人生をピンセットでつまむ -21ページ目

私を揺さぶる本

年末年始にかけて暇な時に本を読んだ。

そんな読んだ本をちょっとご紹介。

ヤン・ソギル著の『闇の子供たち』

内容は幼児売春や臓器売買を生々しく描いたフィクションだが、

私個人としては、少なからず似たような行為がどこかで行われていると感じた。

そう思うと読んでいて目を伏せたくなり、

時折、気分が悪くなったが、読み進めないではいれなかった。

なんだろうこの自分の残酷さは。

そう思いながらも、ひたすらに読み続けた。

この本の感想や評価は、興味があれば是非読んで判断して頂きたい。

私にはこの本の内容を上手く書くことが出来ない。

それほどにショッキングな内容だった。

私はさほど不自由なく生きている。

しかし、世界のどこかで、

名も知らない子供達が自分の意思を無視され、

親に売られ、やがては早過ぎる死を向かえている。(だろう)

そんなどこかの誰かに今、心を痛めても、

私はなあなあと生きている。

運命ってなんなのだろう?

と、非常に考えさせられる一冊だった。


それから、もう一冊は、

安部公房の『壁』を読んだ。

相変わらずの安部公房ワールドで、

まるで意味が分からなかったが、

なんなのだろう?この読んでしまう感じは。

混沌とした内容と謎に心惹かれて私を放さない。

そんな魅力に溢れた作品だった。

安部公房は間違いなく、私の狭い世界を広げてくれた一人だと思う。

これからも同著者の作品をどんどん読んで行こうと思う。

天才は理解出来ない、けれど私は天才に挑んで行きたい。

馬鹿も天才に近づけると信じて。


ちなみに内容は・・・上手く説明出来ないので興味があれば触りだけでも、

ネットや本屋で探してみて欲しいと思う。


今日はこんな感じで失礼したい。

ではバイバイ。

寒空の酒場

ダンス ダンス


風に吹かれ速く動く雲から


見える寒空の満月


マティーニに唇を濡らし


かじる塩辛いオリーブ


そして夜は更ける


ディアブロ


バラード


ラムコーク


ご機嫌な僕らは


ダンス ダンス ダンス


刹那の夜を永遠に変え


地軸を回す


空を翔る光


踊る月


踊る僕ら


偶然を奇跡に


変える


アルコール


僕らは月の上で踊るんだ


ダンス ダンス ダンス


口に含んだ


ラムコーク


見えるシャングリラ

埼玉~山梨へ4日目(後編)

すっかり忘れていた旅行記を書こうと思う。

埼玉か山梨を目指して走り出した私達は、

車窓から向かう先の空を細めた瞳で眺め、

一抹の不安を覚えた。

空一面がねずみ色に支配されている。


人生をピンセットでつまむ-ねずみ色

サムライ!ニッジャ!スキヤキ!フジヤマ!!

最初の三つは関係ない。

が、愛しのフジヤマは見えるだろうか?

そればかりが気がかりで、

私達は埼玉~山梨のウネウネ道をひた走る。

そんでもって若干酔う。

おえっぷ・・・

そう口から何かがチョロっと飛び出した時、

ヒタヒタと小さな涙がフロントガラスを叩き零れた。

雨だ。


人生をピンセットでつまむ-富士五湖


雨に濡れる、たぶん山中湖。

今や記憶が曖昧で河口湖?だったか山中湖?だったか、

定かでは無くなってしまった。

老いって怖い。

そんな、たぶん山中湖で憧れのフジヤマ方向を眺める。


人生をピンセットでつまむ-富士山


ん?

フジヤマはどこにあるの?

ねぇ?

教えてよ、赤ペンセンセーーーーーーーーーーーーーーー-------っ!!

って事で目の前にそびえていたであろう、

ジャパニーズ ビューティフル マウンテン、ことフジヤマ先生は、

その姿を私達には見せてはくれなかった。

友人ぺぺ君は九州、私は東北から来たと言うのに、


この!!いけずぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!


