人生をピンセットでつまむ -20ページ目

ほりでい

何だか気づけば、

二月が終わっていたのです。

時の流れは歳を取る事に、

早まり、「あ!」っと言う間に、

一週間、一ヶ月、一年と過ぎて行きます。

「姉さん!これは恐るべき事ですっ!!」

いや、よく考えてみれば、

私には姉さんなんて居ませんでした。

嘘です。

嘘。

そんな狼少年、

もとい、狼中年の私は、

少年ナイフの『RIDING ON THE ROCKET』の、

(歌はこんなんです→RIDING ON THE ROCKET

サビの部分を口ずさみながら町を散歩します。

狼中年が歌う、少年ナイフ。

何て素敵なホリデイ。

ぴゅるぴゅるり、

とまだ冷たい風が頬をなぜるけれども、

だけれども、春はもうその先に待っているのです。

たぶん、おそらく。

ああああ、暖かな春が待ち遠しい。

私の財布にも共に春が訪れれば良いなあ。

そんな浅はかな希望を抱いて、

町を内股で歩き、

空を見上げました。

そこには、水色絵の具の様な空があり、

ぴゅるぴゅるり。

っとまた風が頬をなぜました。


へっくしん!


花粉かな?

ああ、もう春なんだなあ。

グミ・チョコレート・パイン

大槻ケンヂ原作、ケラリーノ・サンドロヴィッチ監督・脚本の、
『グミ・チョコレート・パイン』を鑑賞した。
この作品は、興味があったが原作をまだ読んでおらず、
とりあえず映画から入ってみる事にした。
内容はと言えば、高校の同級生ケンゾー、カワボン、タクオは、
つまらない同級生達との差別化を図る為、
ノイズバンドを組む事を決意する。
だが、彼等三人は楽器の経験がない。
形だけでも取り繕う為、楽器が出来るバンドメンバー募集する。
そこに現れたのは・・・
みたいな青春グラフィティー。

どちらかと言えば邦画に限っては原作を読まないと、
映画は観ない様にしているのだが、
今回は、ケラリーノ・サンドロヴィッチが監督・脚本だったので、
観てみる事にしてみた。
いや~しかし、予想を遥かに超える面白さだった。
その背景が、やや被る部分もあって自分が高校生の頃を思い出し、
あ~あんな音楽聴いて溢れるエネルギーを発散したな~とか、
エロ本で女子をガシガシ勉強した気になったな~とか、
とにかく無駄なエネルギーに支配されて過ごしていた事を思い出した。
この映画は30代の男性達が観ると、
とても笑えて、ノスタルジックな気持ちになれる気がする。
そういう意味で、是非、世の30代男性諸君には観ていただきたい。
私はそう思うのです。
ちなみに女性はこの映画を鑑賞して共感を得られるか?
と聞かれれば、私は「ノー」ではないかと思う。
そんな男の子の笑える『青春と性春』が描かれているのです。

では興味がある方は予告編をどうぞ。






小さな穴からこんばんは

狭くてボロい我がアパートで、

ベッドにあぐらをかき、座って瞑想していると、

目の前の壁と床の境界にぽっこりと開いた小さな穴から、

これまた小さな3cm程の小人?が部屋に入って来た。

隣の部屋から?いやいや、隣には部屋は無くここは角部屋だ。

つまり、小人は外から入り込んで来た事になる。

入ってきた小人はキョロキョロと周囲を伺った後、

穴に向かって手招きをする。

そうすると、その穴からまた小人がゾロゾロと入って来た。

どんどんどんどん、

どんどんどんどん、

どんどんどんどん、

入って来た。

そうして、彼等は私の部屋を綺麗に一列に並び、

あっちこっちと行進して回った。

キャッキャキャッキャと騒ぎながら行進をしている。

喋っているのが何語なのかは私には分からない。

だが、非常に楽しげだ。

そんな光景をベッドから眺めていると、

私もその行進に非常に参加したくなった。

だから私は、はいているジーンズを脱ぎ、

着ていたTシャツを脱ぎ、

そうして最後にパンツを脱いだ。

すっぽんぽん。

私の股間には大人のしるし、

まっくろく○●けが住み着いている。

すっぽんぽん。


私は行進の最後尾に着いた。

小人の歩幅は私とは大きく違うので、

私はあまり前に進めなかったが、

やはり行進は楽しく愉快だ。


ツッタカタ~♪ツッタカタ~♪


そう口ずさみながら行進をしていると、

何だかあまりにも可笑しくなっ来て、

笑いが腹の底から溢れ出して来た。

私は膝を突き、その場に寝転がって、

ケラケラと笑った。


プチ!プチプチッ!!


