今更ですが…私の中では韓ドラ語るうえでこれは外せないなぁあと前々から思っていたので、思い切って書き始めました。

 

韓国ドラマ「宮(クン)~Love in palace~」

韓流ドラマを好きな方にとってはホントに今更って感じですね。たぶん韓ドラのラブコメ部門では「冬ソナ」並みの知名度です。

何しろ、2006年のドラマですから、今からかれこれ10年以上も前のドラマ。台湾版のイタキスと同じぐらい前ですね。でも、シーンのほとんどが宮中の様子なので、服装などは時代背景あまり感じない感じになってるかな?

 

 
「もしも韓国にまだ王室が続いていたら……?」という斬新な設定で大ヒットし、ミリオンセラーに達した韓国の少女マンガが原作。作品の世界観と完成度の高い衣装、40億ウォンを超える豪華なセットデザインが「色彩溢れる」見事なドラマに結実した。韓国では2006年1月より放送され、マンガのコアファンたちの間で新人ばかりを起用したキャスティング論争が勃発、放送前より多くの話題を集めた。皇太子シンを演じたのは、モデル出身で美貌と知性を兼ね備えたチュ・ジフン。プリンセス役にはK-POP界出身の元Baby V.O.Xのユン・ウネが抜擢され、同じくシンガーで元UNのJohn-Hoon(ジョンフン)も同作品で本格的に俳優活動に入った。
最高視聴率28.8%という高視聴率でラストを迎えた同作品は、世界23カ国で放送された。

 

【あらすじ】

韓国に王室が続いていたら…が前提のお話。高校でデザイン科を専攻する平凡な女子高生チェギョンは父親の借金のせいで、家計が危機に追い込まれて悩んでいた。一方、現皇帝の病が深刻化したために結婚を迫られた皇太子のシンはひそかに付き合っていた恋人ヒョリンにプロポーズをするがプリマになる夢を諦めたくないと断られてしまう。皇太后から、かつて前皇帝が友人とかわした「お互いの孫を結婚させる」という約束を守るために、その友人の孫を許嫁として結婚するように命ずるが、その相手が同じ高校に通うチェギョンだった!?お互いによく知らない相手との結婚に反発しあうが…。

 

女子なら誰もが憧れるシンデレラストーリーの王道ですね。何せ、相手が本当に王子様ですからえらいこっちゃです。でも、「政略結婚」では幸せになれない。そこにはやっぱり「愛」が必要なんですよね。出会いは突拍子なくても若い二人が徐々に距離を縮めてお互いにかけがえのない存在になっていく。その課程がキュンキュンします。韓ドララブコメの王道を味わってみてください。

 

【キャスト】

皇太子イ・シン役/チュ・ジフン

知性と美しさを持って生まれた皇太子。性格はクールで幼少期から次期皇帝としての品格を重んじて育てられたため、甘えるのも甘えられるのも苦手で常にポーカーフェイス。でも、本当は人一倍愛情に飢えている心優しい孤独な王子。

 

チュ・ジフンはやっぱりモデル出身なだけにスタイルが抜群です。

それだけに佇まいがまさに皇太子。そしてこのクールな顔立ちがシン皇太子のの‘ツン’な部分を引き立たせます。でも、実は寂しがり屋で甘えるのが苦手な役柄。そんな皇太子がチェギョンに甘え始める‘デレ’姿がキュンどころです。基本的に笑顔もが可愛い。そして泣き顔もステキな彼です。

 

個人的には、そんなに好みのお顔ではないのですが、彼のハニカミは最強だと思います(笑)

 

 

 

女子高生シン・チェギョン役/ユン・ウネ

 

将来デザイナーになるのが夢で、とにかく天真爛漫で明るい今どきの女子高生。でも、父親の借金返済のために、突如湧いて出た皇太子との結婚を泣く泣く承諾。慣れない宮中での生活とクールな皇太子を前に戸惑いながらも、持ち前の明るさで乗り越えていこうとする根性があり。シン王子と性格が真逆なためにぶつかり合うもこともあるが、シン王子の孤独を理解し始めるとそれを包み込む愛情を持つ器の大きさも見せる。

