祝い祝う
またしても結婚式にお呼ばれしたので、
週末、一路東京へと向かった。
前回は大変お世話になった先輩の結婚で上京し、
今回は予備校の寮で共に面白おかしく過ごした友人の結婚式だった。
ちなみに、金曜の夜に東京入りし、
前回結婚したその先輩と、
以前その先輩に呼ばれ行った合コンで知り合い、
意気投合したATUOさん(男性)と飲んだ。
それで気づいたのだが、
私は合コンでメインである女性ではなく、
男性と出会い意気投合し、その後も飲んだりしている。
言っておくが、私は女性がとてもとっても好きだ。
しかし、気づけば私の周りは男ばかりだ。
きっと女性に縁遠いが、
男性には恵まれた星の元に生まれたのだろう。
って位に面白メンズ達に私は囲まれて生きている。
それはさて置き、今回はそんな面白メンズの一人、
髭男(ひげお:青い髭面の男)の結婚式に私は参加した。
素敵な笑顔の二人。
心から『おめでとう!!』そう思う。
奥さんのさ○かタン、非常に綺麗でした。
ちなみに何故『さ○かタン』って呼ぶかと言うと、
私が酔っ払って言うと『ちゃん』がどうしても『タン』になってしまうからだ。
だからこれからは普段からさ○かタン、と呼ばせてもらおうかと思う。
ねぇ?いいでしょ?
とか思いつつ披露宴が始まった訳だが、
二人の写真やら、お互いの懐かしき写真やらがスクリーンに流れ、
会場も盛り上がり楽しげな雰囲気に包まれた。
が、私のテンションは何故かそれ程上がらない。
それは何故かと聞かれれば。
私が、友人代表の挨拶をするからなのだ。
過去に一度させて貰った事があるのだが、
その時はもう悲惨極まりない状況に陥ってしまった。
だから、それからはトラウマを抱え生きてきた訳だが、
今回、髭男から頼まれ、
これは断る事は出来ない。
そう思った。
私の緊張は頂点に達していた。
出される食事にほぼ口をつける事も出来ず、
友人との会話もままならない。
つーか、友人達が私の緊張をあおった。
式に出る前に会った時から、
私がスピーチする直前までしつこくあおった。
「黙れ!貴様等っ!!」
そう罵りながら私は吐き気を催していた。(胃が口から飛び出しそうだ・・・)
そんな所に会場スタッフが現れ、
「ケーキカット後にソソマスク様のスピーチになります」
と告げた。
心臓は必要以上に速まり、
私の胸部を激しく叩き動かした。
私の状況とは裏腹に和やかな二人。
穏やかで幸せな時間が流れている。
私は大きく息を吸い込み吐き出した。
そうして私の名を会場に告げられる。
トラウマを抱えてた私はスピーチ対策として、
紙を用意させて貰った。
のだけれども、結果、あまりの緊張で紙を持っている手が、
徐々にプルプルと震える。
産まれたての小鹿の様にそれはもうプルプルと震えていた。
しかも、途中読んでいる所が分からなくなり、
非常に混乱し、しどろもどろだった。
自分ではしっかり練習したつもりだったが、
本番には魔物が住んでいる。
そう感じた。
あまりの不甲斐なさと恥ずかしさで、
うつ伏せで枕に顔をうずめ、足をバタバタとさせたい気分になった。
キャー!恥ずかしい!キャー!!
などと顔を赤らめたが何とか終える事が出来た。
そして、私なりには祝う気持ちは伝えられたと思う。
髭男、さ○かタン、おめでとう!!
俺は本当に嬉しい。
それから、さ○かタンの両親への言葉。
親父さんがそれを聞きながら涙を堪える姿に、
私も涙が零れそうになった。
娘を送り出す親父の姿に自分を重ね、涙を堪えた。
私には勿論、娘などいないが、
男親の気持ちが何となく分かる。
上を向いた。
涙が零れないように。
そんなとても心にグッと来る、
素敵な披露宴だった。
おめでとう!!


