監督 アラン・パーカー
脚本 オリバー・ストーン

 

かなり良かった映画です。

 

ビリー・ヘイズの実体験をもとに作成された映画です。

 

しかし、本作はかなり脚色がされています。そういった部分に関しては、私は批判的です。

 

ただ、映画としてかなり面白いです。

 

ビリーなりに計画を立てながら、脱獄しようとしますが、大体頓挫しています。

 

脱獄という要素を含んでいるものとして、他作品で『ショーシャンクの空に』という映画があります。『ショーシャンクの空に』の主人公ほど冷静で賢くはないです。

 

むしろ、立ち回りとしてかなり悪いです。ビリーが感情的になって、リフキーや看守長を殺したりしています。

 

しかも、『ショーシャンクの空に』の場合、主人公は冤罪ですが、本作の主人公であるビリーは麻薬密輸の罪で捕まっています。主人公にも悪いところがかなりあります。

 

しかし、そういったところが実に人間らしいです。裁判所で己の罪が不当に扱われた際も、ビリーは周りに敵を作りながらしっかり反論しています。

 

ただ、元々麻薬密輸をしていたのは事実なので、何とも言えません。

 

感情的になりながらも、最後まで諦めずに脱獄を夢見る男でした。

 

最終的に脱獄は棚ぼた方式で成功します。

 

計画性は全くありません。ただ、結果オーライともいえるでしょう。

 

物語の展開として、飽きない作品ではあります。しかし、史実との差異が気になる方にはおすすめできない作品です。