南米・鳥獣虫魚・探遊 -108ページ目

11.Talk to Me

その11.ワイルド・オーキッド



前BGMに続いて、ペルー・アマゾンのイキトスでのお話し。


オレは動物好きである。もちろん若い♀のサピエンス種も含めてだ。その理由は簡単。釣りにも反映してるけど、反応が早いのが好きだからである。例えてみれば、イジくるとピクピク動くってことね。だもんで、どちらって言うと、植物は苦手系である。


そんなオレが唯一マジメに栽培したことがあるのが野生の蘭だった。その美麗と芳香が、オレと通ずるモンがあるから(?)、かも知れない(笑)。


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ペルー・アマゾンのワイルド・オーキッド


イキトスでもいろいろと野生蘭の研究をした。学名なんかを調べるため、ネット検索をかけた。そんな最中、ワイルド・オーキッドの結果に、ユーチューブがでてきた。Wild Orquid ってグループがあったんだね。若いサクソンのむちむち娘の三人組だったので(笑)、とりあえず研究中にダウン・ロードしといた。


後で開いてみると、まあまあ聴ける。あれぇ、でもリード・ヴォーカルのパッキン娘、どっかで見たことあるなぁ。そうだ! ブラック・アイド・ピーズのファーギーだ。黒豆になる前は、野生蘭だったんだね(笑)。


ユーチューブのTalk to Me

http://www.youtube.com/watch?v=ka4z7l_cJi8


このTalk to Me(ちゃんと話して)のクリップ。アジトでたまに聴いている。


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クリップのワンカット


グランデ・オガワは、このブログでいつもマジメに、ちゃんと話している(笑)。ファーギーは、ちょっとキツめの顔してるんで、それほど好みじゃないけど、ソウルっぽい声で、歌はうまいね。ノリもいい。


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最後の裸族、アララ

2.最後の裸族、アララ


アルタミラ地方が世界に誇れることは、デカいだけじゃない。この地方で世界的に有名なことが、まだある。それは、先史時代の裸族たちが、もっとも最近まで残されていた地域であることだ。


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今はみんなカラフルなパンツをはいてる


シングー河流域のアルタミラ地方は、1874年にブラジル政府からソウゼル郡に認定され、1911年からアルタミラ郡とされている。


シングー河の探険史は、FC2ブログにあるんで、そっちを見てちょうだい。

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この地方は、やっとこ19世紀末になって探険調査が少しづつ始まった。20世紀に入って、ロンドン将軍やセルタニスタ(森を知る者)のボアス兄弟などの尽力によって、いろいろな裸族が次第にパンツをはくようになっていった。


アルタミラ地方で最後まで未接触だった部族が、アララ族である。アララとは、鳥のコンゴウインコのことである。その存在は、けっこう古くから知られていたけど、人類学者は1940年代に全滅したらしいと考えていた。それが、1970年、トランス・アマゾニカ(アマゾン横断道路)建設の最中、ひょっこり道路に現れて、隠れんぼしていたのがバレた。日本にもそういうヤツいるけど、パンティを盗みに来たのかも知れない(笑)。しかし、工事人に騒がれて、奥地に逃げていった。彼らが、やっとこ政府からパンツを支給してもらえるようになったのは、1983年ころからである。最後の集団との接触は、1987年。たったの20年ちょっと前であるね。ちなみに、現在のアララ族は、ロッジに近い支流イリリ地区に住んでいる。



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アララ族のむすめさん


アララ族は、昔はトカンチンス河からタパジョース河までの広範囲にいた。かなり大きな集団だったようだ。しかし、戦闘に明け暮れて、多くの地区で消えてしまったらしい。


面白いことにアララ族は、アマゾン流域に多いトゥッピ語幹の言語でも、マクロ・ジェ語幹の言語でもない、カリビ語幹の言葉を喋る。カリビってのは、前にブログで書いたけど、「人食い人種」も意味するカリブ海の語源だね。この言語族は、昔は遠くキューバ辺りまで勢力を広げて、中米の古代マヤ人も、捕まると食われちゃう、と恐れてた。


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1.コロソマ属

コロソマ属(Colossoma spp.)


