毎週月・木曜日配信
《外為コサックダンスレポート》I will dance cossack
when winning a great VICTORY.
2009年9月28日
(某ディーラーの独り言)
イングランド銀行キング総裁の「ボンド安容認発言」で英ポンドは本邦早朝から急落。
これにドルも連れ安で89円割れ、年初来最安値87円も間近だ。藤井財務大臣の「円高容認発言」が蒸し返され、これに追い討ちをかけることになる。
先週の連休中に「ドル安・円高」に振れなかったのは「日本版HIA」による本邦回帰の円転が思ったよりなかったことがあると思う。大型連休終了とともに予想通りの円高に飛ぶ…予想より3日遅かった、残念。しかし、中間決算を控えまだ「日本版HIA」による円転がでてくるので要注意。
本邦は「円高不況」という言葉があるように産業界は円安を望むが、円高進行中に藤井財務大臣から「為替不介入宣言」が出た。そして、「円高メリット」を相変わらず唱える人達がいるが「農産物には高関税がかかり、ガソリンは暫定税率を含めて半分が税金」というのではどこに「円高メリット」があるの?「円高メリット」を言うのなら、まず高関税や国内での課税体制を是正する方が先だと思うが…。「円高阻止せず」で「輸入規制は撤廃せず」では片手落ちではないのか?
フォーブス誌で民主党金融対策チーム座長の大塚参議院議員は『国民の資産である外貨準備について、より収益性の高く、より安全性の高い運用を考えるのが政権の務めである』と言っているがより「収益性の高いもの」を求めるのは良しとしても「より安全性の高いもの」は前者に相反している話なので、これは無いものネダリだ。そんなものがあれば誰も苦労せずに資産運用ができる。「リスクとリターンの関係は常に二律背反(トレードオフ)」である。両方とも欲しいなんていうのはムシのいい話だ→《虎穴に入らずんば虎児を得ず》。この中で同氏は『運用の多様化を検討する余地がある』とも言っているが、これは大いに賛成だ。これは民主党政権の時に早急に検討すべき課題だと思う。
Uとの
池田勇人や佐藤栄作両内閣の自民党時代の黄金期
(60年度から→72年度)までの平均実質成長率は=10%を超え、
オイルショックや為替変動があった
(74年度から→90年度)までの平均実質成長率は=4.5%となった。
バブル経済の崩壊が始った
(91年度から→2008年度)までの平均実質成長率は=1.0%の低成長時代で
マイナス成長も珍しい時代ではなくなった。
1995年度の日本の名目GDP(国内総生産)は=497兆円、
その後は、500兆円を超えたり、下回ったり
→2008年度のGDP=497兆円で、95年度と変わりない。
一方で政府債務は(95年度末→2008年度末)は(326兆円→846兆円)で
対名目GDP比では(65%→170%に上➚昇した)。
借金をこれだけ増やしても、売り上げを増やせなかったのは、
経営資源の配分を誤り、非生産的な資金の投入を繰り返していたことを意味する。
(脇祐三・論説副委員長09,9/20日経)
民間では普通考えられないことだよね。
真面目に経済をやったのは田中角栄さんまでだなぁ。
あとは、中曽根さんと“メザシ”の土光さんらによる国鉄民営化、
対米追従と貿易摩擦と、都合の悪い時には「円高カード」を突きつけてくる米国。
87年の“ブラック・マンデー”の時の大蔵事務次官は行天豊雄――
大そうなシャンペン開けて、六本木界隈でディスコっていたさうだ。
経済、やらなくなっちゃったよなぁ。
リクルート事件では経済をなぜかとちくるっちゃって、
竹下さんから善人の顔した宮沢喜一さんまで、みんなでインサイダー。
竹下さんはバブルの真っ最中だから辛うじてよく消費税の導入ができた。
“山は動いた”。しかし――
おたかさんは全く経済はしていない。
海部内閣、多国籍軍に総額=130億㌦支援。
