パパ・パパゲーノ -71ページ目

リバーダンス

 どこに片づけたか忘れてしまっていたヴィデオ『リバーダンス』をやっと見つけて再生してみました。ニューヨークのラジオ・シティ・ミュージック・ホールでライブ収録されたもの。1990 年代初めのパフォーマンスです。

 今では「リバーダンス」の名前で定着したようですが、一般的にはアイリッシュ・ダンスと呼ばれるダンスです。それが中心になって、歌あり、フラメンコあり、ヒップホップ風タップダンスありの、ダンス・ミュージカルです。生命とか自然とか生成・消滅とかの抽象的なテーマと、「愛」とがないまぜになったもののようですが、テーマのことは考えなくても、眼前に繰り広げられる種々のダンスに酔っていれば、心地よい時間が流れます。

 上半身をあまり使わずに、直立したまま、足を使ってタップのリズムをきざみます。圧巻はやはり一糸乱れぬアイリッシュ・ダンスの群舞です。リンクしたのは、フィナーレのシーン。

 オーケストラというよりバンドというべき楽団10名が、さまざまな楽器を使っていわゆる西洋音楽に慣れた耳には珍しい音楽を次から次へと奏で、それに連れて、出演者総勢70人くらいが舞台せましと踊ります。

 私が見た舞台でもたしかこの人たちだったと思いますが、ダンサーのジーン・バトラー(女)とコリン・ダン(男)が、いわゆるプリンシパルの踊りを披露しますが、ため息が出るほどうまい。とくにコリン・ダンが。

 今では、DVDもあるでしょうから、どんなものか観てみたい方は探してください。

 この5月17日の仙台公演を皮切りに、日本縦断公演があるようです。日本でもこのダンスのファンが増えている証しでしょうね。劇場でタップダンスを観るのがやはり一番です。

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おフランス

 初めてヨーロッパに行ったのは今から34年前のことでした。羽田空港からの出発です。成田空港は、建設反対の運動が盛んでなかなか開港しなかったのでした。
 
 今のようにロシアの上空を飛ぶことができなかったので、まずアンカレッジへ行って一休みし(この空港で食べたうどんがうまかった)、北極圏を飛び越してヨーロッパに入りました。アムステルダムのスキポール空港に降りたのだったと思います。帰りは、ローマから南回りでした。各駅停車のような飛び方で、カイロ、バンコック、香港で客を降ろしながら帰ってきたと覚えています。


 ふらんすに行きたしと思へども
 ふらんすはあまりに遠く
 せめては新しき背広を着て
 気ままなる旅にいでてみん


という朔太郎の詩は、すでに知っていました。飛行機で行っても「あまりに遠い」場所でした。


 パリではカイロ・ホテル(フランス語だと「オテル・ケレ」と呼ぶ)という名前のホテルに泊りました。道路の向かい側に「ガルニエ書店」の出店があって、そこに並ぶ、黄色いカバーの本(ガルニエ・クラシックという叢書)を見つけて、「とうとう来たぜ」と意味もなく気持にリキミが走ったものでした。かすっただけのヨーロッパ勉強に終りましたが、出発点では強い「あこがれ」がありました。のちに赤塚不二夫という天才漫画家がイヤミというキャラクターに言わせた「おフランス」そのものでしたけれど。


 そのころは、外国に出るのがちょっとした覚悟が必要で、実際にはしませんが気分は「水盃を交わす」くらいの気持でしたね。子どもも小さかったですし。


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しゃっきりのびた脚

 昨日の競泳日本選手権で、女子200メートル自由形で優勝した、上田春佳選手の背の高いこと、脚が長いこと、スタイルのいいこと、にびっくりしました。日経新聞に出ているデータによると177センチなんですって。19歳。健康優良児がミス・ユニバースに出たのかと思ったくらいです(譬えが古いなあ)。虫歯なんて知らないよ、という感じの歯並びですし。晴れ晴れとしたいい笑顔を見せていました。
 
 長い脚に感心していて、前から気になっていた詩句を思い出しました。「しゃっきりのびた二本の脚」という語句で覚えていたものです。全文をやっと見つけたので引用しますね。テーマは、若いアスリートをたたえたつもりのこの場所にはふさわしくはないかも知れませんが。
 
   男について   滝口雅子
 
 男は知つている
 しやつきりのびた女の
 二本の脚の間で
 一つの花が
 はる
 なつ
 あき
 ふゆ
 それぞれの咲きようをするのを
 男は透視者のように
 それをズバリと云う
 女の脳天まで赤らむような
 つよい声で
 
 3連からなる詩のここまでが第1連。詩集『鋼鉄の足』(1960年)所収。
 滝口雅子(1918-2002)のこの詩は、いろいろなアンソロジーに収録されているそうです。引用は、茨木のり子著『詩のこころを読む』(岩波ジュニア新書)によりました。この本で、第2連、3連も読むことができます。この新書自体も面白い本です。【思い出そうとしていたこの詩の作者をじつは茨木のり子だとばっかり思い込んでいたので見つけられないでいたものでした。】


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痛いの痛いの

 夕食を家でとるようになって、テレビを見る機会がうんと増えました。お笑いや大食いの番組に混じって、専門のお医者さんたちが出てくる病気と健康にかんする番組の多いことに驚いています。
 
 「たけしの本当は怖い家庭の医学」というのもよく見ています。先日はいくつかの怖い病気が出てきましたが、見ていて、これだけはかかりたくないと思った病気があります。「線維筋痛症 」というものです。fibromyalgia (syndrome) という英語に、順番に訳語をあてはめたもののようです。ファイブロマイルジア(前のアにアクセント)と発音するようです。
 
 なにかのきっかけで、痛みを感じる脳の部分(視床下部のところだったと思う)が、誤作動を起こして、過剰に反応してしまう病気だと、そのテレビでは解説していましたが、ウィキペディアを読むと、まだまだ原因は分かっていないもののようです。
 
 中学生のときに発病して、30年後にやっと病名が明らかになった婦人が出てきました。「骨の中に火薬をつめてそれに火をつけたような痛みです」とおっしゃっていました。50代の今でも、袖口が皮膚に触れるだけでおそろしい痛みがくるので、手首にガーゼを巻いて保護しているという。「痛いの痛いの 飛んで」いかないのだそうです。
 
 ネットでみると「自己免疫病」の一種かもしれない、という議論もあるようです。有効な薬もできていない。なのに、日本全国で、推定で200万人の患者(患者予備軍も)がいるという。80%は女性だとのことです。
 
 なにかに気をつけていれば発病しない、ということではないらしいところが、なんとも恐ろしい。脳を研究している学者たちも、「アタマをよくする脳訓練」のようなことをやっていないで、未だに巨大な暗黒であるらしい脳の仕組みを解明して、こういう難病を早く解決してもらいたい。


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雲散霧消

 せっかく気合を入れて書いた今日の日記だったのに、アップしようとしたらエラー・メッセージのようなものが出て、ここをクリックとか、いろいろ指示があって、そのまま進めたら、なんと雲散霧消してしまいました。


 前にも消えたことがあった。仕掛けが分からないまま書いているので、手も足も出ません。しょうがないから、これからは、テキスト・ファイルで書いておいて(そうすれば保存はできますから)、最終段階で、ブログ画面に入れようと思います。


 同じような経験をしている人もいるのでしょうね、きっと。


 消えた一文は、気を取り直してのちほどトライしてみます。力作だったのになあ、と、これは「逃がした魚は大きい」の類。


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