背中の方で破裂音がした様な気がした。

私は何かと思い、起き上がってそれを確かめた。

3人の小人が潰れている。

そして、他の多くの小人が罵声らしき声を上げ、

私を怒りの眼差しで睨み付けている。

すると何やら彼等はロープを何処からか運び出し、

テキパキと私を縛り始めた。


1分


2分


3分


・・・・・・


気づけば私は、勿論素っ裸のまま、

亀甲縛りにされた。

SMの趣味などないのに。

亀甲縛りにされた。

すると小人の幾人かが、小さなたいまつを持って来て、

私の片乳に4本ばかり、寂しげに茂っている乳毛をチリチリと燃やした。


あつ!あつあつあつっ!!


あまりの熱さに悶絶し、ゴロゴロと床を転げまわった。

そうして、亀甲縛りの私は熱さを紛らわし、

やや落ち着きを取り戻して床に寝そべっている。

と、ふと何故だか寝転がった私は右上方に目をやった。

壁の小窓から藍色の空が見え、

そこにはベージュ色の月が浮かんでいた。

それはとても美しく私に瞳には映り、

今日は満月か?などとのん気な事を思った。


こうこうと電球が私の裸体を照らし、

こうこうと美しい月が世をてらしている。


それが、今の状況なのだ。

運命のショッピング

何か最近、勢いあまって靴を二足も買っちまったぞ。

何なんだこの無謀とも言える勢い人生は。

だが、どっちも欲しかったのだからしようがない。

一足は昔非常に欲しくて、

買おうと思った時には市場から姿を消し、

売っていなかったそんな靴。

そうして、もう一足は最近雑誌で見て、

「これはかっこいいぞ」と思っていた靴だ。

そんな憧れの二足を短期間で買ってしまったのには、

こんなカツ丼みたいな顔をした私だけれど、勿論、理由がある。

それは市場から姿を消した方の靴は、

今回復刻版で発売しているらしく、

きっとまたすぐ無くなるだろうから、

「どうする?カツ丼?おい!カツ丼!お前は買わなくていいのかっ!!」

って激がどこかから聞こえた様な気がしたので、

ためらい無くカツ丼顔の私はパソコンのキーを、

タタ!タンッ!!

っと押したのだ。

だからしかたない、しかたない。

そして、もう一足の雑誌掲載の靴は、

とある街をブラブラしていたら、

「アレ?あの靴はあの靴じゃないかい?」

とか気づいちゃって、値段見たら、

「安っ!!何でだ!?」

私がネットで調べた最安値より5000円位安かったもんだから、

疑問に思ったのだが、どうやらB品との事だかららしい。

そんでもって店員さんに、

「見た目普通なのですけれど、どの辺がB品たらしめているのですか?」

「そうですね~この辺の傷とか~この辺の凹凸とか~

後は~皮のカットがちょっと雑だからですね~」

「ほ~ほ~ほ~そんな気にならない感じですね」

「ですね」

「じゃこれ下さい」

ってな感じで買った訳だ。

私、間違ってないですよね?

買って当然ですよね?

そんなすったもんだで、二足買っちまったんだな~

今後の生活は節約だな。

カツカツだな。


人生をピンセットでつまむ-スニーカー


で、買って気づいたのだが、

この靴どんな服に合わせるの?

凄い昔の映画に出てくる宇宙服の様なデザイン。

ダサカッコいいと思うのだけれど、

私は合わせる服が思いつかない。

でも、個人的にデザインが好きなので、

合わせる服が無かったら、

この靴を眺めてほ糞笑むか~

靴って何かそんな魅力がある。

眺めてニヤニヤみたいな。


人生をピンセットでつまむ-ブーツ


で、もう一足のこの靴は買って更に思ったのだが、

ちょーかっこいい!

私の顔はカツ丼だけれど、

これはいたらちょっとましになる気がする。

使う卵がヨード卵「光」レベルに上がってんじゃねぇの!?