コロソマ属は、アマゾン地方で最も重要な食用魚の一つであるタンバキー(ブラジル名)を含む。


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タンバキー(ブラック・コロソマ)


タンバキー(コロソマ・マクロポムン:Colossoma macropomum)は、最も巨大になるカラシンの一つで、30キロ以上に成長できる。スペイン語圏では、ペルー・アマゾンでガミタナ、オリノコ流域でカチャマと呼ばれる。日本では、ブラック・コロソマと呼んでいる。アマゾン地方、オリノコ地方の大きな河川系に広範囲に分布する。


若魚は、ピラニアなどの同サイズの魚の魚群に混じって湖沼で生活している。これはモノの記述に、「ピラニアに擬態している」と、しばしば、断定的にえらそうに書かれている。けど、グランデ・オガワの観察では、必ずしも肯定できない。と言うか、かなり怪しいと思う。なぜなら、擬態ってのは、「弱者が強いヤツの真似する」、という因果関係が必要なのに、若コロソマは、ピラニア群の中にあって、牙男くんに負けている気がしないからだ。このサイズのコロソマは、かなり魚食もする。その証拠にルアーを投げるとピラニアに負けない勢いで飛び出してくる。彼らが一緒にいるのは、共同事業の一環(共生)だと思う。すなわち、魚群量を増やしたほうが、エサ捕りなどに有利に働くから、とオレは見たい。


タンバキーは、大きくなるにつれ、彼ら独自の群れをつくる。かなり広範囲にミグレーション(移動)もしている。アマゾンの最下流部(マラジョ島周辺)の広大な本流も回遊している。しばしば熟れたヤシの実などの成っている岸辺の樹木下に居つくから、植物(果実)を盛んに食っているのは間違いない。しかし、大型がベジタリアン専科という訳でもない。その証拠に、魚肉の切り身でもたまに釣れる。ルアーでは、ほとんど大型は釣れないみたいだ。


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タンバキー・アッサード(焼きタンバキー)は、野生物ならたいへん美味しい


巨大化したタンバキーは、たいへん太る。肉にたいへん脂が乗る。特に肋骨の肉脂がスゴい。最良レシピは、グレリャーダ・デ・クステイラ・デ・タンバキー、すなわちタンバキーのスペアリブ炭火焼き。過多すぎる脂が遠赤外線でポトポト落ちて、肉の味を最上級に仕上げる。


昔のアマゾン地方のタンバキー焼きは、どこでもたいへん美味しかった。しかし、現在、市街(例えばマナウスなど)のレストランで食うものは、かなり泥臭い。理由は、養殖ものだからだ。しかも、魚は後述するタンバクーかタンバチンガだ。グランデ・オガワが考えるに単に飼料の問題ではない。おそらく集約飼育してる池の水質。はっきり言って、野生モノに慣れたオレは、まったく食う気がしない。旅行ガイド本に「美味しい」と書いてあるかも知れないけど、やめたほうが無難。


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10.Going Under

10.Going Under


シングー河畔にやってくる前のグランデは、ペルー・アマゾンのイキトスにしばらく潜伏していた。ブラジル・アマゾンと似ている部分もあるけど、やっぱかなり違う。アバウトは、ペルーのほうがランクがずっと上である。だもんで、ブラジルでご禁制で腕が後ろに回るようなことも、平気で横行している。