私は衣の袖を噛んだ。

ガシガシ噛んだ。

バカ!バカバカ!!


人生をピンセットでつまむ-山中湖


そんな私等を尻目に重苦しい鈍色の空が、

ますます勢力を増し、今にも落下して私達を包みそうだ。


今は見えぬフジヤマよ、また次回会おう。


そう心で呟き、車に乗り込んで帰路に向かった。

私達の二日間の旅が終わりへと向かい、

時計はその針をカチカチと規則正しい音をたて進む。
高速道路に乗る頃には空は激しい粒を降らせ、

車体を容赦なく叩き付けた。

心身共に疲れを覚えた二人にあまり会話は無い。

そうして、無言の二人は最後の目的地、

埼玉のどこかにひっそりと佇む、

とんかつ屋『おつき』へとたどり着いた。

ここも非常に思い出深い定食屋だ。


人生をピンセットでつまむ-プラチナポーク


私達は共に金にものを言わせ、

一番高いプラチナポーク定食を頼んだ。

ちなみに私はメンチカツを単品で更に頼んだ。

箸を付けるとサクリッ!とした軽やかな音をたてる。

カラッと揚がった衣が若かりし頃を思い起こさせ、

唾が口の中に広がるのを感じた。

そうして、私達は一心不乱にとんかつを貪り食った。


美味い!美味い!美味い!


思い出が甦り、私の目じりが濡れた。

私達の旅の幕を閉じるには最高の場所だった。

そんな満腹ボーイ達は世界の終わり、

レンタカー屋へと到着し、借りた車を返した。

ついに終わりの地へとたどり着いたのだ。

今回の旅が思い起こされる。

ぺぺ君との再会、思い出の地を回るドライブ、

そして新たなフジヤマへの旅立ち。

私はこれらの濃密な時間を反芻し、微笑が零れた。

本当に良い旅だ。

そう思って見上げた空はもう藍色に包まれていた。


さあ帰ろうか?


こうして私達は電車に乗り、池袋駅で別れた。

またこんな旅がしたい。

そう思い、ぺぺ君に別れを告げ、

山手線へと向かった。

チラッと振り返るとキャスターバッグを引くぺぺ君の背中が小さく見えた。

私はまた口元に笑みを浮かべ、家路を急ぐ人ごみの中へと紛れ消えた。

振り出しに戻る

何だかんだギャン玉ブオン!ブオン!

つって振り回してたら、

年越してた。

思いがけないサプライズ。

ライフ イズ ビューティフル。

てな感じで時は2009年を迎えちゃった訳だ。

私が求めるビーナスはどこで何をしているか分からないけれど、

そんな彼女を探す旅は除夜の鐘と共に始まりを告げた。

09のテーマが歌によって脳内に流れ、

私の体を熱くたぎらせ寒空を焦がすかのよう。

だからエレジーは聴かないでおこう。


エクレアを頬張った時の


あの甘い時間が私は好きなんだ。


明けましておめでとう。


ギャン玉男とビーナス。

本、読書、素晴らしい。

寒い寒い夜は、酒と映画と読書でしょ!?

