先日の「ステンドグラス私のお勧め:日経プラス1 「秋にきらめくステンドグラス」」
のエントリーに関連して、ゼミ友がメールで穴場の邸宅&ステンドグラスを教えてくれた。
それは: 旧山田家住宅(成城4丁目)
世田谷区の管理下に入ったそうで、この春から公開中なのだとか。
こじんまりしていて、わざわざ行くほどでもない、とのことだけど、
近くに行った折にはついでに寄ってみるのも悪くない。
送ってくれた写真を見ると、
ステンドグラスを調度品のようにうまくアクセントに使っている。
アップ
色合いも落ち着いて、とても上品。
シンプルだけど、それだけに飽きの来ないデザインだ。
一見したところアールデコなのだけど、
中央のチューリップ風の花柄がアールヌーヴォーの余韻のよう。
成城界隈は、春の桜も見事で、そぞろ歩きしたくなる。
川沿いの道は、中目黒のようなカオスとは無縁の
地元の人たちが静かに楽しむひそやかな場所。
それでいて、花の見事さは変わらない。
むしろこちらの方がよほどフォトジェニックだ。
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ステンドグラスのことを書いた日、駒沢通を歩いていたら、
救世軍の教会に、いかにもそれっぽいステンドグラスを見つけた。
外からなので、光できらめく様子は見られないけれど、
柄はよく見えた。
キリスト教の三位一体にも出てくる白い鳩。
祈りをささげる様子は、ミレーの絵画のよう。
「落穂ひろい」を書いたあのミレー。
労働の様子もやっぱりミレー的。
この教会はこれまでも見ていたはずなのだけど、
ステンドグラスには気づかなかった。
意識すると、少しだけ視野が広がるものなのらしい。
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