場所は完全にノーマークでしたわ。
ここをチェックせずに帰ってきたことが悔し~っ!!!
あまりに悔しかったので旧駅跡をストリートビューでチェック。
ホームは跡形なく撤去されてしまったようです。
こうして見ると、100メートル(旧駅と現在駅との距離)って
意外に離れているモノですね。
最後は鯖石駅の駅名標で〆ます。
この駅名標だけで、飯3杯はいけちゃうという
同志の皆さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
駅のすぐそばに廃駅跡があるし、見どころがたっぷりな鯖石駅でした。
鯖石駅(平成28年8月11日)
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