ってなもんで、いつもの様にニヤニヤしながら本を読んだ。

なのでその感想を話しちゃう、ちゃうちゃう、みたいな。


って事で、私が今はまっているシリーズの物の異形コレクション、

その中の『ロボットの夜』を読んでみた。

どの作品もロボットが人間界に密接しており、

この先、ロボット技術が発展すれば起こりうる話だと思った。

ロボットが人間を超えた時、管理する側が取って代わられるのだろう。

そんな想像がこの話には溢れ、

人類が滅亡してもロボット達がこの星を守って行く。

或いは人類を抹消して生き残るのであろう。

この話は決して遠い未来の話ではない。

そう感じ、背筋に冷たさを覚える作品の数々だった。

面白怖い。

おもこわなのです。


それから、クリスマスに買ったばかりの星新一『きまぐれロボット』を読んだ。

こちらは短編集でロボットや薬により、人々に起こるエピソードが描かれた話。

内容が分かりやすく、子供向けなのかな?などと思いながら読んだが、

これは大人も楽しめる話だと思った。

特に便利なロボットや便利な薬を開発した博士に、

それでひと儲け出来そうだと感じた人々が譲ってくれと懇願し、

譲り受けた結果思うようにはいかなっかった。

みたな話が多いのだが、

これは『楽しては儲からないんだよ』と言う事なのだろう。

しかし、そんな内容のはずなのに皮肉じみていないし、説教臭くもない。

ここがこの作品の非常に良い所だろう。

とても読んでいて楽しかった。


そして最後に、友人の勧めで読んだ本。

『なぜ君は絶望と闘えたのか本村洋3300日』

こちらは光市母子殺害事件の被害者遺族、本村洋さんを追った、

ノンフィクション作品。

この事件は新聞やテレビで何度か目にしたが、

この本の様に事細かくその詳細を目の当たりにすると、

あまりにも痛ましい事件であり、

本村さんの怒りや悲しみの心情は計り知れないものだと改めて感じる。

なのでこの本を読みながら、その本村さんの気持ちを考えてみたりもするが、

その事件の内容があまりにも自分の心のキャパシティーを超えている為、

追いついて行けない自分がいる。

つまり、この事件の被害者である本村洋さんの気持ちを、

安易に量ることは出来ないという事だ。

可哀想だ、酷い事件だ、あの犯人は死刑になるべきだ、

などと簡単な言葉で終わらせてしまってはいけない気がする。

私はこの被告人が本村さんが求めるように死刑であるべきだと思うが、

その死刑であるべき、という事をよくよく考えなければいけない。

本村さんが身を粉にして、命を削って、法律のあり方を問うたこの事件を、

私は心して理解し受け止めて行かなければいけない。

それは被害者遺族だけでなく、

私自身も、もっと関心を持って見定めなければいけない事だと思った。

今回の小説を読み、色々な事に関心を持ち、

これから起こる犯罪をどう見、どう考えるか、その指針になった気がする。

そういう意味でこの本を読めた事を非常にありがたく思う。

想像を絶して辛く目を背けたくなる内容だが、

これから本村さんには人生を幸せに生きて欲しいと思う。

他人の私だが、それを切に願うばかりだ。

以上、稚拙な文章で申し訳ない。

それでは今日は失礼。

メリーって誰?

本日は恐るべきクリスマス・イブと言う事で、

家に篭城し、全てに耳を塞いで過ごそうと思ったのですが、

優しき友人ズッキニ君が「何かやりませんか?」と言ってくれたので、

そんな計らいによりズッキニ邸で、

ドキっ!男二人のクリスマスパーティーをする事となった。


人生をピンセットでつまむ-イブ


人生をピンセットでつまむ-ケーキ


ぶはははは~全てデブになる食い物ばかりだ~ぶはははは~

年末年始はメタボリックだよぶははは~ってなもんですね。

ぶひ。


そんなこんなで、二人ギャン玉クリスマスを過ごす訳ですが、

前から今年の自分へのご褒美としてスントのコアと言う時計を買おう。

そう心に誓っていたところ、先日の東京~埼玉~山梨旅行で、

私が算出した旅費を実費が遥かに凌駕した為、

今年の自分へのご褒美を断念する事にしました。

だが、考えてみればそれはあまりに寂し過ぎて、

サイレントナイト、ホーリーナイト、

そんな私は仏教徒(嘘)、とか思ったのでちょっと考え直した結果。

古本屋で本を買うことにしたのです。


人生をピンセットでつまむ-プレゼント

ちょー大人買い!

ちょー怒涛の1470円っ!!

安過ぎて腹痛いっ!!