イキトスからは唯一、ナウタまで街道がつながっている。これは、フジモリが大統領時代に作った。約100キロの舗装道路である。道路沿いにいくつかのジャングル・ロッジにも見える陰気な小屋がある。ヒッピーみたいなヨーロッパ人がいることもある。これは、実はチャマン(シャーマン)小屋だ。ペルーのシャーマン(祈祷師)にはいくつかの流派(?)があるけど、一番大きな勢力は、アヤワスケイロである。すなわち、「アヤワスカ使い」。アヤワスカってのは、現地では一応合法ドラッグ(日本はご法度)になっているツル性の植物バニステリオプシス・カアアピである。ヨーロッパでは、通の連中に密かに、「アヤワスカ体験ツアー」みたいのが組まれていて、そいつらがイキトスやプカルパ(こっちが本場)にやってくる。たまに日本人も来る。


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チャマンが描いた幻想画


アヤワスカのツルの断面は面白い不思議な模様をしていて、グランデもこれをペンダントにクラフトしたことがある。しかし、ペルー土産のアヤワスカ・アクセサリーを日本で持ってたヤツが官憲にパクられたんでやめた(笑)。


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アヤワスカの断片


グランデ・オガワ、実はアヤワスカを体験したことがない。モラリストだからではない。必ずゲロを吐くからだ(笑)。気持ちの悪いのは御免だよ。イメージは判るね。どっか別の世界にトリップしてイリュージョンを観るんだ。


釣神グランデ・オガワを慕って(?)ペルー・アマゾンまでやってきた日本人がいた(ホントのお話し)。彼は、ナナイ川のイエロー・ピーコをトップで釣ったりした。注すると彼は、至ってマトモなヤツだけど、何事も経験です、とアヤワスカ体験をやりに行った。まあ、ここじゃ合法だからね。彼もやっぱゲロを吐いた(笑)。前世が見えたかい、って聞いたら、「なぜかクラゲが漂っているのが見えました」と言った(大笑)。彼のニックは即、ミスター・クラゲになった(笑)。


さて、ここまでが伏線だ。今日のBGMは、エヴァネッセンスのGoing Under。このグループは、映画デアデビルのサントラBring Me To Lifeで頭角を現したゴシック・メタル。


ユーチューブのGoing Under

http://www.youtube.com/watch?v=-dcch3rK0ic&feature=fvsr


このGoing Underのクリップでは、ヴォーカルのエイミー・リーが水中で歌うシーンがある。その後ろにクラゲが漂っている(笑)。


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クリップのワンカット


ちなみに、デアデビルは、リオ・デ・ジャネイロ州のアングラ・ドス・ヘイス(ブラジル唯一の原発のあるとこ、セナの別荘もあった)の映画館で観た。ヴォーカルのリーは、ちょっと妖怪っぽい美人。


実は、ミスター・クラゲとは、一緒にブラジル縦断グレート旅行をやった。ペルーからサンタレンまで船でくだり、タパジョース河でカショーロ釣って、そこから、なんとブラジル南部のイグアスまでバスで移動した。パラグァイのパラナ河でクラゲがデカいピラカンジューバ(ブリコンの一種)を釣った。クラゲ神のおかげかな?


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セラサルムス類とは?

イントロダクション


その分類単位は、カラシン目(もく)、カラシン科、セラサルムス亜科(Serrasalminae)になるね。


Serrasalminae の示す意味は、英語だと「serrated salmon sub-family」になるかな。serrated は、鋸歯状と訳せる。ラテン系のSerra(ポルトガル語)、Sierra(スペイン語)は、「のこぎり」のこと。転じて、ギザギザした山並みを表すときにも使われる。カリフォルニアにあるシェラ・ネヴァダ(ネバダ山脈)は、雪っぽい連山という意味だね。シェラ・カップってアウトドア用品もある。

salmon ってのは、もちろん「シャケ(鮭)」のこと。 sub-familyは、「亜科」だけど、簡略して「…の仲間」と訳そう。統合すると、「のこぎり状のギザギザを持っている鮭の(ような)仲間」となる。この「のこぎり状のギザギザ」ってのは、同亜科魚の腹部の下縁にある顕著な特徴だ。



