今年2020年は、日本書記が編纂された720年から1300年目なんだそうです。日本書記の冒頭に、国譲り神話が載っています。そこには、出雲のオオクニヌシは「幽」つまり神々や祭祀の世界を司り、一方で大和の天皇は「顕」すなわち現実世界の政治を司るとされています。
この展覧会は、出雲と大和(奈良)で発掘されたものや寺院に伝わる宝物・仏像を、比較しながら複合的に展示しています。
展示会場は、まず出雲大社の巨大な宇豆柱(うずばしら)からスタートします。3つの太い木の幹が3本組み合わさって柱として使われていました。これが9本の柱になって、出雲大社の本殿を支えていたと考えられています。9本の中心に位置するのが「心御柱」((しんのみはしら))です。
本殿の高さは48mもあったというのが有力です。会場には、10分の1のサイズで復元された本殿の模型が展示されています。
これはわかりやすいですね。ただ柱は3本の幹にはなっていないのが、ちょっと残念でした。
今回の展示で最も圧倒されるのは、出雲で近年になって発掘された銅剣、銅鐸のおびただしい数です。
銅剣168本は、荒神谷遺跡で1984年に発掘されたものです。これらが刃を立てた状態で、並んで発見されたのだから、びっくりです。
銅鐸は、加茂岩倉遺跡から出土したもの。
一方の大和朝廷は、朝鮮半島から伝わってきた文物や技術を地方の豪族に与えることで、その基盤をより強固なものとしました。
奈良の石上神宮に伝わる国宝の《七支刀》が目玉の展示です。刃先が7つにわかれた宝剣で、《七支刀》と呼ばれます。金象嵌による銘文から、4世紀に朝鮮半島の百済の王から倭の王に送られたものと考えられてて、『日本書記』にも記されています。この不思議な形が、魔術的な魅力も放っています。
三角縁神獣鏡は、大和朝廷が地方の豪族に与えたものの典型です。そのために各地で発掘されています。写真は黒塚古墳出土品です。
奈良の藤ノ木古墳で発掘された国宝『金銅装鞍金具』も展示されていました。
実は、先日、藤ノ木古墳を訪問したばかりでした。
そしてもうひとつ奈良旅行で実物を見たはずなのが、唐招提寺の四天王のひとつ、広目天立像です。
出雲と大和、どっちが魅力的かは単純には比べられないけど、やっぱり出雲の出土品はスゴイ!
この前は奈良に旅行したから、今度は出雲だな。