ぶひぶひ。

ちゅー事で、


人生をピンセットでつまむ-読書


読んだ。

ちょー面白い!

あんま読んでないけど、

ちょー面白いに決まってるでしょ!!
そうでしょ?


人生をピンセットでつまむ-アムロ


うん。


今年は楽しいクリスマス・イブを過ごす事が出来た。

三年連続明石家サンタも観た事なので寝ます。

ぶひぶひ。

ギン、そして幻想

ギンは生まれつき赤い瞳だった。

稀有な存在の彼はみんなからどこか恐れられた。

無口で蒼白の肌に赤い瞳。

背の丈は高校に上がる辺りには180cm程になった。

一人ぼっちだった、そんなギンに声を掛ける者が現れた。

その者の名は幻想と言った。

幻想はギンに何の躊躇いも無く接し、穏やかに笑い話しかけた。

やがてギンと幻想は長い時間を共に過ごすようになる。

名の通り誰をも煙に巻くような幻想。

そのヒョウヒョウとした雰囲気がギンには心地よかった。

「おいギン、俺に付き合え」

ある日、幻想はそう言ってある古びた小屋へと連れて行く。

河川敷の個人畑に佇むそんな体の小屋だ。

幻想はその小屋の扉を開け、ギンをその中へと導いた。

小屋は農具を収納している想像通りの小屋であり、

何故、幻想が自分をそこに連れて来たのかギンは思案する。

そんなギンの迷いを他所に幻想はごそごそと農具をどけ何かを探し出す。

「あったあった久しぶりだから手間どうな」

そう言って小さな正方形の木箱を手に持った。

「これは鍵だ」

言ってる意味が分からず幻想を見入り、やがて言葉を発する。

「鍵・・・?何の鍵だ?」

幻想は右口角をキュッと上げ、

「違う世界の扉の鍵さ」

そう答えた。

違う世界、違う世界、違う世界×幾ばくかの時

理解出来ないその言葉に、幻想の発言を待つ。

「違う世界に行けるんだよ、これがあれば、

だけれどこれの問題点は行きたい世界に行けるとは限らない所だ。

ただ、この先には自分を必要とする人やもろもろ、あるいは人型の者が待っている。

それはもしかすると僕らの生きる意味なのかもしれない。

ギン、君と出会ったのは偶然ではなく、僕は必然だと考えているよ。

僕は神の存在を信じない。

いや、自分が惹き付けられる力を神と言う言葉で片付けたくは無い。

僕らを必要とした者が呼んでいるんだよ」

そう言ってギンに視線を流した。

やや間を置いき、

「面白い、君は本当に面白い男だよ」

そう言ってギンは今まで見せた事のない様な生き生きとした、

赤いを輝かせた。

そうして幻想は箱の鍵を開けた。

正方形の物体はルービックキューブの様にカチャカチャと回転し、

幾度も意味を成しているであろう動きをする。


その瞬間、強烈な光が瞬いて世界が全て白くなった。

などと言うベタな演出は無く、

箱の動きが止まると小屋の壁に一つの扉が出来ていた。

幻想はギンにその扉を開ける様促す。

その先には箱が用意した世界が待っているのだろうか?

ギンはそんな事を考えながらそのワクワクを抑えきれずにいた。

新世界が僕らを待っている。

ギンも幻想もそんな思考を共有して、二人が顔を見合った。

二人の顔は夢を見る子供の顔に思えた。

それはとても、暖かかった。


暖かかった。


のだろう。

埼玉~山梨へ4日目(前編)

我々は埼玉県秩父で一夜を明かし、

次の目的地、山梨へと向かう。

何故、山梨なのか?ギャン玉ちゃん?

と、問われれば我々ギャン玉ァ~ズはこう答える。

富士五湖方面から富士山を眺め、写真を撮る為に決まってるだろうーが!!

そんなこんなでギャン玉ァ~ズは秩父から山梨へと向かう山道を走る。

すると、何やらダムが見えて来るではありませんか。

だから勿論そのダムを目指すのです。


人生をピンセットでつまむ-ダム!


