今さらという気がしないでもないが・・・。
永遠の0
百田尚樹著
講談社文庫
2013.5.9読了
☆☆☆☆☆
この0(ゼロ)はゼロ戦のこと。太平洋戦争で特攻隊員だった人の孫が、祖父の生き様を調べていくうちに、思いもよらない真実が明らかになる、というストーリー。
前半は祖父を知っている人へのインタビューという形で、戦争の状況や祖父の人物像を描いているが、ちょっと冗長で退屈。後半、軍の上層部やマスコミへの批判が始まるころからおもしろくなり、意外な展開で感動のラストに続きます。
戦史物としては異論もあるかもしれないけど、あくまでフィクションのエンターテイメント小説と割り切れば、すばらしい感動長編だと思います。