マウス・パッド
最近はコンピュータのマウスにもいろいろな種類があるようですが、私はここ数年、もっぱら真ん中にスクロール用のポッチがついた光学式マウスを愛用しています。
矢印がスムーズに目的の場所に移動し、クリックの反応がよければ、もはや、高級なマウスである必要はありません。値段も今ではそんなに高いものではないし。
問題は、マウスをすべらせるパッドです。パッドの面積が小さいとお思いになりませんか? ソリティアで遊んでいるときに右から左へ矢印を動かそうとすると、マウスがパッドからはみだしてしまいます。これが、はなはだしく興を殺ぐ。
使い勝手のいい道具に会うのはなかなかむずかしいものです。
B5版くらいの広さの光学式に合うマウスパッドをご存じの方はいらっしゃいませんか? 教えてください。
ツイッター
ツイッターというのがおおはやりです。140字以内で思いついたことをつぶやく。それが、登録している人にすぐ公開される仕組み。 もとは、アメリカで始まったそうです。twitter というのは「(小鳥の)さえずり」、「(とくに女の)ぺちゃくちゃ」を指す。まえは「つぶやき」と言っていたようですが、最近は「ツイート(こちらも《さえずり》)」とカタカナで言うようになりました。
鳩山首相が始めた、というニュースが流れて、なんだろうと思う人が増えたようです。福島みずほ氏とか、原口一博大臣などもやっているようです。
一人のツイッター画面から、つながりを辿って、何人もの「ツイート」を追いかけることができます。「フォローする」と呼ぶ。
自分で「つぶやく」ことはしませんが、10人ほどの人をフォローしています。アイディアのメモ代わりにとりあえず記録しておく著作者などもいらっしゃって、臨場感もなかなかのものです。
「ツイッター」とグーグルで検索すれば、やり方はわかります。手順もごく簡単です。
ケータイで、書き込んだり読んだりできるために、あっという間に広がったものらしい。私は、ケータイでメールを書くのも面倒というクチなので、書いたことも見たこともありませんが。
何がおもしろいんだろう、という反応をする人もいましたが、説明しろと言われてもできません。「今なにしてる?」というのに答えることから始まります。この「今」を「なう」とひらがなで表示するのが普通になってしまいました。「ローソンなう」みたいに。「ナウ」はナウくなくなったのか。この表記だけはなじめません。
……てもいいですか?
郵便局で順番を待っていたら、ひとつ前の人が、余った年賀状を普通のハガキに換えてもらうために何枚かを差し出しました。換えるのに手数料がかかりますね。係りの女性が、
105円、いただいてもいいですか?
と、たずねました。隣の席の別の女性も、別の客に、「85円払ってもらってもいいですか?」のような言い方をしました。
私の番がきて、封書を差し出し、目方を測ってもらったら「240円です」と言ったので、その金額を払って、切手をもらって、自分で貼るつもりでいたら、またしても、
切手を貼ってもいいですか?
と、お聞きになる。「自分で貼らなくてもいいんですか?」と思わず真似してしまいましたよ。
なんについても相手の許可を求める、この「……てもいいですか?」の蔓延は気にさわって仕方がありません。別の言い方を工夫していただけないでしょうかね。
都はるみが歌った名曲「北の宿から」の、3番の歌詞は、
あなた死んでもいいですか
胸がしんしん泣いてます
窓にうつして寝化粧を
しても心は晴れません
となっていました。どうせなら、このぐらいの凄みがある場面で使っていただきたい。
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ジュテーム
フランス語の勉強の最初に出てくるのが、動詞の活用です。いくつか活用のタイプがあるのですが、もっとも一般的な aimer (愛する)の直説法現在形をまず覚える。
j'aime(ジェーム:私は愛する)
tu aimes (チュ エーム:お前は愛する)
il aime(イレーム:彼は愛する)
nous aimons(ヌゼモン:われわれは愛する)
vous aimez (ヴゼメ:あなた〈がた〉は愛する)
ils aiment(イルゼーム:彼らは愛する)
人称による動詞の形の違いは、ドイツ語にもありますね。イッヒ・リーベ、ドゥー・リープストのようになっていたか。
イタリア語をちょっとかじったときに、1人称とか2人称の主語を省くことができる、とあって、少し感動しました。
(イオ) ソノ タナカ=(私は) です 田中
のようになる。ラテン語の動詞活用は、たしか、人称を省略します。なるほどローマの後裔かと思ったわけです。
英語は、かつてはあった、この活用語尾がほぼ消えてしまった言語なのだそうです。3単現のエス(3人称単数現在形にはsを付ける)というのを教わりました。ヒー・スピークスとか。それ以外は、ただスピークですね。
中国語では、アイラブユーは、「我愛汝(汝の実際の文字は、にんべんプラス弥の右側に似た漢字)」と書いて「ウォーアイニー」と発音するようです。この「愛」は、動詞になったり名詞になったりするのだそうで、言語類型学でいう孤立語の特徴とされます。
日本語では、動詞の人称活用というのはありません。五段活用とか、サ行変格活用とかいうのは、後続する助動詞や名詞などとのつなぎ方の違いです。
きのうテレビで、アメリカの素人のど自慢大会(スーザン・ボイルが有名になったイギリスのオーディション番組のアメリカ版)で優勝した青年が、自分のおかあさんにむかって「ママ、アイラブユー」と涙ながらに語りかけたのを見ました。日本語では言えないなあ。中国語では言えるかな、などと思いました。
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さんはんきかん
身体の平衡感覚を保つ、というか、感じるというか、そういう仕組みが耳の中にあることは知っています。その名前が、「さんはんきかん」であることも。ちょっと目まいがしたと、近くにいる人が言うので、ネットで調べてみました。
入力したのは「三半器官」です。うろ覚えでこんな文字だったと入れてみました。グーグルでは、この文字のサイトもいくつか出てきますが、アタマに「ひょっとして三半規管?」と表示されてようやく気がつきました。そうだった。
英語では何と呼ぶのでしょう、と和英辞典を調べたら、three semicircular canals となっていました。「三つの半円状の運河」? いや、このカナルは、解剖用語では「管」のことを指すのだそうです。でも、尿管・輸卵管などは、canal ではなくて、ダクトとかチューブとかになっていました。
三・半規・管
という語構成なのですね。では、「規」は何か、と言えば、コンパスのことだそうで、「半規」という熟語が、漢和辞典には出ています。意味は「半円」。
「耳の構造」でググれば(グーグルで検索すれば)、たくさんのサイトが出てきます。図を見ると、たしかに、「半円状の管が三つくっついている」のがわかります。
あらtめて、耳の図解を眺めると、じつに繊細な構造になっているのですねえ。蝸牛(カタツムリ)とか、槌(ツチ骨)とか、砧(キヌタ骨)とか、面白い名前がついています。
またひとつ勉強しました。