朝の光に照らされたダムは非常に清々しい。

ダム好きの私のテンションも朝ながらも必然的に上がる。

いわゆるこれは朝立ちだ。

いや、違った。

決して私の股間はテンションを上げてはいなかった。

嘘言ってごめんなさい。



人生をピンセットでつまむ-ダム!!


けれどもそんな私は、単なる水溜りに海辺育ちだからか、

いっぱいの水を見るとやはり興奮してしまうのだ。

だが言っておくが、変態な訳ではない。

ただただ純粋に水の集合体が好きなのだ。

しかし、逆にその水溜りに恐怖を感じる事もある。

水の底を覗くと吸い込まれそうになるからだ。

あれは何なのだろう?

好奇心と恐怖が水の集合体にはある。


人生をピンセットでつまむ-ダム!!!


凛々しいその姿に惚れ惚れとして眺める。

冷たさを感じさせるコンクリートの建造物は素敵だ。

冷たくされればされるほどに追いかけたくなる。

これって恋?ですか?


人生をピンセットでつまむ-滝沢ダム

そんな恋をしたこのお方は、

どうやら滝沢ダムと言うお名前らしい。

そして、まだ埼玉県秩父市だ。

我等ギャン玉ァ~ズは先を急がねばならない。

後ろ髪引かれつつ目指すは富士五湖近辺。

日本一の山、富士山をそこから眺める為に来たのであるから。

我々は車へと乗り込み走り出した。

ヴィッツは静かなエンジン音で坂を上る。

左右に揺れる車体は朝日で路面に影を落とし、

その影が車体と同時に揺れる。

それはまるで生き物のようだな。

などとそれを眺め私は思った。

揺れる揺れる車体は揺れて僕等を運ぶ。

東京~埼玉へ3日目(後編)

299号をひた走り、やがては140号へと乗り換え、

長瀞方面へと走っているのだが、どうも、

「渋滞しているのだよ!」

とレンタカーのカーナビが教えてくれているらしく助手席の友人が伝える。

普段、私はカーナビなどと言う近代兵器は使用していないので、

「そんな事も分かってしまうのかい!?ちんちくりん?」

などとカーナビとか言うちんちくりんに何故かライバル心を覚え、

旅は本の地図片手にムフフだろうー!バァ~ロォ~!

とか思ったかどうかは定かではないが、

「便利だね♪」と普通に思った。

そんな近代兵器が示唆した様にやがて渋滞が訪れた。

ちょうど道路が一望出来る坂の上から見るに、

長く色とりどりの鉄の塊が並んでいるのが分かる。

さすがに三連休の中日。

人々はこの不景気にも関わらず密かに世に飛び出しているのだ。

私達はこの渋滞にどうしたものかと逡巡し、

あれよあれよと流され、行きたい長瀞岩畳にたどり着けずにいた。

てか何せ渋滞が酷過ぎて上手く進めない、たどり着けない。

なので、我々はナビ上の地図を眺め賭けに出る。

「ここだ!こっちに進むのだ!!」

そう決心し、迷う。

時は刻々と過ぎ行き、秋の空からは太陽が消えかけている。

私達は焦りを感じ、これでは写真が撮れないぞ!

と、せめて紅葉が撮影出来そうな場所を見つけ車を止めた。


人生をピンセットでつまむ-紅葉


おぉギリギリセーフ!

とか思った訳だが、まだ目的地には着いていない。

だからせっせと撮って先を急いだんだよ。


近づいた岩畳はまだ渋滞していたのだが、

もう待つしかない。

目指すは岩畳だ。

そうして待ちに待って駐車場へと入り、

私達は念願の岩畳へと侵入する。


人生をピンセットでつまむ-岩畳


暗い・・・暗いぞ・・・

そして、地味・・・地味だぞ・・・

などと思いながら、

日は落ちて行ったのだ。


人生をピンセットでつまむ-木


何か木がライトアップされていた。

せっかくなので撮った。

綺麗かな・・・?

