ムニシピオ・デ・アルタミラ | 南米・鳥獣虫魚・探遊

ムニシピオ・デ・アルタミラ

はじめに


現在潜伏するアルタミラ。グランデ・オガワには、いろいろな思いと歴史があるトコだ。これから少ずつ町と周辺の情報、オレの体験談やライフなど、ヒミツ部分も少し含めて(?)紹介しちゃおう。


1.ムニシピオ・デ・アルタミラ


まず、明白な事実は、ここアルタミラ周辺が超A級のド田舎であること(笑)。ブラジル人ですら、この町がどの辺にあるか、知ってるヒトは、全国民の0.5%いったら上等だろうね。0.05%は、間違いない。その位の人間が住んでるもんね(笑)。でも赤ん坊や幼児もいるからなぁ。


貴兄&貴女が、もしALTAMIRAでネット検索かけたら、まずスペイン北部にあるアルタミラが出てくる。ここの洞窟にある1万年以上前の旧石器時代の天才アーチストが描いた壁画は、ユネスコの世界遺産に登録されるほど有名だからだ。洞窟の地主だったマルセリーノ伯爵の娘マリアちゃん(当時12歳)が、1879年に偶然に発見したってグランデ好みの小説みたいな楽しい逸話がある。領主だった伯爵は、とたんににわか考古学者になって、当時の学会に喜々として壁画を発表したけど、おえらい学者さんたちは、それを捏造と決めつけた(笑)。余りにも芸術的な絵だったからである。伯爵は失意のまま逝った。


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アルタミラ洞窟壁画


壁画で有名だったスペインのアルタミラの町の名は、オレも小学生くらいから知っていたね。スペイン語のALTAMIRAは、ALTA(高い)+MIRA(見る)だ。おそらく、小高い展望できる場所があって、俯瞰(ふかん)が美しい、とこから来ているんだと思う。


アジトのあるブラジル・アマゾン地方のアルタミラ。1750年ころに、まずイエズス会の宣教師たちが入った。わらぶき小屋を建てて、アルタミラ村と呼んだのが起源らしい。たしかに背面が小高くて、シングー河景観の展望がきく。でも、なんでスペイン語を使ったのだろう。ミッションにスペイン系がいたのかな。


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裏手の丘からシングー河の眺望


ここはド田舎なんだけど、地理的に世界に誇れる(?)ことがある。それは、アルタミラのムニシピオ(州自治区の下の単位、郡と訳せばいいかな?)は、なんと16万平方キロ(日本の半分弱)もあること。これは、ポルトガル、アイルランド、スイスよりもデカい。もちろん、ブラジル最大の自治区である。


2009年1月1日にグリーンランドが Qaasuitsup(読みかたが判らん! イヌイット語か?)を自治区に認定したんで、世界2位になったけど、それまでアルタミラ郡は、広さワールド・チャンピオンのベルトを保持してた。「グランデなことは、いいことだぁ~!」、と誰かも言ってたね。


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