ジェフリーさんの進化占星術スクールのサイトを翻訳してもらえたものを、あれこれ考えながら読んでいくコーナーです。
これを読む人にはこれはまだ清書ではない段階というのを念頭に置きつつ、決して鵜呑みにしない気持ちで読んでほしいです。→ 経緯
そして私が見逃している「ここは…？」というのがあれば、教えてほしいです。
かなり膨大なのでちょっとずついきます。
文章の途中、私は赤い字や青い字でコメントします。
［このページの話だよ］
［関連記事］
・前回：水星の逆行(出生図)
［今日見ていく原文］
VENUS RETROGRADE
Venus is the rarest archetype to have retrograde motion and the need is to, archetypically, utterly and uniquely define one’s values on a personal and social level which will then allow the person to harmoniously relate to itself. As a result of this the person can then relate to others from the point of view of being centered within itself. It places a premium on the lesson of Venus from a Taurus point of view called self-reliance.
Retrograde Venus people, from a spiritual point of view, are learning that the ultimate relationship is with non human being. It is with the inner Godhead. Commonly, people in monastic environments have Venus retrograde. Commonly, the artist has Venus retrograde. Commonly, the musician has Venus retrograde. The person forms a relationship with that which constitutes its work where that work is a reflection of the Soul’s inner relationship to itself.
Retrograde Venus people commonly feel a high degree of social alienation through the un-relatedness, Venus, of the values systems that are shared, Venus, amongst the consensus relative to Soul’s own unique and individual values. This conflict in values, of what is meaningful, of how we relate to others and why, creates a feeling of being very different with respect to the social milieu. The famous ‘wallflower’.
Audience: I don’t have retrograde planets, but I can really relate to that.
Jeffrey: If you have evolved beyond consensus state and you have planets in the social houses or the relationships houses, it can induce this effect. Anytime you have evolved out of the consensus, you are beginning to access the archetype of Uranus. Once you access the Uranus archetype consciously, that is the effect in general.
Commonly, retrograde Venus people, when they do participate in relationships, either draw individuals who are themselves rugged individualists, or they draw relationships in which they play the role of helper or counselor. The reason is that Venus correlates with the phenomena called magnetism. If you are around a person with Venus retrograde who has done the necessary inner work on themselves, then the nature of their magnetism is quite different than those who have not.
Audience: Sounds like a guru – to bring the divinity through a human being – one is able to see God through a human being – and therefore there is a relationship with a human being, not as themselves, but as bringing God through them.
Jeffrey: That can exist, but it is relative to the evolutionary state. The reason here is that people will commonly perceive in the Venus retrograde person that they truly have something to offer that is not consciously defined, and they are magnetically drawn to the person for counsel or advice. Typically happens.
The Venus retrograde principle points towards Uranus. Any retrograde archetype will point towards Uranus. It reflects the archetype of individuation, Uranus; of withdrawing from conditioning patterns outright. Venus retrograde also points to and emphasizes the Taurus side of Venus, not the Libra side.
The Taurus side is all about one’s inner relationship to oneself. It is also about the learning to be self reliant, and learning to identify one’s own inner resources in order to sustain oneself. Within this the Taurus archetype is all about what constitutes meaning in one’s life, and thus what one values. So with Venus retrograde these Souls are emphasizing this archetype within themselves.
Audience: So Aquarius in the 2nd house could have a similar effect to Venus retrograde?
Jeffrey: It depends on the condition of Uranus, and the evolutionary condition of the Soul. If it is strong in the chart, and the evolutionary condition of the Soul is individuated and beyond, then, yes, it can operate that way. Conversely, many within the Aquarian archetype simply bond with their peer group which is the majority outright.
From the Soul’s point of view, Venus is mercifully retrograde the least of all. From a personal point of view, it can be an incredibly long winter. Even in the context of the best of relationships, such people still feel entirely alone. They may enjoy being alone yet the nature of human beings is that they are social animals. So this inner feeling of always being alone, even in the context of an intimate other, can be quite difficult at times to live with because of this feeling of inner isolation from everything.
But, it is also true that, by way of compensation, many Venus retrograde people go through a diversity of partners thinking that they can find someone who can relate to them. Rarely, does a Venus retrograde person find the life partner in the first partner, because evolutionarily and karmically, there is also a need to repeat or relive relationships with Souls with which there have been these prior linkages in which something was not finished or resolved. Thus, the need to repeat or relive such relationships in order for a resolution, or completion, to occur. When Venus goes retrograde by transit this can correlate to a time in which any of us can attract to ourselves others whom we have known in the past that suddenly resurface into our lives for this reason.
When Venus goes retrograde through progression this can then correlate to a time, which can be the remainder of one’s life in certain cases, in which the Soul progressively withdraws from the way it has been living its life. The Soul then goes deep within itself as it attempts, desires, to recreate to core sense of meaning for its life. In turn this creates a time in which the Soul will question the very meaning of life itself, and then to create a new sense of meaning for itself.