そうして長瀞を後にし、予約した秩父のホテルへと向かった。

その時もう渋滞はしていなかった。

ホテルに着いた私達は温泉に入るべく、

あらかじめ調べた武甲の湯へと向かい、

寒空の露天風呂を堪能し、

今度は夕食へと足を運んだ。

ここは私の要望である秩父のお店。

過去の記憶でタン麺が非常に美味く、

是非、食べたいと思っていた店で食した。

友人ぺぺ君も美味いと言ってくれ、

連れて来た甲斐があったと安心した。

やはりあそこのタン麺は美味い!


タン麺を堪能した私達はホテルへと戻り、

コンビにで酒を買い飲んだ。

久しぶりにぺぺ君に会ったので色々な昔話や近況に花が咲き、

終止笑い、楽しい時間があっと言う間に流れた。

遠く離れた友人と今もこうして笑い合っている。

私は人生において素晴らしい友人に出会えたのだと今更ながら気づく。

この旅、それが私にその事を深く深く刻んだ。

良い旅だ。

そして、この旅はまだつづく・・・


人生をピンセットでつまむ-友人


(タイガー・ジェット・シンのTシャツを着てくつろぐぺぺ君。

 これは以前、私がやっていた店で売っていた物だ。

 着てくれてありがとー!!しかし、凄げぇ酔っ払った・・・)

東京~埼玉へ3日目(前編)


3日目は場所を東京から埼玉へと移動した。

これは今回、結婚式で上京するに辺り、

九州から来るぺぺ君と東北から来る私が、

折角会えるのでドライブ旅行をしようと提案し、

その実現となったのである。

ちなみにぺぺ君は大学時代の同級生だ。

そんなペペ君と埼玉県飯能市集合という事で、

西武池袋線に乗り景色を眺めながらまずは電車の旅を満喫した。

そんな満喫中の私は何となしに隣の車両を眺める。

すると知っている人が見えた。

まさにそれはぺぺ君であった。

私がそちらを凝視していると、

彼もこちらに気づき、

『やあ』と言った様にお互いに手を上げた。

そうして、二人の旅が始まる。


飯能に到着した私達はまずレンタカーを借りるべく、

トヨタレンタリースに向かった。

僅かばかりの時間を経、

ぺぺ君が手続きを済ませ最初の目的地へと向う。

それは入間市にある『古都』と言う名の定食屋だ。

ここは彼の要望で決まった行き先であり、

私も懐かしい思い出溢れる店だ。

そこで懐かしき定食を頼む。


人生をピンセットでつまむ-古都


何だ・・・何だこの量は・・・

このボリュームは知っていたはずだが、

久しぶりにご対面するとそのあまりの量に、

絶句した後、思わず笑いがこぼれる。

そして、まるで完食出来る気がしない。

そんな敵前逃亡の寸前の私達は、

半笑いで食った。

出来る限り食った。

だが、食っても食っても減ってる気がしない。

まるで幻を見ているかの様な定食。

そんな夢の定食がここにはある。

ちなみに私は半分も食えなかった。

残してごめんなさい。


私達は罪悪感を覚えながら店を後にした。

向かうは秩父の長瀞岩畳。

そこに向け私達は走り出した。

299号を懐かしのFMラジオNACK5を聴き走った。

この道には私の思い入れがある。

約2年半?この道を通り勤務先へと向かった。

片道1時間の通勤ドライブは私にとって快適と苦痛の狭間を行き来した。

いや、苦痛の方が圧倒的に多かったはずだが、

今となればそれもいい思い出だ。

私はその道を走りノスタルジックな気分に浸った。

あの頃の私の姿を思い出しながら、

まだ若かったあの時の自分を・・・

またアクセルを踏みスピードを上げた。

そうして私は過去へと戻る。