【プロフィール〜６】奥さん22歳でママになる

僕たち夫婦は、楽しい新婚生活を送っていました。

僕は、会社でも割と評価が高く、取引先からは、もっと評価が高かったと自負しているんです。笑

僕の担当は、時計

フランスの輸入雑貨の代理店に勤めていたわけですが、僕は、その中でも統計を担当していたんですよね。

ですから、奥さん、当時、扱っていた時計を今でも大事に使っていますよ。

で、当時は、西武百貨店が勢いがあって、北は、旭川から沖縄まで店舗があったので、出張も多かったんですよね。

さらに、高島屋にもいくつかショップ展開していたので、高島屋もよく行きましたね。

時計って、高いんですよ。

なので、統計を持って営業に行くときは、いつも慎重に、安全にと心がけていました。

夫婦の楽しみは

僕たち夫婦の楽しみは、月に1回の豪華焼肉。

会社の先輩が給料日には、いつも奥さんと寿司屋さんに行くと言うのを聞いて、寿司は高いから、焼肉にしょうって通っていました。

当時住んでいたマンションの近くに、とても美味しいお店があって、楽しく行っていましたね。

結婚して2年後に

結婚して2年後に、奥さん、子供ができたんですよ。

その話を聞いた時は、飛び上がるほど嬉しかったです。今でもあの時の嬉しさは、最高だったと思います。

ところが、妊娠６ヶ月を過ぎた頃、流産の恐れがあると言うことで、入院しなくてはならなくなってしまったんですよ。

僕が病院に行くと、主治医の先生に呼ばれて、先生から、「奥さん、大変お若いので、忙しいと思うのですが、できるだけお見舞いに来ていただけますか？」って。

先生が言うには、うちの奥さんがあまりにも若いので、病室で孤独に感じてしまうといけないから、と言うわけなんですよね。

次の日から、会社に無理を行って、毎日のように早退して、奥さんの元へ行きました。

病室では、産前産後のママたちがいる中で、ポツンと一人、妊娠６ヶ月と言う状態でしたから、先生が言うのも十分に理解できました。

めっちゃ安産で無事に出産

結局、入院は、２週間ぐらい続いたのですが、その後は、順調でした。

しかし、当たり前ですが、僕たち夫婦にとって初めての経験でしたから、どんな感じで出産なのか、全くイメージが持てなくて、僕は、不安に思っていたんですよね。

と言うのも、僕が会社に行っている時に、出産ということになったら、大変だと思っていたんです。

でも、神様は、ちゃんと僕がいるときに、陣痛を送ってくれたんですよね。

土曜日の朝でした。朝ご飯を食べて、洗濯物を干し終わったら、お腹が痛いと言い始めました。

陣痛がきたと思って、病院に電話すると、どんな感じですか？と聞かれたので、正直に、伝えるとすぐにきてください、というので、車で病院まで一緒に行ったんです。

病院に着くと、いつもの先生がいてくださっていて、安心したのをよく覚えています。

そして、看護師さんから初産なので、早くても夕方ですから、ご主人は1度家に戻ってくださいね、って言われたので、帰ってきました。

時間は、まだ10時半

僕は、あまりにも嬉しくて、一人ビールを開けて、乾杯しました。

そして、ビールを2本開けて、3本飲んだら夕方に病院にいけないなと思っていた時に、電話が鳴ったんです。

病院かな？何かな？と思って電話に出ると、看護師さんからでした。

「おめでとうございます！元気な男の子です。すぐにいらしてくださって大丈夫ですよ。」

本当に嬉しくて、嬉しくて、すぐに車に飛び乗って病院まで駆けつけました。

出産を終えたばかりの奥さんの元へ駆けつけると、「お母さんになっちゃった。」って笑顔で言うのです。

初めて息子を抱っこした時、壊れるんじゃないか、落としてしまうんじゃないかと心配でしたけど、抱いた瞬間、僕の印象は・・・。

「サルに近い」と言うものでした。

母親は出産という大仕事をしていますが、父親は、何もできないから、そんな印象になったのかなと思っています。

息子はデカくて

無事に退院してからが大変ではありましたね。

息子は6月生まれなのですが、我が家には、当時、クーラーがなかったんですよね。

7月、8月になるとあまりにも暑いので、奥さん、頑張ってちょっと遠くのイオンまで行き、涼んでいたんですね。

さらに、息子は、少しだけ大きくて、ガンガンミルクを飲むんです。

生後３ヶ月検診があって、奥さん、息子を連れて行ったら、「今日は、６ヶ月検診ではないんですよ。」とまで言われるぐらい大きかったんです。

生後３ヶ月で、9キロありましたから、大きいですよね。

日々、毎日、可愛くなっていく息子。

この頃から、父親としての自覚ができたように思います。