皆さま、こんにちは!
前回に続き、今回も弘南鉄道大鰐線から
弘高下(ひろこうした)駅の訪問記です。
この日は大鰐線に14あるすべての駅を周るために
中央弘前駅でフリー切符を購入し、
電車に揺られて最初の目的地である弘高下駅に到着しました。
電車に乗って気づいたのですが、
弘南鉄道で運用されてる7000系電車って
すべてクーラーが無い非冷房車だったのですね。
扇風機が忙しそうに回ってましたよ。
車内が暑くて大変じゃなかったかって?
いえいえ、自然な風を楽しむことが出来たので
これはこれで贅沢な体験に思いました。
最近はクーラーが無い車両に乗る機会なんて
北海道以外ではとんとありませんので。
「りんご」をモチーフにしたつり革がカワイイなぁ。
1本だけですけどハート形のつり革がぶら下がってました。
一般的に「レアな存在」として知られているハート形のつり革ですけど、
大鰐線の車両は1両に1箇所ずつ設置されてるとのこと。
大鰐線の電車に乗れば必ずハート形のつり革に出会えるってことですね。
すっごくメルヘンチックな気持ちになれる”つり革”でしあたが、
下に視線を移すと、大鰐線が置かれている現実がそこに…
幾度も存廃問題が議題に挙がっている大鰐線ですけど、
これからも頑張ってほしいです。
弘高下駅で乗車した7000系電車を見送りました。
弘南鉄道で主力の7000系電車は東急から譲渡されたモノです。
そういえば、東急では7000電車を大改造して冷房化させた
7700系が今でも現役ですけど、今週末に引退するんでしたっけ?
罵倒大会が嫌な方はぜひ弘南鉄道へ。
ここでは今でも非冷房の7000系電車が楽しめますぜ☆
それでは弘高下駅のチェックを開始します。
弘高下駅は大鰐線が開通した昭和27年に開設された駅。
駅舎には中央弘前駅にもある行燈式の駅名標が掲げられてました。
駅から徒歩10分の場所に弘前高校があるのですけど、
こちらが駅名の由来になってるのではないでしょうか?
駅前にはこんな駅看板が立ってました。
すっごく目立ってましたが看板はやっぱりこうじゃなきゃ。
駅舎を側道側から見る。
正面から見ると巨大な駅舎に思えるのですけど…うぬぬ。
意外に小さな駅舎でしたね。
意匠は大鰐線の石川駅と基本的に一緒かな?
ここでは周囲に立ってる鉄柵に注目です。
この柵、支柱に古レールが使用されてるのですが、
よく見ると1926年(大正15年)に製造されたモノなのですよ。
大鰐線が開業したのは昭和27年のこと。
となると他所から転用されたモノってことになるのですが…
このレール、どこで使われていたモノですの?
そこで思い当たるのが弘南鉄道の弘南線。
大正15年(1926年)に鉄道事業の免許交付を受け、
昭和2年(1927年)に弘前駅-津軽尾上駅間が開通してます。
弘南線は昭和23年に電化され、
おそらくはその頃に軌道強化も行われてますから
排出されたレールがここに持ち込まれたのではないでしょうか?
家族と一緒にいる時よりも
こんなことを考えてる時間の方が幸せとか言ったら
ぶん殴られるだろうなぁ。
弘高下駅は業務委託駅で
通勤・通学時間帯のみ駅員さんが滞在されるそうですよ。
お盆休み真っ只中のこの日はさすがに誰も居ませんでした。
弘高下駅は単式ホームが1本あるだけの棒線構造の駅です。
事務スペースがある駅舎の他、
ホーム上には解放式の待合所が設けられてました。
本来なら上屋で済ませるところを外壁で囲って仕切ってる辺りが、
いかにも雪国の駅って感じですね。
ホームにはいかにも昭和な手洗い場がありました。
最近は、タイルが貼られたこの手洗い場が
レトロブームに推されて人気だそうで。
コレのレプリカが売り出されているそうですよ。
そんなことは知りませんでしたが、欲しい気持ちよくわかります。
最後はホームからの眺めで〆ます。
大鰐線はデイタイムに列車の運行間隔が1時間近く開くために、
1日で全駅を周るには、途中どこかの駅間で
歩く行路を組まなければなりません。
大鰐線の駅間距離は700メートルから1.7キロまで様々あるため、
計画をミスると痛い目に遭いますので要注意ですからね。
弘高下駅(平成28年8月11日)
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