毎月開催している、
松本道弘先生の映画道場。
前回の記事はこちら↓
この映画道場では、
事前に皆さんに課題の映画を見てきていただいて
当日は
マイクの文化比較講義があったり、
斬れる英語表現を紹介したり、
字幕翻訳に挑戦したり、
みんなでディベートしたりしています。
そんな盛りだくさんな会なのですが、
今回はその中で出てきた「斬れる英語表現」を
一つご紹介します!
今回の課題映画は、
リチャード・ギア主演の『HACHI 約束の犬』。
リチャード・ギア演じる「パーカー」に
友人であるハンバーガーショップのおじさんが
コーヒーを手渡しながら言う、
こんなセリフがあります。
「サービスだ」
つまり、「お代はいりませんよ」
ってことなのですが、
それを英語で何と言うでしょうか?
英語圏では、
友人とレストランで食事をして、
会計する時に
This is on me.
と言ったりします。
これは、
「私が払いますよ(私のおごりです)」
っていう意味です。
だから、この場合のonは
「〜持ち」といったイメージです。
「on」ってめちゃくちゃ奥深い単語で、
松本先生もすごく注目している前置詞なのですが、
たくさん面白い例があるので、それはまたいつか。
で、映画の場合、
ハンバーガーショップのおじさんが言うセリフです。
個人経営で、「お店のお金=自分のお金」なら
This is on me.
でも良いのだと思いますが、
一応、お店のお金なので
この映画ではどんな英語になっているかというと。
On the house.
です。
直訳すると、
「ハウスのおごりです」
ってことになりますが、
ハウスって何なのかというと、
「家」ではなく、「お店」のことです。
たとえば、
レストランに「ハウスワイン」って
あったりしますよね。
だから、
「お代はいりませんよ」
「うちのおごりです」
っていう意味になります。
でも、「サービスだ」っていう日本語から
多くの日本人は
「It’s service.」
とか思いがちですが、
そういう言い方はしないんですよね〜。
というわけで、今日は映画『Hachi』から、
ネイティブらしい英語表現をご紹介してみました!