南米・鳥獣虫魚・探遊 -128ページ目
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獏さんとオガワの対談

全国の大型書店で8月7日に発売されるフィッシングカフェ誌36号に、夢枕獏さんとグランデ・オガワの対談が掲載される予定です。読んでね!

雑誌『フィッシングカフェ』サイト


南米魚釣漫遊


南米魚釣漫遊



ペルー・アマゾンの獏さん、釣り風景

ペルー・アマゾンの夢枕獏さん


南米魚釣漫遊


夢枕獏さんは、言わずと知れた人気小説家。釣り好きとしても知られていますね。
今回は、シマノさんがスポンサーの雑誌『フィッシング・カフェ』の取材。ペルー・アマゾン奥地まで御苦労さまでした。グランデ・オガワの役割と言えば、得意の現地コーディネーター。
取材の本番は、イキトス(首都リマから空路1時間半)のホテルから港へ、チャーターした150馬力の高速船でウカヤリ河を遡上。数時間強ふっ飛ばし右岸の町レケーナへ。昼ごろ着きましたが、レケーナのホテルに泊まって翌早朝に出発。パカヤ川の河口部まで2時間ほど。そこから釣り用のアルミ・ボート(25馬力船外機つき)をひっぱって3時間くらいで目的地に到着というラクラク・コース。帰りもレケーナのホテルで一泊。
目的地とは、フジモリがペルー大統領だった時代にパカヤ・サミリア国立公園内に建てた別荘です。我々は、この別荘に2泊3日滞在しました。


パカヤ・サミリア国立公園とは?

南米魚釣漫遊

パカヤ・サミリア国立公園は、ペルー国内で最大規模の自然国立公園。アマゾン地域のロレット県のマラニョン河とウカヤリ河に挟まれた地域にあります。けっこう奥地です。



元ペルー大統領フジモリの別荘

パカヤ川畔のフジモリ別荘の外観

南米魚釣漫遊


南米魚釣漫遊

部屋はこんな感じです。電気がないんで、もちろんクーラーも扇風機もなし。蚊はかなりいるので、蚊帳と蚊取り線香は必携。別荘とは、名ばかり(笑)。

南米魚釣漫遊

台所は、こんな感じで、もちろん自炊。火力は薪。食糧持参。大統領も自分でメシを作ったのかなぁ。


翌朝から釣り開始!



南米魚釣漫遊


この地域に生息するピーコックバスは、イエロー・ピーコックバス(シクラ・モノクルス)という種類で、魚体はたいへんにカラフルですが、メチャクチャ大きくはなりません。



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獏さんと2キロくらいのイエロー・ピーコックバス

ここのピーコは大型で2キロ、最大級で3~4キロくらいですね。始めはバラシの多かった獏さんでしたが、次第にコツを飲みこんだようで、午後には、けっこうバクバク(シャレかな?)釣ってました。


ロケハン


さて現地コーディネーターのグランデ・オガワ。実は本取材の1か月ほど前にも、ロケハンのためパカヤ・サミリア国立公園に入りました。この時は、『だいじょうぶだ探検隊』に参加してイキトスに滞在していた原玄(はらげん)君が同行でした。原くんは、地球の未来の食料源としてのピラルク養殖を真剣に考えている好青年。
ロケハン旅行は、資金のないこともあって、ちょっとシンどい行軍でした。まずイキトスからブレタニア村というトコ(地図参照)まで行くために定期船に乗りました。



南米魚釣漫遊

定期船から眺める川辺の風景


イキトスを午後7時に出港という予定を聞いてましたが、実際に出たのは夜中の12時近くでした。翌日1日たっぷり船に揺られて、ブレタニア村に着いたのが、翌日の夜中3持ころ。草木もねむる丑三つ時に、よく判らない岸辺の村に降りることを余儀なくされました。それから荷物を担いで小一時間ほど犬に吠えられながら歩きました。やっとこブレタニア村一番(?)という高級オンボロ・ペンション(一人一泊300円くらい)に着いて、荷を置いてヤレヤレ。持参のラム酒をひっかけて、泥のように眠りました。
 翌朝、パカヤ・サミリア国立公園の公認ガイドのアウグストを探しました。彼と交渉して、釣り用ボート(9馬力)の手配もやっつけて、午前10時ころ、ともかくブレタニア村の港を出発。ここからウカヤリ川を横断(数分)すると、パカヤ川の流れだしに到着です。カワイルカがいました。パカヤ川の入り口に国立公園事務所(軍隊が管理)があって、入園料を徴収されます。


南米魚釣漫遊

国立公園事務所


ボート・スピードがトロかったので、フジモリ別荘に着いたのは、もう夕方になっちゃってました。本格的にラーゴ(湖沼)で釣りする時間がなかったので、フジモリ邸前の水路で遊んで見ました。



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別荘前の水路(ピラルクが泳いでる)



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美味しいパッコ


幸いにしてパッコ(レッド・コロソマ)が2尾ミノーで釣れて、その日の酒の肴はゲットできました。


翌朝は、ピーコ爆発!

翌日の早朝、ラーゴに入りました。午前中の早い時間だけで、イエロー・ピーコックバスが数匹以上、トップでもミノーでもヒットしたので、まあ取材のロケハン実釣テスト部分は無事に終了となりました。玄くんもピーコ釣りました。


南米魚釣漫遊

グランデ・オガワのイエロー・ピーコックバス



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玄くんのイエロー・ピーコックバス

フジモリ別荘で、釣ったイエロー・ピーコックバスを焼いて昼食。食事後に出発して、夕方にブレタニア村に戻りました。アウグストの話しでは、夜の10時ころにイキトス行きの定期便が通るはずという情報だったのに、待てど暮らせどやってこない(いつものパターン・笑)。ウカヤリ河畔にあるメシ屋の軒先を借りてゴロ寝。幸い蚊帳と寝袋を持ってたのですが、夜半に雨が襲来。寝袋グッチョリで気持の悪いこと。定期便は、朝の9持ころに、ようやく到着。なんとか乗り込んで、レケーナに夕刻に着きました、今日はどうあってもホテルに泊まってシャワーを浴びたい! ホテル代を値切ることに成功(笑)。そして、熟睡。翌日の定期船(ハンモック使用)で、なんとかイキトスに戻りました(航行約12時間)。ちょっと疲れましたけど楽しかったですね。


パカヤ・サミリア国立公園の釣りについて・・・


前述したように、ここに生息するピーコックバスは、はっきり言って大きくありません。ですからピーコ大型を狙いたいアングラーには、お勧めできない地区です。しかし、秘められた魅力が2つあることを特筆しておきましょう
●1つ目は、全長1メートル以上、体重数キロ級のデカいシルバー・アロワナが確実にいること。実は、グランデ・オガワのロケハンでデカいのを掛けたんですよ。おおぉ、こいつはワールド・レコード級と思った瞬間、バレました(笑)。獏さんのときは、もう産卵が始まっていて、アロワナはまったくバイトしませんでしたね。おそらく7月か8月始めころが大型アロワナのベスト・シーズンかなぁ? 次回は狙います。

●2つめは、巨大な古代魚ピラルクがけっこういること。フジモリ邸前の水路で、大きなモジリや空気呼吸をかなり見かけます。グランデ・オガワは、まだ本格的にここで狙ったことがないんですが、過去にルアーで全長2メートル近いものが釣られてます。次回は狙います。


★パカヤ・サミリア国立公園で巨大アロワナとピラルクを狙ってみたい貴兄&貴女、グランデ・オガワにメールください。メールの入口は、このサイトです。





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