みたいな。

とか言ったお買い得アイテムだったと思う。

私の懐は春一番すら吹き飛ばす寒さだけれど、

その寒さを飲み込んで生きて行こう。

私は満足なのだ。
靴なだけに、満足(みたすあし)ってか?


ば・か・や・ろ・う。


では寝ます。

おやすみなさい。

邦画三昧

もう私の人生邦画パラダイスって事で、

最近観たDVDの感想を、

つらつらと書いてみようと思いますです。


『東京失格』

大学でバンドを組んでいた三人。

その内の一人エイジが30代で自殺してしまう。

二人は葬儀に出席し、

親友の死により30を越した自分の人生を見つめ直し、

二人は東京の街をあても無く彷徨う。

みたいな内容で、

マイナーな映画なのか、

全く知らない俳優ばかりだった。

それが個人的には新鮮で、

役者のイメージ無しに入り込むことが出来た。

自分も30代なので、

この映画に自分を重ね、

何だかとても考えさせられた。

淡々とした日常の光景が流れる静かな映画だが、

私は非常に共感出来、好きな映画だと思った。


『ガチボーイ』

内容を自分では上手く書けなそうなので、

ウィキペディアで内容は参照して頂きたい。


ガチボーイの内容


もう何て言うか切なくて心が熱くなる映画だった。

こんな熱くなる青春映画を久しぶりに観たような気がする。

ちなみに私は終盤でかなり泣いてしまった。

最近、本当に涙腺がゆるくて困る。

学生プロレスにかける熱い思いが、

非常に描かれていて、

それに掛ける人々の姿に感動した。

面白かった。


『サヨナラCOLOR』

医師の佐々木正平のもとに初恋の同級生、笈川未知子が入院してくる。

正平は「僕の事憶えていますか?」と問いかけるが、

未知子は憶えていない事を告げ、正平はショックを受ける。

しかし、正平は献身的な治療を続け、

やがて未知子は正平の事を徐々に思い出す。

そうして、二人の距離は縮まって行き、

正平の努力の甲斐があってか未知子は快方に向かう。

が、一方で事態は・・・


みたいな話なのだが、

この映画はSUPER BETTER DOG のサヨナラCOLORと言う曲から、

その存在を知り、興味が沸いて借りてみた。

主人公の竹中直人、原田知世が非常にいい演技をしていたと思う。

またこの映画は監督でもある竹中直人の友人のタレントやミュージシャンが、

多数出演していて、個人的に興味のある人々ばかりだったので、

食い入るように凝視して見入った。

しかし、ミュージシャンの演技はやはり素人なので、

観るに耐えないものも多くあったが、

そこは目をつぶろうと思う。

だが、個人的な感想としては、

切なさと愛が溢れる映画で非常に好きだ。

お金があればDVDを買おうと思う。

そんな気にさせられた映画だった。


ってな感じでいつものようにグダグダで映画の感想を書いた訳だが、

本当に映画って面白いな~と思う。

なのでこれからもジャンジャン映画を観て、

自分の思った感想をこうした形で書いて行こうと思うのだ。

では今日はこんな感じで。

おやすみちゃん。

さあ町へ出よう

ちんぽこぽ~ん♪

ちんぽこぽ~ん♪

ちんぽこぽこぽこ

すっぽんぽん!!

ギャン玉ギャン玉

く~るくる♪


って言う、ちんぽこマーチを歌って、

町をねり歩いている訳だけど、

奇異な視線を浴びている気がするのは何故だろう?

私はシャツだってジャケットだって、

挙句の果てにはズボンだってちゃんとはいているのに、

何故?なぜ?何故?

靴はローファーに素足です。

髪は七三分けではないです。

借金はありません。

放屁すると部屋が地獄に変わります。

何故ならビコーズ!

便秘だからであります。

そんな鬼の様な放屁を武器に戦えればなぁ~


くらえ!

俺の放屁っ!!

ブッ!ブブブ!プピ!

あ・・・

ちょっと漏れた・・・


とかなったら、

一人、風呂場でパンツを洗う羽目になるので、

やっぱなしの方向ですね。


あ~あ、ハゲなきゃいいなぁ~


ちんぽこぽ~ん♪

ちんぽこぽ~ん♪

ちんぽこぽこぽこ

すっぽんぽん!!

