読書感想(234)「夏の騎士◆百田尚樹」 | アルジャーノンにシャンパンを

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というわけでブログはじめました。
ちなみに、はつかねずみのアルジャーノンとは関係ありません。面識もありません(^-^)/。

夏の騎士

百田尚樹著

新潮文庫

2021.10.7読了

☆☆☆☆☆

先に読んだ重松清のような「巧い書き手」ではないものの(失礼・笑)、感動作を創り出すストーリーテラーとしてはやはり超一流ですね。文句なく☆5つです。百田版スタンド・バイ・ミーと称されるとおり、小学6年の男子3人のひと夏の出来事という構成は、本家スタンド・バイ・ミーそのもの。ただ、共感できる部分が多いのとエンディングの妙もあり、正直本家より面白く感動的かも。でも残念ながら、これが著者の最後の小説なんだな。

ちなみに過去に読んだ著者の作品で5つ星なのは「永遠の0」「輝く夜」「影法師」「ボックス」の4作品。その他にも「幻庵」「プリズム」「フォルトゥナの瞳」「風の中のマリア」など、読み応えのある感動長編がいくつもあります。早く小説家にカムバックして、次の作品書いてくれ~。