SOMPO美術館で開催中(2026年4月11日~6月21日)の「ウジェーヌ・ブーダン展」を観に行ってきました

 

「印象派の先駆者」と呼ばれる画家ウジェーヌ・ブーダン

 

 

モネに戸外で風景画を制作することを薦めたとされ

光と空気の変化を捉えた風景画を数多く描きました

 

どうしても印象派、モネの文脈の中で

その先駆けとして取り上げられることが

多くて、単独の画家として扱われることが

ほとんどありません

 

でも本展覧会を通じて、ウジェーヌ・ブーダンは

ひとりの画家としてもっとスポットライトを

当てるべきとの思いを強くしました

 

 

モネと出会ってから、1874年の第1回印象派展に

ブーダンも出展しますが、

その後はパリのサロンへの出展を続けて

正統派の画家の道を歩みます

 

こちらは海景画家としての名声を高めていった頃の作品

≪海景≫ 1883年 ディエップ美術館

帆船が風に帆をたなびかせて

海を疾走する光景は、ブーダンの好きなものでした

 

≪トルーヴィルの港の入口≫ 1892-96年頃

アンドレ・マルロー近代美術館

この頃になると、筆致が変化して来ます

 

かなり粗い筆遣いになっているのが分かる作品です

 

≪オンフルール、港、朝の効果≫ 1896-97年 個人蔵

これはモネの「印象、日の出」を連想してしまいます

 

粗いタッチでササッと描くことで

朝日に包まれてぼんやりと見える光景、

というか空気感が表現されています

 

ブーダンは生きている間に

画家として勲章も受章して、

成功した画家でした

 

その後、世の中は印象派に人気が集まって

ブーダンの影は薄くなってしまいますが、

「印象派の先駆者」はひとりの独立した

画家としての歴史を刻んだと再認識しました