「花ばかり意識しないで庭をつくると断然楽しくなるよ。
花を追いかけすぎると疲れてしまう」(ポールスミザーのナチュラルガーデンより)
どうも、こんにちは👋
春爛漫な今日この頃、ガーデニング好きな人には楽しい季節ですね。
ということで、僕の庭作りの思い出なんかをサクッと記します。
僕が家を建てて数年後、庭作りを始める際に最も参考にしたのが、
ポール・スミザーさんです。以後は庭作りの心の師と勝手に思っています。
日本古来の野草に魅了され来日して以来、その土地の日照条件や、
気候に逆らわない植栽を提唱しているポールさん。日本人以上に日本の植物、
野草に精通し愛している人で、日本人だったら
特に珍しくもないススキやスゲなどの
グラス類。ヤツデやシダといった日本に自生している在来種を庭作りの中心にしています。
さらに、普通の園芸書には必ず載っている「病害虫」に対して
「農薬を◯倍に薄めて散布します」なんて野蛮なことは絶対に言いません。
「無農薬」これはポールさんの庭作りの基本的な条件です。
『良い虫と悪い虫、バランスよくいればいいんだよ。丈夫で元気な植物は虫にも強い』
『植物の情報は、虫たちが口コミでひろげてくれる。虫たちに評判のいい庭。
そんな庭で、人間が気持ち良くないわけがない』(ポール・スミザーのナチュラル・ガーデンより)
「虫たちに評判のいい庭」・・・最初に読んだ時は目から鱗でした。
まさに、理想的な庭です。僕の庭作りや自然に対する認識はポールさんの、
次の言葉に集約されます。
『無農薬にしたら、虫はどうやって退治するのか聞く人が多い。けれど、
無農薬にするということは、ただ虫を殺す方法を変えることじゃない。
その虫を捕食する生き物は何か?その天敵はどんな環境を好むか?そうやって、
全体のつながりまで調べる。ここは、自分たちだけの場所じゃない。
みんなお互い様で仲良く生きていける場所を作るのが無農薬の目的だ』
『無農薬は、虫とりが大変という人がいるけれど、人間が見つける前に、
鳥や動物や他の昆虫も、お腹をすかせて見つけている。虫のことは虫同士に任せ、
鳥やカエルやコウモリや他の生き物の助けも借りて、みんなで仲良くやっていこう』
なんか、どこかの国の政治家に聞かせくなる言葉ですけど・・・・まあ、いいでしょう。
でも僕は上記のポールさんの言葉に感化されて、なるべく殺虫剤は使わずに
まさに虫達に評判の良い庭を造りたくて、試行錯誤してきました。
あれから10年以上経ちましたが、猫の額のような庭で、僕なりに実践しています。