昨日に続き、もう一つ新潟ネタを。
今から6年前、目黒区美術館で建築家・村野藤吾展が開催された際、村野建築を見るならお勧めの場所、として糸魚川の翡翠園、玉翠園・谷村美術館のパンフレットを渡されました。
パンフレットの画像を見るにつけ、なにやら見たことのない不思議な世界が広がっているようで惹かれたものの、糸魚川かぁ、、遠いなぁ、などと躊躇していました。
そんな矢先、なにかの拍子にちょっと面白いネタを耳にします。
村野氏が、当初谷村美術館のために構想したものの別のデザインのものに差し替えられ、実現しなかった建物が、場所を変えて日の目を見た、それが新潟市内にある、と。
新潟なら糸魚川よりは便利!
という単純な発想で見てきたのがこちら。
天寿園内にある瞑想館です。
看板によると、遺作を実現したもの、とのこと。完成を見たのは没後のようです。
円柱形の建物に続くアプローチにはキノコのような庇がついていて変化に富んでいる建物です。
池の上に浮かぶアプローチを抜けて建物へ。
当然床も天井も曲線状。
展示物はあるけれど、何かを積極的に見せる場所というより名前の通り瞑想する場所なのでしょう。
でもイスも座布団もないので、立って瞑想というのもなかなか難しく、せこせこと写真を撮るだけに終始しました。
ステンドグラスが5角形のポイント地点に当たる部分に設置されています。
この天寿園。
村野建築見物のためだけに訪れたものの、見どころはこれだけではありませんでした。
このあとまるで中国にいるような空間が登場して、天寿園だけで十分新潟旅行はペイした感じ。
(でもその後市内中心部に戻ってあちこち観光しましたが。新潟は立派なお屋敷が何カ所も公開されていて見ごたえがあり、すっかり気に入りました。)
新潟駅から徒歩で来るの無理でアクセスがそれほどいいわけではないせいか、人の姿をほとんど見かけません。
入場無料で気軽に入れる場所なのに。
このあたり、ちょっと日本離れした景色です。
糸魚川もいつか行ってみたいものです。
とはいえ今すぐではないけれど。
やっと緊急事態宣言が解けたけど、今は忙しくてそれどころではありません(??)
感染者が減ったのをいいことに、今は虫歯チェックとクリーニングのために歯医者さんや眼科に通うのに忙しい日々。
それに、ANAの予約率が宣言中の10倍になった、という話を聞くにつけ、リバウンドとか大丈夫かなぁ。
でも、それらが落ち着いたら行ってみたい、糸魚川の谷村美術館!
SNSで日本全国、観光名所の画像が氾濫しているせいか、既視感のない場所、新鮮味のある場所を心が探し求めているのかも。