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セラサルムス類の腹のギザギザ(赤い矢印)


セラサルムスという名前がつけられたのは、博物学時代だった。このころまだ、カラシン類もサーモンの仲間と考えられていたんだ。似たような脂鰭(あぶらびれ)があるからね。


セラサルムス類には、アマゾンで最もビッグ・ネームのピラニア類、そして草食&雑食系の通称パクー類などが含まれている。この仲間の系統的な関係を示したのが下の図である。



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セラサルムス魚族の系統(シオーネら
2009を改)


上の6つが、いわゆるピラニア類。下の6つが、いわゆるパクー類である。?のある、メガピラニアってのは、アルゼンチンの約1千万年前の地層から化石が産した絶滅属だ。


系統図を見て分かるように、肉食のピラニア類は、草食の仲間から進化したと考えられている。★の共通のご先祖さまは、恐竜時代の終わりころ、すなわち中生代白亜紀には出現してたと思われる。


セラサルムス類の全体的な特徴は、もちろん腹部にギザギザがあること。体型が鯛型~菱型、すなわち体高があること。顎の部分がたいへん発達していること、歯が強靭なこと。脂鰭があること、など。


次回から、グランデ・オガワのオリジナル知見を混ぜながらセラサルムス類の各属・各論を展開していこう。


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ムニシピオ・デ・アルタミラ

はじめに


現在潜伏するアルタミラ。グランデ・オガワには、いろいろな思いと歴史があるトコだ。これから少ずつ町と周辺の情報、オレの体験談やライフなど、ヒミツ部分も少し含めて(?)紹介しちゃおう。


1.ムニシピオ・デ・アルタミラ


まず、明白な事実は、ここアルタミラ周辺が超A級のド田舎であること(笑)。ブラジル人ですら、この町がどの辺にあるか、知ってるヒトは、全国民の0.5%いったら上等だろうね。0.05%は、間違いない。その位の人間が住んでるもんね(笑)。でも赤ん坊や幼児もいるからなぁ。


貴兄&貴女が、もしALTAMIRAでネット検索かけたら、まずスペイン北部にあるアルタミラが出てくる。ここの洞窟にある1万年以上前の旧石器時代の天才アーチストが描いた壁画は、ユネスコの世界遺産に登録されるほど有名だからだ。洞窟の地主だったマルセリーノ伯爵の娘マリアちゃん(当時12歳)が、1879年に偶然に発見したってグランデ好みの小説みたいな楽しい逸話がある。領主だった伯爵は、とたんににわか考古学者になって、当時の学会に喜々として壁画を発表したけど、おえらい学者さんたちは、それを捏造と決めつけた(笑)。余りにも芸術的な絵だったからである。伯爵は失意のまま逝った。


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アルタミラ洞窟壁画


壁画で有名だったスペインのアルタミラの町の名は、オレも小学生くらいから知っていたね。スペイン語のALTAMIRAは、ALTA(高い)+MIRA(見る)だ。おそらく、小高い展望できる場所があって、俯瞰(ふかん)が美しい、とこから来ているんだと思う。


アジトのあるブラジル・アマゾン地方のアルタミラ。1750年ころに、まずイエズス会の宣教師たちが入った。わらぶき小屋を建てて、アルタミラ村と呼んだのが起源らしい。たしかに背面が小高くて、シングー河景観の展望がきく。でも、なんでスペイン語を使ったのだろう。ミッションにスペイン系がいたのかな。


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裏手の丘からシングー河の眺望


ここはド田舎なんだけど、地理的に世界に誇れる(?)ことがある。それは、アルタミラのムニシピオ(州自治区の下の単位、郡と訳せばいいかな?)は、なんと16万平方キロ(日本の半分弱)もあること。これは、ポルトガル、アイルランド、スイスよりもデカい。もちろん、ブラジル最大の自治区である。