Thus, the very nature of what it values, its value systems, can change, and, as a result of how the Soul then relates to others, and how others relate to the Soul. The core intention of the Venus retrograde natally, through progression, or through transit is all about the Soul’s inner relationship to itself, how it relates to itself, and that which constitutes to the very meaning of life in general, and, thus, what will constitute personal meaning for the Soul itself.
［ここから］
金星の逆行
金星は、逆行運動を滅多にしないアーキタイプであり、そのアーキタイプが必要としているのは、個人的また社会的な立場における自分自身の価値観を、完全に、そしてユニークなやり方で定義付けることであり、
そうすることで金星逆行の人は自分自身と調和した関係が保てるようになる。
「金星は542日ごとに2〜3週間 逆行する」ということでしたね。
こうして、金星逆行の人は、自分は自分自身の中心にいるという視点を持って、他者と関係が築けるようになる。
金星逆行のアーキタイプが重視するのは、自己信頼という牡牛座的な観点からみた金星について学ぶことである。
スピリチュアルな視点からみた金星逆行の人たちは、究極の人間関係は、人間以外の何かと築く関係だと学んでいる。
つまり、内なる神との関係だ。
以前の話で、金星についての説明で「対内関係」という話がありました。
以前見たときは ちょっと分からないところがあったのですが、内なる神との関係ということは、「対内関係」という読み方で大丈夫ですね！翻訳班の助け船の通りでした(笑)
修道院の現場では、金星が逆行している人がよく見受けられる。
芸術家や音楽家もそうだ。
彼らは、魂と自分自身の内なる関係を反映している仕事や作品で成り立つような人間関係を築く。
金星逆行の人々は、強い社会的疎外感を感じることがよくあり、それは、価値体系との無関係さ（金星）から来ている感覚だ。
この価値体系とは、その魂だけに見られる個人的な価値観と関連した、コンセンサスの内部で共有（金星）されている価値体系だ。
この価値観の内部で衝突が発生するのだ。
つまり、何に意味があり、どうやって、そしてなぜ他者と関係を築くのかという価値観における葛藤によって、自分は社会的環境においてとても異なっているという感覚が生み出される。
有名な「壁の花」のことだ。
生徒：私には逆行する惑星はありませんが、そのことにとても共感しています。
ジェフ：もしあなたの魂が既にコンセンサス段階(※)を超えて進化し、社会的なハウスまたは人間関係のハウスに惑星がある場合、この影響が見られる可能性がある。
「壁の花」が分からなかったので調べました。
“「Wallflower(壁の花)」というのは、パーティーなどで社交の輪に加わらずに壁際でひとりじっとしている人、とくに若い女の人のことです。昔の英語では「cancelled stamp(消印の押された切手)」などとも言ったようですが、うーん、なんだかどちらもうら寂しい表現ですね。”
※ 「コンセンサス段階」というのは、H48の地球意識の段階と思われます。社会の常識とか 偉い人が言ったこととかを大事にしたい段階。
いろんな段階がある話を以前こちらにまとめてあるので、参考にどうぞ。
→ 「出生図 × 心(魂•意識)の現在地」
その「コンセンサス段階」よりも上に行ったときの話が続きます。
コンセンサスの外側に進化すると、必ず、天王星のアーキタイプに触れ始める。
いったん天王星のアーキタイプに意識的に触れると、この影響は普通に見られるようになる。
金星逆行の人は、よく、彼らが実際に他者と関係を築こうとすると、いかめしい顔の個人主義者を引き寄せるか、
天王星のアーキタイプというのは、「(常識と思っていた世界観の)箱を壊す」のようなあれですね。
コンセンサス段階を超えるということは 地球意識で大事にしていた常識が壊れるという意味でもあるので、ここで天王星が登場するのも納得です。
コンセンサス段階(H48、地球意識)→個性化段階(H24、全惑星意識)→スピリチュアル段階(H12、太陽意識〜)というふうに進化するのだけど、
H24以上の意識に入っていくくらい…あるいはそれ以上なると、出生図に逆行の天体がなくても「壁の花」みたいなところが出てくる ということか。
あるいは、自分が相手に対してヘルパーまたはカウンセラーの役割を演じるような関係性を引き寄せる。
なぜなら、金星が磁気作用、つまり魅力の現象と関連しているからだ。
もしあなたのそばにいる金星逆行の人が、内面が求めている見直し作業を既にやり終えていたら、この魅力という磁気作用は、この作業をまだやり終えていない人とは全く異なったものになる。
生徒：まるで人間という相手を通じて神の威厳をもたらす指導者のようですね。
つまり、私たちは人間という相手を通じて神を見ることができるので、そこに、人間との関係性が作られていくのでしょう。
