皆さま、おはようございます!

 

先日楽しんだ北陸旅でのことです。

以前から訪れたかった氷見線・伏木(ふきき)駅に行ってきました。

氷見線・伏木駅

 

実はここ、貨車ファンには有名な駅でして、

かつては伏木駅から数多くの貨物専用線が延びていて

ここを常備駅にする貨車が沢山あったからなのです。

下は国土地理院のサイトから転載した

昭和50年に撮影された航空写真ですが、

大量の貨車が写っているの、わかりますよね。

 

旅先で貨車に遭遇し、

車体に記されていた「伏木駅常備」の文字を見るたびに、

「伏木駅ってどんな駅なのだろう?」と常々思っていたのですよね。

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こちらは昭和60年に撮影した伏木海陸運送所有のホキ9300(伏木駅常備)でした。

 

だから今回の旅では、伏木駅に来るのがとても楽しみだったのです。

駅に着いた途端から、ワクワクが止まりませんでしたわ。

氷見線・伏木駅

国鉄時代の専用線一覧によると、

ここから延びていた専用線は、東亜化成に中越パルプ、伏木海陸、

日本石油、出光、エッソに共同石油などなど…

貨車ファンには名の知れた所有者ばかりです。

現在はほとんどが廃止され、

売却目的で鉄道車両が保管されてることで有名な

ジェイアール貨物・北陸ロジスティクスの側線があるだけみたい。

そんな伏木駅をさっそく覗いてみました。

 

まずは駅舎内からです。

氷見線・伏木駅

伏木駅は明治33年に開業した駅で、

現在の駅舎は昭和27年に建て替えされたモノらしく。

簡易委託駅なのに、みどりの窓口が営業中ってのがスゴイですね。

 

待合室の中をチェック。

氷見線・伏木駅

氷見線・伏木駅

列車のヘッドマーク(のレプリカ?)らしきモノが飾られてましたが、

こちらは今から15年前の平成14年に氷見線で運行された

「氷見線SLシーサイド号」のモノなんですって。

氷見線開通80周年事業で運行された臨時列車だったらしく。

5年後の開通100周年では、どんな列車が走るのでしょう?

 

ホームに入ります。

氷見線・伏木駅

 

伏木駅は列車の行き違いが可能な島式ホーム1面2線構造でした。

 

自分が見て、思わず興奮しちゃったのがコチラです。

氷見線・伏木駅

 

伏木駅には支柱に古レールを使った跨線橋があるのですが、

そこで使われているレールに注目ですよ。

氷見線・伏木駅

矢印の先に「K.F.R.」の刻印があるのが、わかりますかね?

K.F.R.とは、韓国・京釜線の前身である京釜鉄道を示す記号でして、

日本国内で製造し、本来は韓国に輸出される予定のモノが

どういうわけか、国内向けのレールに紛れ込んでしまったらしく…

とにかく、すごいレールを伏木駅で見れちゃったのでした。

 

こちらは北陸ロジスティックスに延びる線路。

今回は時間が無くて、保管車両を眺めることは出来ませんでした。

氷見線・伏木駅

 

跨線橋の階段にロシア語?

この辺りはロシアの方が多くお住まいなのでしょうか?

氷見線・伏木駅

 

こうして伏木駅の駅舎をチェックし終え、外に出ると、

駅前にキレイな銅像が建っているのに気づきました。

氷見線・伏木駅

義経記 如意の渡?

 

何の銅像かわからず、近くにあった説明書きを見ようとしたところ、

自転車に乗ってやって来たオジサマが

一所懸命に、その説明書きをノートに記されていたのです。

氷見線・伏木駅

そんな脇で、写真パシャリで済ませようとしていた自分。

オジサマ、気分を害しちゃうかしら?

 

でも撮っちゃった!

氷見線・伏木駅

 

するとオジサマが、自分に話しかけてきたのです。

仙台からやって来た旨を伝えると、

おそらくは自分のことを義経ファンだと思ったのでしょうね。

自分に向かって合掌され、

「よく遠方よりお越しくださいました」と喜ばれてました。

オジサマごめんなさい、自分、伏木駅を見に来ただけなのですよ。

 

オジサマはその後、自分に「如意の渡」のことを説明してくれました。

「如意の渡」とは、付近の小矢部川で運行されていた渡し船のこと。

渡し船は平成10年に伏木万葉大橋が開通したことで廃止されたそうです。

この渡し船に源義経が乗船したらしく、

船着き場があった場所に、この銅像が置かれてたみたいですね。

岸壁の整備により、1週間前にここに移設されたのだとか。

 

オジサマ「この土台部分は景勝地の雨晴海岸で採れたモノですよ」

自分「そうなのですか!自分もこれから雨晴(駅)に行くところなのです!」

オジサマ「おおおっ、よっぽどお好きなのですね!」

ん?話の流れがヤバいかも。

オジサマ「それでしたら、すぐそばに東亜合成があるから、

その向かい側に義経所縁の地があるので立ち寄られるとよい。」

自分「東亜合成!行きたかったんです!(貨車が好きでしたので)」

オジサマ「アナタに出会えて本当に良かったです!」

 

こんなやり取りがあった後、東亜合成の正面口にやって来ました。

嗚呼あっ、ここがかつて貨車ファンの聖地だった場所なのですね。

建物が大正ロマンな感じで素晴らしすぎます!

氷見線・伏木駅

 

オジサマが言ってたのって、これかな?

氷見線・伏木駅

 

最後に…

オジサマに平泉(ここも義経所縁の地です)に行ったことがあると話したら、

とっても喜んでくれてました、が…

正直、自分は平泉と聞くと

屋根にソーラーパネルが並ぶ駅舎しか思いつきませんでした。

重ねて言いますけど…オジサマ本当にごめんなさい。

 

 

訪問駅リスト(JR線)
氷見線

 

↑(高岡駅方面)

越中中川駅(平成29年7月27日)

能町駅(平成29年7月27日)

伏木駅(平成29年7月27日)

越中国分駅(平成29年7月27日)

雨晴駅(平成29年7月27日)

島尾駅(平成29年7月27日)

氷見駅(平成29年7月27日)

 

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