2009年1月1日にグリーンランドが Qaasuitsup(読みかたが判らん! イヌイット語か?)を自治区に認定したんで、世界2位になったけど、それまでアルタミラ郡は、広さワールド・チャンピオンのベルトを保持してた。「グランデなことは、いいことだぁ~!」、と誰かも言ってたね。


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某日のGノート・5

クラフト11.某日のGノート・5


今日は、2種類の魚種のアゴの写真を紹介しよう。マトリンシャンとパクー・デ・セリンガである。組み立ては、まだ未完了。



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11月のサルバテーハで釣った45センチほどのマトリンシャン


マトリンシャンは、カラシン科ブリコン亜科(あか)に含まれるブリコン属の一種である。

ブリコン属については、FC2の「シルバー・ドラドの研究」に詳しいので、そちらを参照願いたい。

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マトリンシャンの上下顎



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重さ1.5キロほどのパクー・デ・セリンガ


パクー・デ・セリンガは、カラシン科セラサルムス亜科(あか)に含まれるミレウス属の一種である。



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パクー・デ・セリンガの上下顎


両者ともに、主食は果実だね。しかし、両者の歯の形状には、やや違いがある。前者(マトリンシャン)のほうが歯が細かく並び、すべての先端がやや尖っている。後者は、おおまかで、尖った歯はない。前者の構造は、果肉を削りとるのに適しているようだ。それに虫食&魚食性がやや強い。果虫魚・兼用アイテムなのだろう。後者の構造は、カチ割りだね。アゴの厚さもそれを支持している。釣りのとき、どこに刺さるんだろうってくらい頑丈だ。


こうやって歯の構造を見てみると、フィッシング・アイディアが沸いてくるね。そのテーマは、果実のような形のフライ。フライってのは、虫の意味だけど(笑)。まあ、ストリーマーって小魚のフライ(レシピじゃないよ)もあるからね。


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10.Gノート・4

クラフトの10.某日のGノート・4(3ファミリー比較)


今日もノート類なし。ブラック・ピラニア、ペッシ・カショーロ、タライロンの3つの頭骨相を観たけど、その総括を簡単に論じる。


3種類は、同じカラシン・オーダー、すなわち同じ目(もく)に入っている。しかし、ファミリー(科)の単位で離れている。すなわちピラニアは、カラシン科。ペッシ・カショーロは、キノドン科。タライロンは、エリスリヌス科である。


3ファミリー魚類の同じ骨部品を比較してみると、ザイズやフォームがかなり違う。科の単位で区別できるほどに、進化上の分岐点から、相当に地史的な時間が経っているせいだね。おそらく何千万年という単位に違いない。適応生存するために必要な、重要な部品は大きく強く、あまり利用しないパーツは、小さく弱く、あるいは消えていく。エヴォリューション(進化)ってのは、うまくできてるね。


ピラニア


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特徴的だったのは、前上顎骨の異様な発達と上顎骨の退化(縮小)。進化上で退化という言葉は、進化そのものでもある。そして後頭部の突起がたいへん発達していること。その意味は今は分からない。もしかしたら、エイリアンの真似かも知んない(笑)。面白いことにピラニアの上顎骨は、小さくて前上顎骨の内側にある。そこにも、小さな歯が少し生えている。これも、エイリアンの真似だね。



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エイリアン


カショーロ


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もちろん歯骨先端の異常な大牙が大特徴。その理由については、前にブログで書いたけど、もしかしたら、サーベル・タイガーの真似かも知んない(笑)。



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サーベル・タイガー


タライロン



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頭頂が平らなこと。ピラニアとカショーロでは、ここの断面は逆U字型。その意味は、いろいろ考えられる。もしかしたら、古代魚の真似かも知んない(笑)。



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シーラカンス


フィッシュ・ヘッド・アートもだいぶ熟練してきたぞ。そろそろ販売のほうをマジメに展開しようかな。貴兄&貴女は、どいつが格好いいと思いますか?