ここでいう人間とは、単なる人間関係の相手ではなく、神をもたらす媒介としての相手を指しています。
ジェフ：そういう存在はあり得る。
だが、それは進化の段階によって変わってくる。
なぜなら、金星逆行の人はどういうわけか、何かを本当に与えてくれるような雰囲気を醸し出しているから、人々は金星逆行の人にカウンセリングや指示を求めて引き寄せられていくのだ。
よくあることだよ。
金星逆行の原理は、天王星へと向かっている。
逆行アーキタイプが何であれ、すべての逆行アーキタイプは天王星に向かうのだ。
「惑星の逆行は個性化(H24の全惑星意識に進化すること)を促す」ということだったので、
つまり土星の箱が壊れることであり、すなわち天王星に通じている…ということですな。
それは天王星という個性化のアーキタイプ、つまり、当たり前のように条件づけられたパターンから身を引くことを表している。
金星逆行はまた、金星は金星でも、天秤座の側面ではなく、牡牛座の側面を強く表している。
この牡牛座の側面にとって大事なことは、自分の内面と向き合うことだ。
それはまた自分に自信を持つ方法を学ぶことでもあり、何が自分自身を内面から支えているのか、その源泉を認識する方法は何かということを学ぶことでもある。
この過程において牡牛座のアーキタイプが最も気にかけていることは、自分の人生の意味や価値観は何で成り立っているのかということだ。
金星逆行により、これらの魂は、自分自身の内側にあるこの牡牛座のアーキタイプを強く表すことになる。
生徒：２室の水瓶座は、金星逆行と似たような影響を受けるのでしょうか？
たぶんこれは「２室カスプ(２室の始まりのライン)が水瓶座」の話と思われます。
ジェフ：それはその人の天王星と魂の進化の状態によって変わってくる。
もし、天王星が出生図の中で強く現れていて、その人の魂の進化の状態が、個性化段階かその先の状態だとしたら、あなたの質問への答えはイエスだ。そのように作用するだろう。
魂の進化度合いがけっこう進んでいる場合ですね。
逆に、水瓶座のアーキタイプの中には、あからさまに多数派である仲間集団とすんなり絆を深めるような人もたくさんいる。
こちらは、魂の進化度合いがあんまり進んでいない場合ということかな。
それとも、進んでいる人の中には こういうケースもあるよということ？？
余談ですが、私の木星も２室水瓶座なので 私を観察すると何か参考になるかもしれません。
だが個人的な視点からみると、それは信じられないほど長い冬といえる。
たとえ最高の人間関係が築けても、金星逆行の人たちは、完全な孤独感を抱え続ける。
彼らは孤独を楽しむかもしれないが、人間は本来、社会的な生き物なのだ。
だから、この「ずっと孤独だ」という気持ちを内に抱えることは、たとえ親密なパートナーがいたとしても、
この、全てから断絶されているような内なる感覚が原因となり、共同生活をする上で時折、非常に面倒になり得る。
だが一方で、その孤独感の埋め合わせとして、金星逆行の人の多くは、様々なパートナーと関係を築くだろう。
そうすることで、自分と縁のある誰かを見つけられると思っているからだ。
金星逆行の人が初恋の相手を生涯のパートナーにすることが滅多にない理由は、進化やカルマ的に、過去世で未完了もしくは未解決であった何かと結びつく魂との関係性を、繰り返し追体験する必要性もまたあるからだ。
金星逆行の人じゃなくても、初恋の人が生涯のパートナーになることはあんまり多くはないと思うけどね…！(笑)
これは、話の流れから考えるなら 初恋というか「初めて結婚した相手と生涯を添いとげることが滅多にない」のように考えたら分かりやすいかもしれない。
こういった関係を繰り返し追体験する必要性が、解決や埋め合わせの糸口となるのだ。
バツイチとかバツニとかを、悪いものだと思わないほうがいいね。
金星逆行がトランジットで逆行する時期には、未完了事項を解決するという目的で、過去に知っていた人が引き寄せられ、突如人生に再浮上してくるようなことがよく起きる。
そして金星がプログレスで逆行する時期は、魂が今までの生き方からゆっくりと身を引くような余生や老後の人生と関係するだろう。
魂は、それから自分自身の奥深い内部に入っていき、人生の意味の核となる部分を作り直そうと試み、望むのだ。
そうして、このことにより、魂は人生そのものに意味を問いかけ、新しい意味を生み出す時間を得るのだ。
プログレスの見方をすると…
たとえば生後30〜50日の期間が金星逆行だった人なら、
約30〜50歳の間は「魂が今までの生き方からゆっくりと身を引くような余生や老後の人生と関係するだろう」に該当するわけか。
けっこう長いな。
そしてその結果、魂が他者に対して、あるいは魂が他者に対してどう関わるのかということも変えられるのだ。
出生時やプログレス、またトランジットで逆行する金星の魂の意図とは、詰まるところ、
魂と自分自身の内なる関係性と、魂が自分自身とどう関わるのか、
それが人生全般においてどんな意味を構成するのか、
そして魂そのものにとって個人的な意味を成り立たせているものは何なのかということを追求していくことである。
--- ここまで ---
『魂の設計図』を翻訳した佐々木りささんのページにも、このパートをまとめたものがあります。
続きをお楽しみに！
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