ギャン玉ギャン玉

く~るくる♪

ラヴッ!!

時雨

眉の間をコツコツと右手の指で叩きながら、

四畳程の狭い部屋でパイプ椅子に座っていた。

私の格好はと言えば、黒のスーツに、

ヨレヨレの白いシャツ姿だった。

ネクタイはせず胸元のボタンは二つほど外している。

天井には切れかけた蛍光灯がチラチラと青白く明滅している。

狭い部屋にはややかび臭さが漂い、

湿った臭いも鼻から吸い込んだ空気に感じる事が出来る。


外は雨だ。


差して来た黒のコウモリ傘からはまだ先ほどの雨粒が、

ポタポタと滴り落ちては、薄汚れた絨毯に水溜りを作った。

そんな光景をパイプ椅子に腰掛けながら眺め、

右のポケットをまさぐり、

チューインガムを取り出し食った。

それは、甘ったるいアメリカの味がする。

私はいつもの様に無表情でそれを大きく膨らまし、

歯でガム風船を割って食うを、くり返した。


この部屋には、コウモリ傘、パイプ椅子、

そして天井に据えられたカメラ以外の物はない。

殺風景な部屋で私はただ椅子に腰掛けている。

目の前にあるいかにも重量感のある扉は、

私を押さえつけているようだが、鍵は掛かっていない。


すると、扉に付いた正方形の小窓から、

覗く瞳がこちらを凝視している。

私は、噛んでいたガムを勢いよくその小窓に向かって吐き出した。

その吐き出されたガムは小窓よりもやや下に、

ペチッ!と小さな音を立てて扉に引っ付いた。

小窓の瞳がギョっと見開かれるのが分かった。

その光景に私は、ケラケラケラケラと乾いた音で笑い、

しばらく腹を抱えた。


そうした後、私はパイプ椅子から重い腰を上げ、

雨水滴るコウモリ傘を手に取った。

傘の先端は鈍く銀色に輝き尖っている。

それを右手でこめかみ辺りまで持ち上げ、

私は口元に笑みを浮かべ何度も突き刺した。

鈍く光った傘の先端がこめかみに鈍い音を立てては当たる。

刹那、こめかみからサラサラと熱を持った血が流れる。

それは思うよりもあたたかかった。


サラサラ

サラサラ


血は流れ、

私は縛られる事を嫌う。

血は流れ縛られる続ける。



やはり、


外は、


雨だ・・・

音に出会う

いや~何か知らないけどチョー便秘です。

私の記憶が確かであれば、

こんな長期の便秘は小学3年生以来であります。

快食、快眠、快速、快便であるはずの私がこんな状況に陥るとは、

やはりこれも加齢のせいであるのでしょうか・・・

とかなんとか黄昏ペーソスな私は、

最近、今更ながらSUPER BUTTER DOG の歌に惹かれています。

始まりはハナレグミ の歌を聞き、

あぁ~癒されるとか思い浸っていたのですが、

興味を持って調べてみれば、

ハナレグミ の永積タカシさんは、

SUPER BUTTER DOG のボーカルだったそうで、

聞くに至ったのであります。

しかし、永積さんの声は心に沁みます。

なんだろうこの感じは。

そんでもってファンクからしっとりまで、

幅広い音楽を聞かせてくれます。

いや~しかしホントいい音楽に出会えました。

もしや私にもツキが回って来たかな?

つーおめでたい感じで寝ます。

おやすミンミン♪

キャン、ギャギャン!

ギャン玉をこの冬の寒空に晒すと、

それはもうギュ!っとギュ!!っとなって、

胡桃みたいな硬度になる。

いや、胡桃の硬度は言い過ぎだった。

だけども、キュ♪っと縮小し、ギュ!っと硬くなるのだ。

うら若き乙女には刺激の強い話かもしれない。

が!これがギャン玉を有する男の子の事情なのである。

そんな寒空ギャン玉ラプソディー♪

とかなんとほざきながら、

ヌンチャクの様にギュンギュン!

ギャン玉を振り回し、

荒ぶる学ラン男子学生を演じる。

歳は34。

お酒も一通り覚えた年齢。

キッチンから持って来たウィスキーグラス、

それになみなみの芋焼酎。

グイっと口に含んだら、

カッ!と喉を流れ落ちて胃を火照らせた。


Yes We Can !!


l Love You !!


