監督 アラン・パーカー
脚本 オリバー・ストーン

 

かなり良かった映画です。

 

ビリー・ヘイズの実体験をもとに作成された映画です。

 

しかし、本作はかなり脚色がされています。そういった部分に関しては、私は批判的です。

 

ただ、映画としてかなり面白いです。

 

ビリーなりに計画を立てながら、脱獄しようとしますが、大体頓挫しています。

 

脱獄という要素を含んでいるものとして、他作品で『ショーシャンクの空に』という映画があります。『ショーシャンクの空に』の主人公ほど冷静で賢くはないです。

 

むしろ、立ち回りとしてかなり悪いです。ビリーが感情的になって、リフキーや看守長を殺したりしています。

 

しかも、『ショーシャンクの空に』の場合、主人公は冤罪ですが、本作の主人公であるビリーは麻薬密輸の罪で捕まっています。主人公にも悪いところがかなりあります。

 

しかし、そういったところが実に人間らしいです。裁判所で己の罪が不当に扱われた際も、ビリーは周りに敵を作りながらしっかり反論しています。

 

ただ、元々麻薬密輸をしていたのは事実なので、何とも言えません。

 

感情的になりながらも、最後まで諦めずに脱獄を夢見る男でした。

 

最終的に脱獄は棚ぼた方式で成功します。

 

計画性は全くありません。ただ、結果オーライともいえるでしょう。

 

物語の展開として、飽きない作品ではあります。しかし、史実との差異が気になる方にはおすすめできない作品です。

 

 

 

 

 

かなり良かったです。

 

最後までハイテンションでギャグの要素を残しながら物語を終えました。

 

ドラルクが毎回砂になることにより、ボケツッコミのテンポがかなり良くなっています。

 

ロナルドもドラルクも双方、ゲスなノリができるので、見ていて飽きません。

 

1話の中に3つのパートがあるので、かなり細切れな状態でストーリーが進んでいくのですが、テンポがいいので、逆に長所となっています。

 

ドラルクもアホですが、ロナルドもアホなので見ていて面白いです。

 

アルマジロのジョンとドラルクのエピソードは、ポケモンのコジロウとサボネアのエピソードを思い出しました。多分、ポケモンの感動エピソードを意識していると思います。

 

それぞれのキャラの個性も色濃く残しています。

 

個人的に「吸血鬼すぐ死ぬ」という非常に安直なタイトルが好みです。非常にわかりやすく、作品の特徴を表しています。

 

正直ロナルドとドラルクの関係性が羨ましいです。喧嘩しながらも、お互い相性が良さそうです。

 

敵の吸血鬼もネタと化しているキャラが多く、笑えます。

 

早いテンポでストーリーが展開される笑える良作です。

 

 

 

 

 

 

かなり作画力が高いです。そして、非常に綺麗な物語です。

 

穏やかに物語が進行していきます。そして、心が癒されます。

 

なぜか『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』を思い出しました。

 

勇者たちが冒険の旅を終え、その後の物語を描くという斬新なスタイルをとっています。

 

勇者たちは過去の旅を「クソみたいな思い出」だと振り返っていますが、そんな思い出も素晴らしいものだと感じました。

 

仲間と思い出を共有するというのは素晴らしいものです。

 

個人的にハイターが好きです。フリーレンから嫌味を言われても、笑って流す性格を私も身に付けたいものです。

 

アイゼンはポーカーフェイスですが、なすべきことを淡々となす姿には敬服します。

 

ヒンメルはムードメーカーです。老後はかなり可愛いお爺ちゃんに変貌していました。

 

フリーレンはエルフなので、人間と時間感覚が違います。しかし、ヒンメルが亡くなった際は、涙を流していました。

 

非常に綺麗な涙でした。

 

フェルンという小さな女の子が登場し、1話は終了しました。今後、弟子につけるのでしょうか。

 

今後の展開が見ものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フクマという小説『ロナルドウォー戦記』の担当編集者の人が登場します。

 

無表情で武器を振り回す非常に恐れられている存在として描かれています。

 