 

今はすっかり大女優のユン・ウネちゃんですね。でもこのころは本当にかわいい!まぶしいくらいにピッチピチの女子高生を演じています。彼女ナシでこの役は考えられないと言ってもいいくらいの当たり役じゃないでしょうか。これを演じていた時は21~22歳。女子高生でもまだまだいける歳ですね。

 

個人的には、ウネちゃんのドラマいろいろ見ましたが、やっぱり宮が一番好きだなぁ。

 

 

義誠君イ・ユル役/キム・ジョンフン

 

シンのいとこ。本来は王位継承第1位だったユルだが、現皇帝の兄でもある父親が皇太子の時に亡くなり、母親とともに国外追放になる。前皇帝亡き後、皇太后の慈悲により宮廷へ戻ることになったが、これまで多くの時間を外国で過ごしたせいか、宮廷に対する拒絶感がないユルは生まれ持った温厚な性格で誰からも好かれる。しかし、いつしかシンの妻であるチェギョンに好意を抱くようになり、皇太子の座を巡りシンと対立することに…。

 

ジョンフンはキラキラ王子様のイメージですね。前半は宮中で戸惑うチェギョンの心のよりどころとしての役割が大きいのですが、母の王位継承への強い思いを背負っていろんな意味で痛い存在になってきます。

 

個人的には、もう少し身長があったらよかったのになぁって思いました。シン王子と並ぶとバランスが…。

 

 

 

ミン・ヒョリン役/ソン・ジヒョ

 

世界的プリマを目指している皇太子の元恋人。シン王子にプロポーズされるも、自分の夢を諦めきれず断ってしまう。でも、皇太子がほかの女性と結婚すると知ると急にシン王子の心を取り戻そうと奮闘する。シン王子を蹴落とそうとするユル王子のママに後押しされていろいろ試みるが時すでに遅しで…。

 

「自分の場所を取られた」感はユル王子と同じくらいあるんですよね。でも、自業自得でしょ?まさに‘覆水盆に返らず’ってやつですね。かなり主役の二人にとってはかなり痛い存在です。

 

個人的には、こんなに落ち着いている女子高生は嫌だなぁと思っちゃいました。美人さんなんですけどねぇ、なんか暗いんです…。

 

【相関図】

 

シン王子の祖母に当たる皇太后がかなりかわいいおばあちゃまです。そして、ユル王子の母ファヨンがこのドラマの中の毒ですね。彼女の息子を皇帝へと言う執念が事を複雑にします。

 

 

架空とはいえ、王室をテーマにしているだけに、衣装や装飾品なども豪華で見ごたえがあります。そして、何度も言いますが王道のシンデレラストーリーをストレートに描いているので、少女漫画を読む感覚で見ることができます。韓流ビギナーの方にはぜひ一度は見ていただきたい作品です。

 

 

 

 

 

 

ここからはネタバレあり~これからご覧になる方は読まないでね~

【おすすめポイント&感想】

まずは感想から…

 

このドラマ、名作なのですが実は突っ込みどころも満載なのです。

中でも一番突っ込みたいのはこの方

現皇帝であるシン王子の父ですね。

実はこのドラマのすべての元凶はこの人だと思うんですよね。

この人がユルママと不倫しなきゃユルも国外追放されることがなかっただろうし、自分の事は棚に上げてユルと噂になったチェギョンを国外に追放したり、挙句の果てには自分の息子も見捨てようとする…。

 

それなのに、ユルがすべて自分の責任と公表し、ユルママと共に姿を消した後はド天然の皇太后と「よかったよかった、これですべてがおさまった~」と談笑する始末。

「いやいや、すべての原因はあなたですから…。」

と思わず突っ込んでしまいましたわ。

 

まぁ、ユルが国外追放されなければ、シンとチェギョンはくっつかなかったんですけどね。

 

 