検体が、たったの3種類だから、まだ大胆な仮説は、吹けないね。これから少しずつ他の種類も手がけていきたい。次の予定は、他種のピラニア、そしてパクー系からやる。いずれもカラシン科のセラサルムス類(亜科)だね。だもんで、またお勉強をしちゃおう、今日このごろになった。


そこで、予告編だ! 近々に「セラサルムスの研究」という大論文をブログに載せるぞ!


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失われた魚族・6

アマゾンの地質・その2


アマゾナス州ノーヴァ・オリンダ・ド・ノルテのボーリングで見つかった恐竜の歯化石は、肉食竜のものだった。ボーリングで脊椎動物の化石に当たる確率は、おそらくたいへん小さい。かなり大規模な恐竜の墓場が、地下深くにあるのだろう。行ってみたいね。


ちなみに、ノーヴァ・オリンダ・ド・ノルテは、昆虫蒐集家、特に空飛ぶ宝石と呼ばれるミイロタテハ(アグリアス属)のマニアには知られた地名だ。アグリアス・ファルキドン・フルニエラエって、昔は超ド珍品(一頭100万円は下らなかった)だった蝶が、80年代にタコ採りされた場所である。おかげで標本の価格は、超下落した。



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アグリアス・ファルキドン・フルニエラエ


ところで恐竜ってのは、デカいのが多い。なぜ彼らが巨大化できたか? 当時の地球が今よりも暑かった、すなわちアマゾンっぽい熱帯だった。そのため植物が爆発的に繁茂し、エサに困らない草食モノがデカくなれた。平行して肉食モノも大型エサが豊富になった。

なぜ気温が高かったか? 現在問題になっている地球温暖化、すなわち温室効果があったと考えられている。なぜ恐竜が絶滅したか? 中生代の末ころに気温が下がり始めた。さらにメキシコのユカタン半島の辺りに直径が10キロもの巨大隕石が落ちた、などが要因とされている。



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スピノサウルスのイラスト(
by グランデ・オガワ・2007


現在知られている最も全長の大きい肉食恐竜は、スピノサウルス類である。アフリカのスピノサウルス・エジプチクスの全長は、最大18メートルとされている。2011年3月、ブラジルでエジプチクスに近縁のオシャライア・キロンベンシス(Oxalaia quilombensis)、推定全長14メートルが記載された。



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オシャライア記載標本の頭部


産地はアマゾンに隣接したマラニョン地方だから、おそらくアマゾン流域まで徘徊していただろう。スピノサウルス類は、魚食いの恐竜だったと考えられている、前脚の長いツメがカギ状で、魚を引っ掛けるようにできている。泳ぎも上手かったようだ。こういうデカいのが進化できたってことは、相当量のデカい魚がウヨウヨいたと考えることができる。



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スピノサウルス類の前脚のツメのイラスト


おぉ、そうだ。小説「シングー・ザ・ロスト・ワールド」に、眼のない巨大スピノサウルスも必要になってきたぞ(笑)。白亜紀のオシャライアがピラルク魚群を追ってハムザ河に落ちたのが、生き残るんだ。


恐竜時代の末期のアマゾン流域。どんな魚族がいたんでしょうねぇ? 間違いなくピラルクは、いたね。古代カラシンや古代シクリッドもいたはずだ。でも、化石の資料が少なすぎる! しかし、アマゾン地方には、白亜紀の陸生層が広く分布している。もしかしたら、シングー河のダム工事で新しい化石産地が見つからないとも言えない。白亜紀の魚類化石が多産でもしたら、これはモノ凄く面白い。


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9.「頭骨博物館」

クラフトの9.「頭骨博物館」アップロードのお知らせ


このほど、FC2ブログ『新大陸の猛釣魚』に、「アマゾン猛魚・頭骨博物館」を新作しました!


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ぜひ、ご覧ください!


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