先日カトリック新潟教会の記事に関し、頂いたコメント欄でステンドグラスについてのやりとりがあったので、ここで本教会のステンドグラスの紹介を。

この教会のステンドグラス、図像が斬新というか、亜流と言うかわかりにくい!

 

まず配置は祭壇に向かって真正面がこちら↓

 

 

左手がこちら:

 

右手がこちら。

 

 

真正面のこちら↓は精霊の象徴・鳩が描かれていてわかりやすくはあるものの、割れたガラスのような放射状のデザインなど、なかなか独特。

(教会の公式HP=後述=の言い回しは”聖霊・堅信の秘跡”)

 

下に見えるのは炎のようです。精霊と炎の組み合わせはよくあることで、使徒言行録2章3節に基づく由。

”聖霊に満たされ恵みをいただいたときのシンボルとして炎が用いられます”といった記述も見かけました。

 

 


↓でもこちらなどは???

このろうそくの隣の物体がなぞ!
 

 

 

答えは、”洗礼の秘跡”なのだそうです。

左の茶色の容器から流れているのは洗礼の水。

確かに水滴のようなものは見えますが、粘質性の水という風情です^^)。

 

 

↓こちらはブドウがあるので聖体に関係するのかなと推測できます。

”聖体の秘跡”。

イエスを示すJHSの文字も。

 

 

 

↓アッシジの聖クララ(キアーラ)。


 

 

聖キアーラのおひざ元アッシジでは、こんなものを見てきました。

聖フランチェスコと聖キアーラが手を取り合う像。

 

 

聖キアーラ教会はこちら。

 

 

となれば清貧を貴んだ聖フランチェスコもいるわけで、それがこちらです。

 

 

 

聖フランシスコ・ザビエル

 

 

角度的に撮りづらくてひしゃげているけどこちらも難解。

鍵と手が見えるので聖ペテロかと思いきや、

ゆるしの秘跡。

 

婚姻の秘跡↓

 

 

ちょっと謎解きゲーム的なステンドグラスなのでした。

 

 

ちなみに、この教会、すぐそばまで行っても、家々に囲まれてアプローチしづらいように見えます。

が、門からの距離が長いだけで、門自体はすぐそばです~★

 

 

 

柔らかい色合いで、やっぱり美しいなぁ。

 

 

 

 

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