そして、もう一つの突っ込みどころは一番最後のシーン。

留学と言う名の国外追放となったチェギョンがマカオでシンのプロポーズを受けて結婚式をするシーン。

最後にハルモニ皇太后が見守る中、2人で記念撮影の最中にチェギョンが吐き気を覚えたのを見て、「まさか、おめでた!?」とハルモニに言われて驚く二人という場面があるのですが、もしそれがつわりだとしたら、本当にいつの間に!?と言う感じなんです。

 

チェギョンがマカオに行ってからどれくらいの月日が経ってシンが会いに来たのかがよくわからないので何とも言えないのですが、結婚式にハルモニがいるということは、プロポーズの後すぐに結婚式をしているわけだし、もしプロポーズの後に事があってもつわりが始まるどころか着床すらしてないだろうし…。

 

と言うことは、マカオに来る前に二人が結ばれていたことになるわけで…だとしたら、人込みでキスした後?それともチェギョンのしゃっくりが止まらなかった夜?それ以外にそんな大事な場面あった?って感じで…。

 

どのタイミングで二人が事に至ったのかが謎なのですが、二人が顔を見合わせて驚いている姿は、心当たりがある感じの驚き方で、その上クレジットではジュニアと共に写る二人の写真があったりで…最後の方の時間背景がいまいちよくわからなくて「いつの間に!」と突っ込みたくなります。

 

 

 

そして、おすすめはやっぱりキスシーン

一番最初のキス。強引に床入れを用意され、二人で閉じ込められた時ですね。あーでもないこーでもないとやり取りしているうちにチェギョンが可愛く見えちゃったんでしょうね。まぁ、精力のつく漢方も飲まされていたシンにとっては、我慢できなかったってところでしょうか(笑)

 

 

 

これは放火犯に仕立て上げられ、落ち込んでいるシンをチェギョンが心配して見に行ったものの、「俺の事はほっといてくれ」と言われ、チェギョンが「愛してる。こんなに胸が痛いのはい愛しているからでしょ?」というと、「一緒にいたらお前の翼も折ってしまうかもしれない」とまた突き放すシン。「それでもかまわない、だからそばにいろって言って!」というチェギョンに、「そばにいてくれ、どこにも行かないでくれ、俺を一人にしないでくれ」とやっと本音をぶつけたあとのキス。

 

最後のセリフ、言うまでにかなり時間がかかるので、チェギョンが諦めて立ち去ろうをするのを引き留めるように言うんですよね。

 

そのあとチェギョンがシンの胸に飛び込んでいくのですが、この時のチュ・ジフン君のキスのテクニックがヤバすぎです。チェギョンの腰のあたりに手を回したままで、顔だけ動かしてあれだけ上手にキスできるものでしょうか…。高校生にしてこんなテクニックを持つ皇太子、ヤバすぎです(笑)

 

 

 

そして、このドラマの一番のキスシーンがこれ。

国外追放されることが決まったチェギョンが、一緒にいられるのも最後かもしれないから自分が育ってきた普通の生活をシンに見せたいと町へ連れ出す場面。庶民の生活に子どもみたいに驚いて喜ぶシンに「私の事、どれくらい好き?」と聞いたチェギョンに出したシンの答えがこの人ごみの中でのキス。

 

この撮影、かなりのロングアングルでゲリラ的に取られているようで、まわりの人たちも驚いて写メ撮る人なんかも写ってたりします。二人のまわりが徐々にモノクロになって、二人だけが色を放つ演出がされているのですが、何せ韓流スターですからね、演出なしでもオーラがあるわけで、こんな美男美女が撮影隊も近くにいない街中でキスしてりゃあ誰もが足を止めちゃいますよね。いろんなな韓流ドラマを見てきましたが、このキスシーンは私のすごく好きなシーンのひとつです。

 

個人的には、チェギョンに心をぶちまけた後のシンの甘えぶりが愛おしくて仕方がなです。そして、最終話とその1話ぐらい前からは何度見ても泣いてしまうんですよね…。それだけに、続編が大人の事情により全く違うものになってしまったのは残念で仕方がないです。

 

希望としては、チュ・ジフン&ユン・ウネのコンビで今度は大人のラブコメやってくれないかなぁ。大人になった二人の絡みが見てみたいです♪