昨日、両親とスノーシュー登山に行ってきた話の最後に こんなことを書きました。
“ 最近、YouTubeでお年寄りがなにかに夢中になって楽しそうにしている動画や、なにかにチャレンジしている動画を見るのがすごく好きです。
それで、「父の登山の様子を撮影してYouTubeに…」なんて思ったりもしていたのですが、
父(73歳)は 今や私より体力があり どんどん歩いて先に行ってしまうので、撮影が困難であることが分かりました(爆)”
そうそう。そうなのです。
自分よりも速いものは、捕らえられない、捉えられないのですな。
すごく普通のことを言った(笑)
でも、グルジエフ水素とかでもそう。
その話をするよ。
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統合の度合いや分離の度合いの表し方には
「◯◯次元(密度)」
「振動数がこれくらい」
「グルジエフ水素の階層ではH◯◯」
のようにいろんな指標があります。
どんな表し方でも、より統合度合いが高く いちなるものに近い状態は、高次元、高い階層、振動が速いです。
たとえば4元素も、高次なものから順に火・風・水・地です。
たしか、プラズマ・気体・液体・固体と対応しているのだったかな?
水や氷で考えると、温度を高くしていくと、氷が水になったり、水が水蒸気になったりします。
どんどん自由度が増して、動けるようになります。
温度が高くなるのは、分子の振動や動きが速く活発になるということ。
速くてよく動く水や気体になると、つかまえおくのが難しいです。
それと同じことが、意識の面積でも起こります。
「高次なものは たくさんのものを統合して、つまりまとめ上げたものだから、スケールが大きい。
自分より大きくて捉えるのが困難」
というふうに、私はよく説明します。
大きいから というのもあるけど、動きが速くて捉えるのが困難!ということでもあるのですな。
なにかものすごくステキな体験や 神秘的な体験をしたとき、
「言葉にできないけど、すごかった!」
「なにが起きたのか分からないけど、とにかく感動した!」
と言ったりします。
それは、心の中で起きたこと、感じたことがあまりにも高速で、頭の知性や思考では追いかけることができないからです。
言葉で捉えたり説明したりしようとすると 原稿用紙100枚になるようなことが、一瞬のうちにズバー!と起きているので、もう言葉が追いつかないのですな。
森博嗣氏の小説で、前にこんな話を読んだことがあります。
一瞬のうちに頭の中を駆けめぐった情報を、多くの人は言葉にすることができない。
それを言葉にできる人を天才と呼ぶ。(そのように、小説の登場人物は考えている)
という話。
まさにまさに、そういうことです。
精神世界の言い方とは違っても そういうことです。
意識や自我(自分だと感じているもの)の重心が高いところにあると、自分の意識も速いので、膨大な情報量のことを捉えることができる。
認識することができる。
意識や自我(自分だと感じているもの)の重心が低いところにあると、自分の意識もゆっくりなので、素早い情報処理ができなくて、いろんなことを捉えられない。
認識できない。
それで、
「肉眼では見えない非物質のものなんて あるわけがない」
のように感じます。
捉えられない・認識できないと 想定することもできなくて、「ない」という扱いになっちゃうのですな。
肉体も、速く動いているときは 止まっているときよりも高次の状態です。
ちょっと高次の状態になった肉体に、意識も共鳴?共振?するとかで影響を受ける。
それで、ランニングしているときなど動いているときは、おもしろいアイディアを思いつきやすいです。
体を動かすのは、肉体の健康だけじゃなく 意識の面でもなかなかよいようです。
トレーニングやダイエットみたいな目的は置いておいて とりあえず意識の面だけで考えるなら、腹筋でもスクワットでもウォーキングでも「動いている」というのがよりよい感じです。
さらに欲を言うと グルジエフの考案した舞踏や 伝統的な舞いなどは、高次のものと通じる「型」を描く動きになっていて 高次な状態になりたい人にはよりよい というのもあります。
でも、そこまで言わなくても、「肉体が動いている」というのは「肉体が止まっている」よりもグンと高次であるようです。
頭や心の活動で行き詰まったときには 肉体を動かしてみるのも ひとつの手ということですね。
速いものは遅いものをとられられるけれど
遅いものは速いものをとらえられない
という話でした。
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足の速い泥棒を捕まえるには、捕まえる人はもっと足が速いか 頭の回転の速さで追い込んだり 先に回り込んだりする必要があるのもそうだね。
父の登山の姿を撮影する(とらえる)には、私は肉体のトレーニングが必要ですな。