Netflixで今とっても話題の
『エミリー、パリへ行く』(原題:Emily in Paris)を
観ました!
アメリカ人のエミリーが
フランス語が話せないままパリに転勤になり、
意地悪なフランス人上司や同僚たちにもひるまず
職場で活躍するサクセスストーリー・・・っていう感じ。
フランス語も勉強してきたわたしは
1話あたり30分弱と、ちょうどよく
フランス語の勉強もできて楽しかったです。
で、このドラマが話題な理由が
主人公のエミリーのファッションだったり
きれいなパリの風景だったりはもちろんなのですが、
アメリカ人が思う典型的なフランス(パリ)の
描かれ方なんですよね。
・フランス人は無愛想で不親切
・アパートにエレベーターがない
・歩道には犬のフンが落ちてる
・フランス人男性はすぐ誘惑してくる
・シャワーはすぐ水が止まり、ブレーカーはよく落ちる
みたいなシーンが随所に出てきて、
とにかく「フランス下げ」をした挙げ句
「でもパリはこんなに素敵だから、全部許す!」
みたいな、何様目線?ってテイストなんですよね
それで、賛否両論巻き起こってるようです。
特に、フランス人視聴者には
とっても評判悪いそう
(まあ、自分の国について
ステレオタイプで文句言われたら、そりゃ嫌だよね)
パリ在住のフランス人とアメリカ人カップル(かな?)が
ドラマを観ながら、パリの現状とどう違うか語ってる動画。
(英語です)
![香水](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/407.png)
![ダイヤモンド](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/404.png)
1)エミリーはフランス語が挨拶しか話せない
語学をやってる私の注目ポイントとしては、
何と言っても、
エミリーのフランス語が一切上達しないこと
ドラマの中では、なんと、
「意地悪な」フランス人同僚が
ミーティングでも、パーティーでも、
エミリーだけのために英語で話してくれます。
まあ、普通はあり得ないですよね。
「飛行機の中で
ロゼッタストーン(有名な語学教材)をやったけど
まだ成果が出てないの!」
って、
完全にナメてますね
2)英語とフランス語で、同じ単語で意味が違う単語
そして、フランス語と英語で
同じ単語なのに意味が違ってることで
いろいろ誤解が生じることも、注目ポイント。
たとえば、ドラマの中では
excited
という単語が挙げられていました。
英語では、たとえば
I'm excited to be here!
とかいう表現ってよく使われて
「ここに来られて嬉しいです」
っていうくらいの意味なんだけど、
excitedにあたるフランス語「excité(e)」は
「性的に興奮している」っていう意味があって、
それでエミリーがからかわれるシーンがありました。
あと、個人的に印象に残ったのが
préservatif(発音は「プレゼルヴァティフ」)
っていう単語なんですけど、
フランス語では「コンドーム」の意味なんですよね。
マイクとお付き合いをしはじめた頃、
(なんともう20年近く前!)
コンドームのつもりで
"preservative(プリザーヴァティブ)"と言って
マイクに通じなくて
恥ずかしかった思い出があります。
英語でpreservativeは
「保存料・防腐剤」の意味だと後で知ったのですが、
よく考えたら、
「preserve」(保存する)から来てるんだから
「保存料」で何の不思議もないんですよね。
いやむしろ、フランス語ではなぜ
コンドームなのか、と
何を保存したいのか・・・?
3)フランス語版ではエミリーはアメリカ訛りで話す
そして面白かったのが、
フランス語版Netflixでこのドラマを観始めると
ドラマの一番最初に
「フランス語版では
エミリーのフランス語は上手に聞こえますが、
実際は上手ではありません」
っていうメッセージが表示されるんですよね(笑)
そして、実際にフランス語吹き替え版では
エミリーが話すのは、
アメリカ英語訛りのフランス語
なんです。
(他のアメリカ人同僚とか、アメリカ人彼氏は
普通のフランス語なのに)
夫のマイク(フランス語は初心者のアメリカ人)でも
「アメリカ訛り、聞き取れる!」
と言ってましたので、
ご興味があればぜひ
フランス語吹き替えに変更して
聞いてみてください。
ただ、日本在住の方は、そのままの設定では
フランス語吹き替えでの視聴はできません。
Netflixでフランス語字幕や
フランス語吹き替えで見る方法は、この記事に書いてます!
というわけで、語学観点での
「エミリーパリへ行く」の楽しみ方をお伝えしました!
Netflixの楽しみ方や、
日本人が出演する英語ドラマなどの情報も
よかったら合わせてどうぞ。