バブルは崩壊していた。
でも、さすがはケイジアン、宮沢さんはうすうすバブルに気が付いていたよ。
しかし自民党をおん出た、小沢の一っちゃんはもう行政改革のみに集中、
得意の政局がらみの「一、一ライン」でかはいさうに、細川さんはたちまち行き詰った。
自民党の残党、野中広務なんかは護煕さんのスキャンダルばっかり突っつく。
※ついでに云えば藤井裕久現財務大臣は細川・羽田政権では大蔵大臣をしていた。
みんな経済で真青になっているのに、
担ぎ出されたのが富一さん。
95年は運悪く、阪神淡路大震災、サリンと続き、
経済ばかりか(住専公的資金問題)、危機対応など、
行政担当能力が全くないということがあらわに。
※大蔵大臣はさきがけの武村正義。
しかし、村山自社さ連立内閣を支えたのは、皮肉なことに社会党幹部よりも、
自民党、特に森や亀井、野中広務らといった人々であった。
95,4月、ドル・円=79,75円
96年当時の橋本政権は、自民、社会(現・社民)、さきがけの3党連立だった。
菅直人氏が厚相。やっと出て来た・・・。
龍ちゃん、この人も経済というよりもどっちかというと“火だるま”――、(好きだったね、この言葉が)
行財政改革に熱心だった。
消費税=5%で、駆け込みインフレ、ついでに本格的不況に日本は入っていった。
97年はアジア通貨危機に、山一や北海道拓銀の破綻、
ようやく国民もことの深刻さに気がつき始めた。
電話“ブッチホン”の小渕ちゃんが政権についた。
蔵相は「平成の是清」または“遅れてきたケイジアン”宮沢喜一さんだった。
98年からは公的資金やら追加経済政策で=130兆円もの投資を行った。
98,7月、行天豊雄は内閣特別顧問に任命される。
※二人とも役立たずだなぁ。
98,8月、ドル・円は=147円の円安になる。
98年に自由党(96年、新進党)を結成した小沢の一チャンは小渕ちゃんを攻め立てる。
追い込まれた小渕自民党は民主党(菅直人)が提案した<金融再生法>を丸呑みする。
野党連合に限界を感じた小沢一郎は<金融機能早期健全化法>で自民党に協力、
自民党を中から揺さぶる「自自連立」にカジを切った。
銀行は金融秩序を支えなくなった。
政府も含めてバブル崩壊に対してケイジアンの有効需要の創出(とめどない財政出動)ではなく、
貨幣的現象、つまり、システリミック経済経路の毀損にどのように信用を補完するか、
つまり、金融安定化策であり、同時に不良債権の切り離しであることに気が付いたのだ。
99年、大手15行に公的資金=7.5兆円の投入が始る。
“はげたか”もおどり、バルクセールもあり、
政府保証(瑕疵担保条項)もついて、不良債権処理に切り込んでいく。
銀行の統合・合併が進んでいく。
99,1月、「自自連立」になる。
<地域振興券>の公明党との協力関係も築く。
2000,4/1日、一ちゃんは小渕ちゃんに「連立解消」のいじわるを・・・。
4/2日未明、異変が起こった。「気分が悪い」、体調不良を訴えた。
緘口令が敷かれ、密室で後継選びが始った。
※野中官房長官、森善朗幹事長、亀井静香政調会長・・・
「あんたがやればいいじゃないか」
と申し合わせ、森善朗が首相になることが決まった。
この人が有名なITのことを「イット」と発音した首相である。
2000,8月、速水日銀総裁は「ゼロ金利」を解除した。0→0.25%に。
まったく、どいつもこいつもみんなひっくるめて花一もんめ、である。
藤井財務大臣も、亀井郵政・金融大臣もそれになによりも小沢幹事長も、
みんな不穏であやしい。
UFOの隣に亀ちゃん座ってる知恵の輪解けず秋の日暮るゝ
UFOは由紀夫さん。亀ちゃんがすぐ隣に位置しているのがよく分からない。
おそらくこの人の本性なのか・・・。
くたびれた、今日はこの辺で――
智笑
考えてみたら日本は“ホップ・ステップ・ジャンプ”で悪くなって来た。