前回、英語道の松本道弘先生とはじめて出会って
先生のディベートへの熱意に触れました。
前回の記事はこちらから。
↓
その時、そもそもどうして松本先生が
ディベートを広げたいと思っているかという話で、
沖縄の話になりました。
先生は、
「特に沖縄にディベートを
広めないといけないと思っている」
そう、使命感を持っておっしゃいました。
なぜ沖縄かをお話しする前に、
ご存知の方も多いかもしれませんが
沖縄の背景知識を少しお話しします。
沖縄の主要新聞社2社は、
・琉球新報
・沖縄タイムス
です。
沖縄では、
この2社のシェアが圧倒的なんだそうです。
今調べてみたところ、なんと98％！だそう。
つまり、沖縄で新聞を取ってる人は
ほぼ、このどちらかを読んでいるということですね。
どうして沖縄ではこの2社ばかり読まれていて
日経、朝日、読売など全国紙が
ほとんど読まれないかというと、
「全国紙は、沖縄に届くのに時間がかかるから」です。
やっぱり、新鮮な情報が早く欲しいですからね。
そして、この2社はどちらも、
一般の方のお悔やみ情報を掲載するので
人付き合いが大切な沖縄の人には貴重な情報源であり、
それもあって、全国紙が根付かないのだそうです。
ですが、問題は
琉球新報、沖縄タイムスの両方ともが
かなり極端な左派なことです。
（偏っていても、右と左に別れてたら
2社を読み比べて偏りに気づけるのでいいのですが、
どっちも極端な左という・・・）
2社ともが
「米軍基地反対」という立場をとっています。
なので、新聞の論調は、自然と
沖縄の人たちが米軍に悪い印象を持つような
ネガティブなニュースが多くなります。
米兵がこんな事件を起こしたとか、
環境にこんな悪影響が出ているとか。
そして、これらの新聞社は
第二次世界大戦時の、たとえば
ひめゆり学徒隊の悲劇的な面ばかりを強調し
沖縄は本土を守るために「捨て石」にされたという報道で
沖縄県民の方たちの本土への不信感を
増幅させているようにも見えます。
また、
「廃藩置県で琉球王国が滅ぼされた」という教育で
沖縄県民の方たちの被害者的な思想を
強化しているとも言えるかもしれません。
要するに、
沖縄が本土と敵対し、分離するような
意識を植え付けようとしている
（ように見える）わけです。
そういう面も、確かにあったでしょう。
でも、その報道をすることで
裏で誰が何をしようとしてるのか・・・
誰が得をするのか・・・
それを考えるのが大事ですよね〜と
「Looking Beyond Japan」という
メディアに踊らされない情報リテラシーを身につけよう！
という企画で、わたしがいつも申し上げているとおりでして。
そのコミュニティについては
この辺の記事に書いています。↓
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松本道弘先生は、
こうおっしゃいました。
「沖縄のほとんどの人は
『基地がなくなってほしい』としか思ってない。
でも、沖縄から米軍がいなくなって
一番喜ぶのは誰だと思う？
間違いなく、中国だよ。
米軍がいなくなったら、すぐ、中国が入ってくる。
でも、そんなこと、沖縄の人は考えてないんだよ。
だから、ディベートが必要なんだ」
沖縄に米軍基地があった方がいいのか、
ない方がいいのか。
もちろん、沖縄県民の方たちの心情として
基地はない方がいいに決まっています。
でも、基地がなかったら、どうなるのでしょう？
答えを出すのは簡単ではありませんし
ここでどっちがいいと言いたいのでもありません。
何が問題かというと、
現状は沖縄のほとんどの人が
片方の意見にのみさらされているので、
偏った見方しかできていない。
ということです。
あなたが信じる信じないは別として、
この2社の新聞社を裏で動かしているのは
沖縄を日本から分離させ、米軍も撤退させ
自分のものにしたいという中国の思惑だという
結構有名な話もあったりします。
だからこそ、
メディアの報道を鵜呑みにしないで、
松本先生のおっしゃるように
「基地に賛成vs反対」でディベートをして、
普段は「反対」の立場の人も
「賛成」の立場で根拠を挙げてみる。
そして、
お互いの立場を交換して、また議論を深める。
こういう作業を通じて、
今まで見えなかったものが
見えてくるのだと思うのです。
こういう知的作業を通じてこそ、
わたしたちは賢くなれるし
国際人として外国人とも堂々とやりあえる
力をつけることができるのではないでしょうか？
ただ、英語が話せたってダメなんです。
あなたが、「何を言うか」が大事。
あなたの言葉には、あなたが普段
何を、どの程度深く、どれほど多角的に
考えているかが現れるのです。
考えを深め、説得力をもたせるために
ディベートをする。
相手の立場も理解しつつ、自分の主張の弱さを埋めながら
説得力を増すためのディベートが広がればいいなと思うし、
そのためにわたしができるお手伝いを
今後もさせていただきたいと思いました！
わたしたちのコミュニティNO BORDERSの方には
これからも、松本先生のディベートを体験できる
セミナーやイベントのご案内をしますので
楽しみにお待ちくださいね
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