そのフクマさんがロナルドの事務所にやってくるので、ロナルドとドラルクは迎え撃ちます。

 

相変わらずドラルクが変な失敗をたくさんおかします。

 

ロナルドもなんだかんだドラルクの作戦に乗っかっています。乗っかりながらもツッコミをしっかり入れるので、ツッコミ役としては最適です。

 

ゼンラニウムの存在は完全にネタです。しかし、ゼンラニウムの正体が明かされていないときは、重々しい感じで存在をほのめかしていました。

 

今考えれば、完全にフリでした。

 

そして、美少女であるヒナイチが初登場します。

 

 

 

 

 

頭を空っぽにして見れるアニメです。私は疲れているときに見ました。

 

テンポがかなりよく、見ていて飽きないです。

 

かなり単純明快なタイトルですが、主人公であるドラルクの特性をよく表していると思います。文字通りすぐ死に、そして、復活します。

 

仕掛けがおざなりな点もドラルクらしさが出ています。

 

自分の根城が燃えても、すぐ切り替えてロナルドの事務所に居座っているあたり、行動力はかなり高いといえます。

 

個人的にアルマジロのジョンが好きです。単純に可愛いです。

 

Bパートのコンビニのエピソードは、ありきたりな展開でしたが、テンポがいいので気持ちよく見れます。

 

ロナルドとドラルクのコンビがかなり相性良いです。よく喧嘩をしていますが、私から見ると仲良さそうにみえます。

 

一言でいうと、ドタバタギャクコメディー作品です。

 

 

 

 

 

 

個人的に嫌いではないアニメです。

 

ただ、もう少し動物の個性を生かしたエピソードを作成していただきたいと感じました。

 

主人公のライオンは見た目のせいで周りから怖がられるという不利な状況に立たされています。しかし、ライオンの個性をいかした場面はそれだけです。

 

「ライオンって実はこんな動物だったんだ」と思えるような個性を作品に盛り込んだらもっと素晴らしい作品に仕上がるのではないかと思います。

 

トカゲは尻尾切りで逃げるという特性を作品で発揮していました。そこは動物の特性を活かしていると感じました。

 

オオハシはかなりのクズでお調子者です。しかし、実在するオオハシはクズでお調子者のイメージでしょうか?

 

多分違うと思います。クズでお調子者に似合う動物を作品に当てがうべきだと感じました。

 

しかし、笑えるシーンはそれなりにあります。テンポも良いですし、悪い作品ではないように見受けられます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

名作です。

 

本作は父ヴィトーの過去と、マイケルのエピソードの2つの側面を持っています。

 

ヴィトーはマイケルにマフィアになってほしくないと思っていましたが、結局マイケルはマフィアへの道へと進みました。そのきっかけがヴィトーの死です。

 

ヴィトーがそもそもマフィアにならなければ、マイケルはマフィアへの道を辿らなかったので自業自得ともとれます。

 

ヴィトーの前日譚からも分かる通り、ヴィトーは街のみんなから尊敬されていました。しかし、マイケルは権力を保持しているものの、みんなから恐れられる存在となっています。

 

冷酷非情な人間へと変わっていったのです。もしかしたら、元々そういった気質の人間なのかもしれません。

 

ラストシーンで虚ろな目つきで湖を見るマイケルの姿が非常に印象的でした。冷酷非情なマイケルでも、「なぜこうなってしまったのだ」と思い悩んでいるのかもしれません。

 

しかし、もう罪をさんざん犯してしまっているので、後には引けません。マイケルはもう闇から逃れられないのです。

 

ゴッドファーザー PART IIIが楽しみです。

 

 

 

 

 

 

 

 

マイスコア:90

 

テーマ:重度障がい者の心の内側の吐露

 

芥川賞受賞作である。

 

序中盤は90。終盤は60。平均して80ぐらいというのが点数の内訳である。己の経験に即した小説だったため、非常に読み応えがあった。しかし、最後の謎の妄想がよくわからなかった。

 

