千葉市美術館で千葉開府900年記念特別展が

始まりました

 

「月と星と―美術がつなぐとき」という

企画展です

 

 

タイトルを聞いてもいったい何のことやら?

という気がします

 

実は千葉市というと妙見信仰が根強かった

歴史がありまして

今の千葉神社は妙見宮です

 

妙見信仰は北極星を神として崇めます

 

そのために星、天体に深く関わる

歴史と文化を継承しているんです

 

そこで今回の企画展は、星をテーマにした

という訳です

 

現在の千葉市立郷土博物館ではかつて

プラネタリウムがあって、

妙見信仰の関連で星に関する歴史的な史料の

展示がされていたそうです

 

そんな星、天文関係の貴重な史料が

多数展示されています

 

≪淳祐天文図≫ 1247年 南宋 

千葉市立郷土博物館

こちらは実測による星図として

現存する世界最古のものだそうです

 

≪天文成象≫ 渋川春海・昔尹 1699年 

千葉市立郷土博物館

日本のものでは、日本人が初めて作った実測星図

 

いろいろな星座が記されています

 

≪皇帝の天文学(天文学教科書)≫ ドイツ 1540年 千葉市立郷土博物館

西洋の天文学の書籍は、その美しさも特徴

 

≪セラリウス天球図(北天図)≫ オランダ 

17世紀後半 千葉市立郷土博物館 

 

≪携帯用天球・地球儀≫ イギリス 1776年 

千葉市立郷土博物館

携帯用の手のひらサイズのものは珍しい

おまけに地球儀が天球儀にすっぽり納まる

 

千葉市立郷土博物館にこんな史料が

所蔵されていたなんて知りませんでした

 

これも千葉に妙見信仰あってこそです

 

そんな郷土博物館(開館当時は千葉市郷土館)

には妙見菩薩を描いた障壁画が飾られていた

そうで、修復されて久しぶりに展示されています

 

≪妙見尊出現之図≫ 田岡春径 1967年 

千葉市立郷土博物館

幅が8メートルもある大障壁画です

 

千葉の武士集団の千葉氏は

妙見菩薩を武神として崇めていたそうで

そのことが描かれているようです

 

 

ここまでは、歴史的な史料展示ですが、

本展では星をテーマに現代、未来へと

つなぐことをコンセプトにしているようで

現代アートの作家の作品に展開していきます

 

ちょっとここには飛躍を感じちゃう

ところがあるのが正直な感想

 

現代アートはなかなか理解できない

ところもあるし、個々人の好みで

好き嫌いが分かれるところ

 

≪地の天≫ドローイング 宮島達男 1996年 千葉市美術館

これは入り口に展示されているもの

 

歴史的な史料の星図、日食をモチーフに

したような作品でしっくりきます

 

≪SCULPTOR'S SNACKーGROUND≫  

植松琢磨 2026年 作家蔵

床一面に散りばめられたポップコーンの形状

星が瞬く銀河を想像させます

 

≪星雲≫ 草間彌生 1990年 千葉市美術館

先日逝去された草間彌生の水玉作品も

千葉市美術館にはあります

 

これも星雲で星繋がりでわかりやすい

 

≪星と領土≫ 宮内由梨 2026年 作家蔵

光と映像のプロジェクションで

表現した作品は暗闇の中で

光り輝きます

 

インドネシアの過去の星図や

星曼荼羅などをモチーフにしています

 

≪A story of Polaris across 25,772years≫ 

高田安規子、政子 2026年 作家蔵

窓から見える星を描いているだけではなく

25772yrsというのは天の北極が

地球の歳差運動で少しずつ移動し

また元の位置に戻るまでの周期だそう

 

そういう悠久な時間の流れを時計と

天の北極が移動する星座で表現しているとか

 

そして1階のさや堂ホールでの展示も見逃せません

 

≪Animal≫シリーズ 三沢厚彦

想像上の動物 キメラ

 

 

 

動物たちが星とどう関係あるのか、

ないのかは謎?

星座のモチーフでしょうか?

 

キメラの作品が千葉市美術館の新収蔵作品という

ことだけかも知れません

 

Animalシリーズは星とは関係なく

制作されたものでしょうから、

企画側の意図がもう少し伝わると

いいのに・・・と感じてしまいます