しゃっきりのびた脚
昨日の競泳日本選手権で、女子200メートル自由形で優勝した、上田春佳選手の背の高いこと、脚が長いこと、スタイルのいいこと、にびっくりしました。日経新聞に出ているデータによると177センチなんですって。19歳。健康優良児がミス・ユニバースに出たのかと思ったくらいです(譬えが古いなあ)。虫歯なんて知らないよ、という感じの歯並びですし。晴れ晴れとしたいい笑顔を見せていました。
長い脚に感心していて、前から気になっていた詩句を思い出しました。「しゃっきりのびた二本の脚」という語句で覚えていたものです。全文をやっと見つけたので引用しますね。テーマは、若いアスリートをたたえたつもりのこの場所にはふさわしくはないかも知れませんが。
男について 滝口雅子
男は知つている
しやつきりのびた女の
二本の脚の間で
一つの花が
はる
なつ
あき
ふゆ
それぞれの咲きようをするのを
男は透視者のように
それをズバリと云う
女の脳天まで赤らむような
つよい声で
3連からなる詩のここまでが第1連。詩集『鋼鉄の足』(1960年)所収。
滝口雅子(1918-2002)のこの詩は、いろいろなアンソロジーに収録されているそうです。引用は、茨木のり子著『詩のこころを読む』(岩波ジュニア新書)によりました。この本で、第2連、3連も読むことができます。この新書自体も面白い本です。【思い出そうとしていたこの詩の作者をじつは茨木のり子だとばっかり思い込んでいたので見つけられないでいたものでした。】
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