どっかの誰かが言ってたね。

ギャン玉、ヌンチャク、ウィスキーグラス。


寒空に縮んで回して注がれた。

祝い祝う

またしても結婚式にお呼ばれしたので、

週末、一路東京へと向かった。

前回は大変お世話になった先輩の結婚で上京し、

今回は予備校の寮で共に面白おかしく過ごした友人の結婚式だった。

ちなみに、金曜の夜に東京入りし、

前回結婚したその先輩と、

以前その先輩に呼ばれ行った合コンで知り合い、

意気投合したATUOさん(男性)と飲んだ。

それで気づいたのだが、

私は合コンでメインである女性ではなく、

男性と出会い意気投合し、その後も飲んだりしている。

言っておくが、私は女性がとてもとっても好きだ。

しかし、気づけば私の周りは男ばかりだ。

きっと女性に縁遠いが、

男性には恵まれた星の元に生まれたのだろう。

って位に面白メンズ達に私は囲まれて生きている。


それはさて置き、今回はそんな面白メンズの一人、

髭男(ひげお:青い髭面の男)の結婚式に私は参加した。


人生をピンセットでつまむ-おめでとう


素敵な笑顔の二人。

心から『おめでとう!!』そう思う。

奥さんのさ○かタン、非常に綺麗でした。
ちなみに何故『さ○かタン』って呼ぶかと言うと、

私が酔っ払って言うと『ちゃん』がどうしても『タン』になってしまうからだ。

だからこれからは普段からさ○かタン、と呼ばせてもらおうかと思う。
ねぇ?いいでしょ?


とか思いつつ披露宴が始まった訳だが、

二人の写真やら、お互いの懐かしき写真やらがスクリーンに流れ、

会場も盛り上がり楽しげな雰囲気に包まれた。

が、私のテンションは何故かそれ程上がらない。

それは何故かと聞かれれば。

私が、友人代表の挨拶をするからなのだ。

過去に一度させて貰った事があるのだが、

その時はもう悲惨極まりない状況に陥ってしまった。

だから、それからはトラウマを抱え生きてきた訳だが、

今回、髭男から頼まれ、

これは断る事は出来ない。

そう思った。

私の緊張は頂点に達していた。

出される食事にほぼ口をつける事も出来ず、

友人との会話もままならない。

つーか、友人達が私の緊張をあおった。

式に出る前に会った時から、

私がスピーチする直前までしつこくあおった。

「黙れ!貴様等っ!!」

そう罵りながら私は吐き気を催していた。(胃が口から飛び出しそうだ・・・)

そんな所に会場スタッフが現れ、

「ケーキカット後にソソマスク様のスピーチになります」

と告げた。

心臓は必要以上に速まり、

私の胸部を激しく叩き動かした。


人生をピンセットでつまむ-おあつい


私の状況とは裏腹に和やかな二人。

穏やかで幸せな時間が流れている。

私は大きく息を吸い込み吐き出した。

そうして私の名を会場に告げられる。


人生をピンセットでつまむ-スピーチ


トラウマを抱えてた私はスピーチ対策として、

紙を用意させて貰った。

のだけれども、結果、あまりの緊張で紙を持っている手が、

徐々にプルプルと震える。
産まれたての小鹿の様にそれはもうプルプルと震えていた。

しかも、途中読んでいる所が分からなくなり、

非常に混乱し、しどろもどろだった。

自分ではしっかり練習したつもりだったが、

本番には魔物が住んでいる。

そう感じた。

あまりの不甲斐なさと恥ずかしさで、

うつ伏せで枕に顔をうずめ、足をバタバタとさせたい気分になった。

キャー!恥ずかしい!キャー!!

などと顔を赤らめたが何とか終える事が出来た。

そして、私なりには祝う気持ちは伝えられたと思う。

髭男、さ○かタン、おめでとう!!

俺は本当に嬉しい。


それから、さ○かタンの両親への言葉。

親父さんがそれを聞きながら涙を堪える姿に、

私も涙が零れそうになった。

娘を送り出す親父の姿に自分を重ね、涙を堪えた。

私には勿論、娘などいないが、

男親の気持ちが何となく分かる。

上を向いた。

涙が零れないように。

そんなとても心にグッと来る、

素敵な披露宴だった。


おめでとう!!