ただ、一つ言えるのは、一般的に不幸と言われている人間の人生を妄想で語ってはいるので、一般人の人並な苦労な経験を望んでいる点にある。

 

感想をかいているうちに、終盤の重大な事実に気づいたので、点数を90にアップした。

 

子供を宿して、中絶して子供を殺したいという謎の欲望を持つ井沢。その望みを1億5500万と引き換えに叶えようとした。

 

この女性は、妊娠して中絶するという欲望を健常者になっていても、もっていたのだろうか。自分はもっていたと感じられる。

 

それとも、重度障がい者になってしまった影響で、歪んだ欲望が産み出されたのか? 真相は闇の中である。

 

苦労を綴るヤフコメ民に対し、「本当の苦労を知らないくせに」と愚痴る井沢。自分も重度障がい者だったら同じように愚痴るだろう。

 

そして、もっとこの物語に感情移入し、この作品を神格化していただろう。

 

結局、人間はポジショントークしかできないし、自分の立場や境遇からでしかものを考えることが不可能だという結論に行き着いた。重度障がい者に対して可哀想という感情を持つことはあっても、健常者からしたら真に共感することはできないのである。当たり前の事実だ。

 

その中でも、人は人に対し、気遣いをして、人の気持ちを考えながら発言をしなければならないのである。そう考えると、人間関係が難しいというのは当たり前のことなのである。

 

そういう事実を胸の隅っこにしまいこんで、なんとなく生きていたら、少しは心を楽にし生活を営むことができると感じた。

 

 

 

 

マイスコア:100

 

テーマ:読者を翻弄させる物語

 

やばすぎる。この物語を17歳でかいたという点もいかれている。羽田圭介はとんでもない才能の持ち主である。

 

正気が作成した物語で自分は泣いてしまった。その部分で終わっても、点数は95点ぐらいついていただろう。ただ、著者はそうさせなかった。

 

こうも翻弄されると、人間心理というものはいかに浅はかであるかがよくわかる。読者を感動させる手練手管まで著者は17歳の時点で備えており、なおかつそれをひっくり返した。お見事としかいいようがない。

 

この作品がなぜもっとフィーチャーされていないのか不思議で仕方がない。

 

結局、兄弟ふたりとも自分のことを客観視できていないということなのだろうが、これは現実世界でも同じことがいえるだろう。

 

この作品が恐ろしい点は、感動させることにより、我々がより兄弟や姉妹により柔らかな態度で接するよう誘導した点である。その後、どんでん返しをすることにより、前述した気持ちが一瞬にしてなくなったのだ。

 

ここまで読者の感情を揺さぶる作品はなかなかない。

 

 

 

 

マイスコア:98

 

テーマ:徳永の自己問答と神谷という名の幻想

 

面白い。文章がかなりきれいであり、自分のことをしっかりと客観的に考察しており、他人に対する考察も素晴らしい。

 

徳永は神谷という人物に憧れを抱いており、そういう人物になりきれない自分にショックを受けている場面も存在する。ただ、物語終盤で神谷の致命的な欠点が映し出される。

 

胸にシリコンを入れているのがわかったシーンは特に印象的である。私自身、あこがれている人物がいるのだが、その人物は致命的な欠点を持っている人物でもある。その欠点とは、神谷と似ている部分がある。

 

つまり、人間関係を構築する上で、媚びなかったり、うまく立ち回ることができなかったりする点である。

 

又吉直樹という人物は、何事もなくスムーズに生きてきたように一見見えるが、そうではない。そういった当たり前の事実すらもわからないほど、人間というのは自分が一番苦労をしているのだと思いたいのかもしれない。

 

みんな、人並みに悩んで、模索しながら生きているのである。いきずらくなるほど、幻想が肥大化するという表現は言い得て妙である。

 

つらい状況であるからこそ、神谷という名の幻想に徳永はすがりたかったのだと感じた。

 

神谷の誹謗中傷の意見については、反対である。同じ人間から発せられた言葉だとしても、真正面に受け止める必要性などないと考える。

 

彼らは、ただストレス発散のために当たり散らしているに過ぎないからである。