2017年、私の中でちょっとした渋沢栄一ブームがきて、せっせと渋沢栄一資料館(北区・西ヶ原あるいは王子)に通った時期がありました。(近頃改装したらしく、システム変更の可能性あり。)

 

ブームといっても最初のとっかかりは敷地内にある青淵文庫のステンドグラスでした。

 

都内のステンドグラス探訪に精を出していた時期のこと。

 

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でもこの渋沢栄一資料館、行ってみたら、面白くて、

以来何度も通いました。

 

面白くて、、、、そう、資本主義を推し進めた渋沢氏が関与した株式会社、学校などズラリ一覧が写真とともに出ていて、ここも、あそこも全部渋沢栄一なんだぁ、と。(夫の会社も)

 

その数500以上だったか、壮観で、一人の人の力でここまで日本の近代化に寄与できる可能性を秘めた時代ってもう二度と来ることはないのだろうな、などとその熱量に圧倒されました。

 

一度見た幕末のパリ万博の企画展では、1867年徳川昭武のお供でパリ万国博覧会を訪れている最中に明治維新への流れと日本では世情が大きく動き始め、慌てて帰国。

大きな時代の転換期の緊迫感が展示場に漂っていました。

 

というわけでもっぱら渋沢栄一目線の展示を見てきたので、今度のNHK大河ドラマ『晴天を衝け』 の切り口に驚きました。

草彅剛さん演じる徳川慶喜とのかかわりの中から浮き彫りにするようなかたちのようなので。

尊王攘夷の急進だった人が、万博に行ったり資本主義を唱えたり。

その変貌ぶりを楽しみににしたいと思います。

 

 

 

 

さて、当初のお目当てだった青淵文庫。

建築ツアーにも参加し、この建物は渋沢氏が男爵から子爵になったタイミングで、清水建設などから「プレゼント」されたものだったと説明あり。

「プレゼント」ですよ、これ丸ごと。

スケールが違います。

文庫の名の通り、書庫、書斎といった様相で、ここに注目のステンドグラスがあります。

 

 

 

外から見たステンドグラス、むろん裏側なのでよくわかりませんが。

 

 

 

かなり精巧な出来栄えなので小川三知の作品っぽい気がしたのですが、作者不明とのこと。

小川三知の関与も取りざたはされていると聞きます。

 

 

 

端っこなので分かりにくいけど、龍の模様。

 

 

 

右側の茶色い部分。タツノオトシゴのしっぽみたいなのが見えます。

 

 

 

 

 

絨毯にはコウモリ。吉祥模様ですね。

福砂屋(カステラの)ロゴや雅叙園の窓枠もコウモリがあしらわれていました。

蝙蝠(こうもり)の二文字目蝠が中国では福として使われているそうで、蝙蝠がおめでたい模様としてよく使われます。

 

 

 

青淵文庫の対面にある晩香盧と名付けられた平屋。

中は撮影禁止ですが、洋風ながらどこか和の風情もある心地いい場所でした。

(青淵文庫は一部撮影OKでした。ただし現在は不明)

 

 

お庭の渋沢栄一像。

この資料館のことをいつかブログに記したら、出身地深谷市に記念館や銅像があるという話を教えていただきました。

まだ行ったことないです。

 


 

 

またあるときはこちらでスタインウェイのコンサート。

500㎏のものを置いたことがないので、床が抜けるかも?と係員さんはドキドキだったそう。

 

 

 

またあるときは新日本フィルの室内コンサート。

あの頃はいろいろイベントがありました。

いつか再開するかな。

 

 

 

渋沢栄一資料館は、最近手入れをしたあと開館状況が異なって予約制になったり、制限になったりしているようなのでご注意を。