東京国立科学博物館で開催中の
「和食」展
を見に行って来ました。
平日の午前中なのに結構な入場者数です。
会期は2月25日(日)まで。
会場内はほとんどの展示が撮影可能ですので、関心のある展示を投稿してみたいと思います。
■フライヤー
■展示風景
●エントランス看板
●会場案内図
入り口に置いてある会場案内図。
これを見て回ることになります。
■和食の素材
いくつもの章立ての展覧会ですが、素材と歴史。それから現代の和食。という風に3つに分けて紹介したいと思います。
まずは素材から。
●世界各地の主食等の分布図
世界の人々は何を食べてきたかがわかります。
●野菜の日本に来た時期の展示
日本の食材の展示があります。
軟水とか硬水とかの水の話、きのこ、山菜。稲など。さらにほとんどの野菜が外来種ということを知りましたね。
●大根の展示
その中でも弥生時代に日本にきて、各地で個性ある野菜になった大根の展示は圧巻。
●魚類の展示
●クロマグロなど魚介類の展示
和食といえば魚。大きなクロマグロの模型もあります。
●昆布の展示
和食を支える、出汁や、味噌や醤油の発酵食品の展示もあります。
日本酒は匂いも嗅ぐことができます。
■和食の歴史的な展示
縄文時代や卑弥呼の時代、さらに平安時代の貴族の食事などの展示がありますが、、
●豊臣秀吉が徳川家康をもてなした料理
安土桃山時代、秀吉が家康を接待した料理の再現。
●江戸時代の寿司屋の屋台の模型
他にも蕎麦屋、天ぷら屋の屋台の模型もあります。
今のファーストフードですね。
●江戸時代のミシュランガイド
大関、関脇など、料理屋の番付が江戸時代にはあったんですね。
真ん中が光って見えないのですみません。
江戸幕府がアメリカのペリー提督をもてなした料理などもありますが、、
●天皇の接待料理
明治になると、外国の賓客を迎えるのにフランス料理が用意されています。
●「サザエさん」の波平さんの食事
昭和の時代の漫画、「サザエさん」。
お父さんの波平さんのある日の夕食です。
まさに「ザ・和食」。
■今の和食
●各地のお雑煮の紹介
地域によって、餅の形が違いますね。
富山・金沢から岐阜・名古屋。松坂・和歌山県の新宮あたりから東が角餅。それより西が丸餅のようです。
この投稿画面にはありませんが、太平洋沿岸の高知県や鹿児島県の一部には角餅のところがあります。また山形県の酒田や鶴岡などは丸餅のようです。
太平洋がわは、江戸の文化。日本海がわには関西の文化。
海上交通の力は結構大きいのでしょうね。
●東京のお雑煮
各地のお雑煮が展示。
僕は埼玉県出身。妻は東京都出身。それぞれの実家の間は車で30分程度の距離なのですが、妻は僕の実家とほとんど同じお雑煮を作ってくれています。
角餅の焼いたものに、里芋、大根、人参、それにかまぼこ、そしてすまし汁のお雑煮。
同じ武蔵野台地の中は、食生活も同じなのかもしれませんね。
●鳥取県のお雑煮
まるでぜんざいのようなのですね。
料理を作る道具の展示や、料理の映像のインスタレーションもありますが、、、
●各地の食に関するネット検索ワードのランキング
これが面白いですね。全部は紹介できないので、東京と大阪。そして出身地の埼玉県を紹介します。
●東京都
第1位 アボガド
第2位 ガバオ
第3位 バター
第4位 マッシュルーム
第5位 アクアパッツァ
という結果らしいです。一位のアボガドはわかる気がしますね。
●埼玉県
第1位 肉汁うどん
第2位 ちくわぶ
第3位 茶飯
第4位 やつがしら
第5位 味噌ポテト
肉汁うどんはおいしいですよ。
里芋の一種のやつがしらが4位というのも、とってもわかる気がします。
●大阪府
第1位 水ナス
第2位 どて焼き
第3位 しろな
第4位 かやくご飯
第5位 とろろ焼き
どて焼き、しろな、とろろ焼きは食べたことないので、いつか食べることに決めました。
●世界各地の寿司(sushi)
世界中で食べられている「sushi」。
展覧会スタッフが世界中で集めて来た「sushi」の画像です。
●イギリス・フランス
●イタリア
●フランス
●ドイツ
●ドイツ
●ペルー
●アメリカ
「sushi」はすっかり世界の言葉になったようですね。
新しい和食の可能性を見せてくれています。
次はラーメン。それとも日本のカレーか?
世界中の人々に食べてもらえると、日本人として嬉しいですよね。
全部きちんと見ていくと、何時間あっても足らない展覧会です。
そのため、疲れた果ててしまって、常設展は見る根性をなくしてしまうほど。
上野の科博もおそるべしですね。
展覧会終盤になると混むと思いますので、いかれる方はお早めに。
展覧会のコピーが
”
知ると、もっとおいしい。”
そのとうりだと思いますね。